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複製された男

  複製された男

 

 公開2日目だからか、入場前にはロビーに人が溢れて賑やかなシネマカリテ。「おとなの恋には嘘がある」が4月で、またまた来てしまった。「ジゴロ・イン・ニューヨーク」を新宿武蔵野館で観終わって、ビルの地下に位置するこのミニシアターで映画に浸る一日の締めくくり。「プリズナーズ」が5月で、この監督ドゥニ・ヴィルヌーヴの知名度はジリジリ上がっているのかな?それともミステリー好きが多いのか。

 

 ドゥニが誰の穴を埋めているかというと、デヴィッド・リンチ(「マルホランド・ドライブ」をぜひ)ではないだろうか?あの“よくワケが分からないけど引き込まれる”ムードを醸し出せる才能は、昨今珍しい。もちろん似ている部分はあまりないんだけど、惑わされたい、遠くに連れてって欲しい観客にはぜひオススメしたい。そして同時にカチッとした構築物を期待される方に、本作は不親切に映るかもしれない。

 

 難解な映画はボサーっと眺めるに限るとテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」「トゥ・ザ・ワンダー」で悟った気になっていたから、今回は途中からそんなモードにギア・チェンジして観ていた。それにさ、美女2人の出血大サービスだよ、メラニー・ロランとサラ・ガドンなんて映画好き必見です。ワシにとってもう「オーケストラ!」以来のメラニーにはデレデレですから。

 

 サラは「アンチヴァイラル」「コズモポリス」とステップアップしていて、今後も伸びていくことは間違いない。で、そんな2人の華を従えて、迷路にはまり込んでしまうのがジェイク・ギレンホール。役者としては一人二役だけでも美味しいのに、メラニーとサラと・・・。もはや今の彼に「ミッション:8ミニッツ」「ラブ&ドラッグ」の雰囲気はない、大人の男です。

 

 ドゥニ・ヴィルヌーヴの作品はたった4本しか拝んでいないので、特徴がどうとかは言えないけどムードを前面に出す時と、カチッとした構造物の時があるようだ。「渦」と本作が前者で、「灼熱の魂」前作が後者。ですからムードを堪能する構えで観ていると、グイグイと入っていってしまうし、唖然とするラストにニヤッとしてしまったりする(「ブランデッド」のイメージが近いです)。

 

 ホントはあるのかもしれないけれど、意味なんてないと決めつけて観ていると実に楽しい。俯瞰で捉えた高層住宅や、黄色みを帯びた画面はまるで退屈しない。“何かありそう”と匂わせ、想像させる。強引に持っていけば「ブラジルから来た男」にもなるし、「永遠の1/2」の優れたバージョンだとも言える。残念なのがメラニーの扱いだけど、彼女をお姫様扱い(「人生はビギナーズ」)しない度胸は認めるしかない。

 

 「ブロークン」とか「メッセージ」とかはまだ親切で、人によっては途方に暮れてしまう作品は何度も楽しめる。スクリーンに釘付けになる画を優先して、物語を不明なまま放置も悪くない。この手を好きな人は確実にいるので、人気は上がっていくでしょう。既にエミリー・ブラントが出演する次回作を撮っているし、その次はエイミー・アダムスでしょ。「渦」のマリ=ジョゼ・クローズから、ムードを優先する作品の場合、女優選択眼は間違いのない人だからして。

 

現在(7/19/2014)公開中
オススメ★★★★☆

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  渦~官能の悪夢~

 

 もう3回くらい見ているけど、未だに釈然としないというか、ついつい繰り返してしまう。カナダの新人監督だから、デヴィッド・クローネンバーグ(「クラッシュ」「ザ・フライ」)っぽさを出すのは悪くない。でも魚のお化けが何を意味しているかなんてサッパリ(そういえば「複製された男」ではクモだったね)。でも美女=マリ=ジョゼ・クローズ(「潜水服は蝶の夢を見る」)が出てくると、デレデレして見てしまう。

 

 堕胎から始まるがシリアスな「4ヵ月、3週間と2日」とは別次元のストーリー展開。以後の作品(「プリズナーズ」)と違って画面が安定していないのが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ初期作品としての特徴か、ブルーを基調とした画面は再度拝みたい。スタイルだけで貫かず、いちおう物語は完結してる。ただなーんか釈然としないから・・・。でも何回でもいけますよ、マリ=ジョゼ・クローズ見たさにね。「シルビアのいる街で」もふとした時に見たくなるのと同じ。
オススメ★★★★☆

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