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アメイジング・スパイダーマン2

  アメイジング・スパイダーマン2

 

 アメコミ映画が2時間30分近い上映時間とは何事か、けしからん。1時間は短縮できるんじゃないの、どうなってんの、などという難癖つけるのはオッサン。時間ないし、体力ないし、昨今アメコミ映画はもう次から次へとパスしちゃう。では数ある中で、なんで本作かと言えばエマ・ストーンが出ているからだ。おまけにジェイミー・フォックスとディン・デハーンだな注目は。

 

 といった感じで予想していた通りになっていた本作。ま、「(500)日のサマー」の監督マーク・ウェブは、このシリーズから解放された後が楽しみ。予定調和の娯楽超大作から遠ざかっていたみたいで、ジェイミーが出てい「ホワイトハウス・ダウン」の“深く考えなくてもいいんだよん”な中身に感動してしまって、本作も楽しみだった。

 

 頭空っぽにして楽しめるし、スパイダーマンって貧乏だけど、アクションがコミカルにして陽性だから他のヒーローより軽くて良い。ブルース・ウェインはトラウマがあって、新生クラーク・ケントは人々への不信がぬぐい去れない。ビルとビルの間を上がったり下がったりしながら事件を陽気に解決して、卒業式に滑り込みセーフのピーター・パーカーはまさに本作の持ち味。

 

 エマはやっぱり大人になっちゃってて、高校生には無理がある。これは「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」クリステン・スチュワートとご同様。先代はアメコミ後遺症から脱しつつあるみたいだけど(「とらわれて夏」)、アンドリュー・ガーフィールドはしばらくピーターを演じるでしょう。彼はまだエマと比べると幼く映る。

 

 それにしても気合が入っていたのはデイン・デハーン。「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」「欲望のバージニア」「クロニクル」と観てきてすげー変身ぶり。前シリーズではジェームズ・フランコが演じたハリー・オズボーンですけれど、この人もジェームズみたいにコメディとかやるのが今から楽しみ。一生懸命情けない役を演じている、ジェイミー・フォックスがかすんでしまった。

 

 でさ、記憶に残るのは悪役の熱演と、唖然とする展開なんだけど、トシのせいかCGアクションのところでウトウトしちゃった。冒頭の飛行機墜落は「ダークナイト・ライジング」であったような、取り囲んだ自動車を吹っ飛ばすのは「クロニクル」で、目まぐるしい空中取っ組み合いは「マン・オブ・スティール」で、エレクトラは「ウォッチマン」にも出てなかったっけ?などなど。

 

 「アップルシード」を想起させるシーンなど、もし唖然とする展開がなければ一晩経てば、忘却の彼方へまっしぐらになってた。もちろんそれはぜひご覧になってご確認を。次回はひょっとするとメリー・ジェーン登場か?女優次第になってきそうだ。キックアスが“I hate reboots”のTシャツ着るのもうなづける、これだけ大量生産されると、新味を出すのは難しくなってきたアメコミ映画、次の出方は?

 

現在(5/4/2014)公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

  ホワイトハウス・ダウン

 

 既に「エンド・オブ・ホワイトハウス」を観ていて、「ネタ被っちゃうしなぁ」などとスルーしていて大損した超大作。1作だけ間を置いて(「もうひとりのシェイクスピア」)、あっという間に、自らお得意の技を炸裂の監督ローランド・エメリッヒ。いっぱい人が出てきて、派手に爆発して、スッキリ終わる。大ヒットしたけど、「インディペンデンス・デイ」は整理しきれていない印象がある。でも今回は大満足の配置でした。

 

 ジェイミー・フォックスが気合を入れて大統領になってるでしょ、マギー・ギレンホールが出てきた瞬間にニヤっとなるでしょ、一緒に写っているのが「ジョー・ブラックをよろしく」「ザ・セル」以来お見限りのジェイク・ウェーバーで、ジェームズ・ウッズ、リチャード・ジェンキンスが納得の起用のされ方で、売りまくりのチャニング・テイタムも精悍(「ドン・ジョン」にチラッと出てたね)。

 

 「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の関係に近く、そんなに「エンド・オブ・ホワイトハウス」とかけ離れた内容ではありません。「ダイ・ハード」「エアフォース・ワン」の合わせ技だと言ってしまえば、それまでかもしれない。でもさ、ドイツ出身のエメリッヒだけに合衆国に遠慮なんてしない。現職のオバマをなき者にしようとする勢力は国内にいて、メディアのアホらしさも描くし、セリフにして言いたい放題。

 

 分かりやすい展開よりもグッときたシーンは、主人公の娘と大統領との部分。ホワイトハウスを見学に訪れた人々に対しては、国の代表たるもの気さくかつ真摯に応じる。小学生の投げかける質問に、ユーモアを交えて答えてあげるソイヤー大統領。演じるジェイミーはその持てるカリスマ性をフルに発揮。また「子供に嘘をつくな」のセリフは責任のある大人のもの、ぜひご覧になってご確認を。

 

 チャニング・テイタムが活躍するから、ジェイミーは銃撃戦でへっぴり腰じゃなきゃダメだけど「マイアミ・バイス」の人だけに笑ってしまった。でもIT世紀を生きる娘に助けてもらって、活躍するおとーさんが今のチャニングには合ってる。また娘=エイミー役はジョーイ・キングで、この子は「ラブアゲイン」の末っ子なんだよね。クロエ・グレース・モレッツ(「キックアス」)みたいになっていくのか?
オススメ★★★★☆

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