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アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜

  アバウト・タイム~愛おしい時間について~

 

 「ジャージー・ボーイズ」に続いて、×5の作品に当たるとはラッキーな1日だ。好きなジャンル(音楽映画タイムパラドックスも)であることはまあ確かにそうなんだけど、昨今ホントにイヤーな空気漂ってます。自分の国がもう後戻りできないくらいにドン底にいるんじゃ?という気分が払拭できません。日本映画の予告編も“頭イカれてるんじゃ?”という気にさせてくれるものが幾つかある。

 

 “作っている彼ら”ではなく、“求めている人々”に恐れを抱く昨今。娯楽でさ、現実を思い知ったって仕方がない。で、「きみがぼくを見つけた日」でノック・アウトさせてくれたレイチェル・マクアダムスの原点回帰。監督が「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティスで、どんな風に料理してくれるのか?予想はレイチェルの“お姫様待遇”。だって海賊放送局の時フィリップ・シーモア・ホフマンがゲストの位置にあったしね。

 

 もうたまりませんでした、可愛すぎますレイチェル・マクアダムス。女優としてステップ・アップするためなら、いろんな役に挑戦する必要がありますが(「ミッドナイト・イン・パリ」とか)、何本かのうちの1本はやはりキュートな彼女を拝みたい。すぐに来月は「誰よりも狙われた男」が控えていますから、変貌ぶりを楽しむ意味でも本作は私めにとって必要。

 

 さらにお話が良く出来ていて、タイムパラドックスもの好きには文句なし。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」やその元の「恋はデジャ・ブ」も入っているけど、「時をかける少女(アニメ版)」などで繰り広げられた笑いの要素が、英国テイストを交えて爆笑を誘っている。本作の主人公ティムに備わっているのは“自在に時を行き来できる能力”なんだけど、使用例があまりに微笑ましくもアホらしい。

 

 特に“初めの一発(sex)”を決める時はサイコーで、繰り返しがうんざりするのと真逆。でもレイチェル扮するメアリーとティムの出会い場面は、「ジョー・ブラックをよろしく」のあのシーンを思い出した。デートムービーから遠ざかっているオッサンでも、まさしくこういう映画こそが、今は必要なのだと深く頷いてしまう。気持ち悪いけど、20年前の自分を重ねてしまいました。

 

 出会って、恋をしての時間は人間になくてはならない瞬間なのだ。そしてその先にあるのが幸せの時。否定するのは簡単だよ、現実的じゃないとか言って。でもホントに久しく忘れていた、映画を観ていて幸せな感覚に浸れるってこと。イギリス映画はケン・ローチ(「ルート・アイリッシュ」)、マイケル・ウィンターボトム(「トリシュナ」)とかは好きですけれど、ニュージーランド出身のリチャード・カーティスはなくてはならない。

 

 レイチェルの可愛らしさをティム役のドーナル・グリーソンが実に旨く引き立てている(お父さんは「ザ・ガード/西部の相棒」のブレンダンなのね、)。それだけでなく、没個性的に見えた内気な青年が、どんどん大人の顔になっていく。そして「シャンプー台のむこうに」「ターゲット」が信じられないビル・ナイともども、タイムトラベル能力を有する一家であることを、終盤にかけて忘れさせてしまう父と息子のドラマを展開。

 

 主演の夫婦もいいけれど、妹のキットカット役のリディア・ウィルソンも発見の女優さんで、「トイレット」の末っ子みたいな味がある。未だに裁判でヅラかぶってる長い歴史の大英帝国(「アメイジング・グレイス」を参考までに)だけに、“固まってて動かしがたい”現実はあるかもしれない。でもタイムパラドックスをまぶして、上品なデートムービーにして感動作を生み出せるんだから大したものだ。

 

 「舞妓はレディ」は負けてないけど、もっと近い作品を日本映画は今こそ作らなくちゃ。本作で美化した20年前の自分を重ねて、帰って30年前に観た「時をかける少女(実写版)」を再見、ただのアイドル映画ではないことを発見。無意味に予算過度にならない本作には見習うこと多々あり、この種の映画だったら日本人にも撮れる。肝心なのは観客が求めるかどうかでしょう。

 

現在(9/27/2014)公開中
オススメ★★★★★

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  時をかける少女

 

 初見は登場人物と同じ16歳の時、30年ぶりに拝んで発見がいっぱいあるクラシックに見えるから恐ろしい。ぶっ飛ばしたくなるほど恥ずかしいセリフなれど、当時の10代に求められていた理想と捉えられる。尾道を背景に描かれる作品なんだから、TVに侵食された汚い日本語はそぐわない。後に“尾道三部作”と称される2作目ながら、当時の男の子達をノック・アウトした要因は?と思いながら眺めると楽しい。

 

 現在40代のおトーサンをお持ちの若い人にぜひ「原田知世って知ってる?」と尋ねてみて欲しい。かなりの確率で“語りだす”こと請け合います。働くようになって様々な場所で、同年代の男どもに聞くとたいがい、「知世ちゃんが好きだった」と白状していたし。ただ本作を再見して、色褪せないその魅力は、女優の力だけではないことを思い知らされた。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開が85年であることも鑑みると。

 

 83年公開の本作はタイムパラドックスの仕掛けを巧妙に映像として処理している。もちろん今のCG技術があればなぁ、という印象を持つ人があっても不思議じゃない。でも物語は後のアニメバージョンより大人向けだよ。だってさ記憶を上書きするお話としてみた場合、××君は悪役かもしれないんだぜ。未来からやって来た男が、結ばれるはずの2人を・・・。

 

 「転校生」が上か下かではなく、大林宣彦監督を見直した。ラストシーンを見ていて、“韓国映画はまだここまで来ていない”などと呟くことになったからだ。ま、あの主題歌がラストに流れて、一発でアイドル映画になっちゃうんだけど・・・。それにしてもムムムとなってしまう歌唱力、けっきょく劇中流れなかった「風の谷のナウシカ」とご同様に。2本立て映画の1本として、限られた中で製作されると無駄がなく、経年熟成していく作品になるのかも?
オススメ★★★★☆ 

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