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宇宙戦艦ヤマト2199 到達!大マゼラン

宇宙戦艦ヤマト2199 到達!大マゼラン   宇宙戦艦ヤマト2199 到達!大マゼラン

 

 昨年から開始された「宇宙戦艦ヤマト2199」も本作の後はあと1回になった。“日本アニメーションの新しい試み”が上手くいったかどうかは不明ながら、新海誠「言の葉の庭」まで同じリリース形式を採用している。これは“過渡期の現象”として、後々語られることになりましょう。技術進歩により生産される量は増えたが、映画をその一部に含む映像コンテンツの視聴環境が激変しているので、観客がそれらを目にする場は多種多様(下手すりゃあ電車の中)。レンタル屋ストレート「ブランデッド」などは中身は現代に即していても、浸透するのは難しい。いずれ「ターゲット」みたいに棚の隅で埃かぶって・・・。ま、そうならないようにコツコツ書いています。劇場公開に至る宣伝フォーマット=関係者の来日を大々的にアピール→TVスポットを派手に打つ→認識の共有を醸成、はそうそう変えられない。メガ・ヒット!、興行収益〜ドル!は使い古されて、虚しい言葉になっちゃた。「モンスターズ 地球外生命体」はぎりぎりセーフかぁ。

 

 だが日本アニメーションの最終兵器=ヤマトは、根強い支持を得ている。9:00の回に6割入っているとはさすがです。前日から実に楽しみだったのは、もちろん今回展開されるのがあの“決戦!!七色星団の攻防戦!!”のリメイクだからにほかならない。既に順番として改変されていて、オリジナルはマゼラン銀河に到達する前にこの頂上決戦は終了している。抜かりありません、“宇宙戦艦1隻で星間帝国を滅ぼすっていう無理めな物語”も可能に見えてきます。前作で1隻とは言え帝国の驚異が迫っているのに、国内クーデターなどを起こしている末期症状のガミラス。ドイツを模したように見えて、実は我が国の現状を描いているようだ。全てを失った状態から高度経済成長を経て、繁栄を誇ったものの・・・。ま、正直に言えば“20世紀の末頃までは我が国もイイ線いってたような気がする”オッサンだけに、なんでこんなになっちゃったのかね?です。無理やり成長を叫ぶ人たちも、良かれと思って訴えているんだけど、バブルの時が懐かしいのかな?あれは二度とごめんだけど、より大きな変化に対応できていないのでは?しかしこれもマスメディアを経た彼らに対するイメージで、上から全体を眺めていれば嫌でも思い知らされる。暗殺をまぬがれたデスラーは本星を前にして虚しそうだ。

 

 統治者として帝国を守らなければならないデスラーは、最も信頼できる男ドメルにすべてを託す。詫びを入れたりして、だんだん人間臭く見えてくる。で、前作でアホのゼーリックが主力艦隊を遠い彼方に置いてきちゃったので、持ち駒の少ないドメル。ただ前から三番目で観ていると、第一空母から戦闘空母までが出てくるともうワクワクします、たまりません。もっともデザインを維持してくれたのはありがたいが、旧帝国海軍の形をした空母は、第二次世界大戦時でも古臭い。で、同じことを正直者のバーガー少佐が突っ込むんだけど、これがねぇ泣けてくる効果を倍加させるのよ。本星に残った勢力、特に兵士は少年と年配者で占められて、決戦に挑む彼らにどんどん感情移入しちゃう。以前のヤマトだと単純にドイツと日本の対決を連想させましたけれど、このリニューアルは新旧日本の対決という図式に移し替えると、より味わいが増すのかもしれない。

 

 前日に「どうなるか分かってるのに見るの?」などと同僚に突っ込まれましたが、好きなものに理由もクソもない。「ドメルは自爆するつもりだ!」まで分かっちゃいるだけに、改良が加えられている部分が楽しめるのだ。七色星団に至る部分、小ワープを可能にした装置、引っ張り回される戦闘機隊、波動砲を封じるドリルなどなど、緻密に説得力のある微調整が施されている。例のドリルを逆回転させるのが真田ではなく、新見くんなのも、引っ張り回されるのが古代でないのも、4で爪磨いていたゲットーなんか、なかなかの見せ場だ。ガミラス側の描写を厚めにしたのがリニューアルの特徴ながら、このエピソードだけで満腹、時間は関係ないですね。沖田とドメルが話すところはジーンときちゃって、大きなものを背負ってる男が伝わるんだよなぁ。あれさ、もはや合衆国映画だと女性同士のシーンになっちゃうんだよね。

 

 お腹いっぱいになったけど、エピソードは継続して遊び心と無理めな物語を完結させるための下準備が進行。粛清により投獄されていた人たち(ガミラスだけでなく、ガトランティス人も)の開放とか、機械だよりの末期症状を潜水艦(正確には次元潜航艦)乗りのチンピラ副長が呟いたり、宣伝屋さん=セレステラとデスラーの関係とか、セリフにして「なんでコスモクリーナーじゃなくて、波動エンジンだったのか」もさりげなく差し挟み、沖田はやっぱり・・・。さらにラストに至るまでに“古代と森くんをくっつける”伏線が貼られる。山本玲との三角関係が自然消滅したのは仕方ないけれど、火星のエピソードは最後まで語られないのか?が心配になる。ロリコン伯爵の名台詞「今、一つになろうしているのだよ」に似たようなことをデスラーが言ってるのでまたニヤニヤ。基本路線を変えないのに、オリジナルの余地のある部分を、実に巧妙に練り直して21世紀に適応させた出渕裕。マクロスガンダムパトレイバーと携わってきた海千山千のこの人と、「トップをねらえ!」の面々は日本アニメーションに欠かせない人たちですな。

 

現在(6/17/2013)公開中 
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 トップをねらえ!

 

 いつまでもアニメおたくでなかったわけで、まるで見ていなかった、知りませんでした。ところが年表と照合すると、パトレイバー共々エポックであることが分かる。製作年は1988年で、お客さんからオススメされていたのが20年前。当時は若造で、“人の言うことなんかどこ吹く風”。でも「ゼイラム」の監督雨宮慶太が好きな方で、“自分より映画を知っている人は幾らでもいるのだ”を身をもって教えてくれた常連さん。その人に言わせると「はじめはさ、フツーのOVA なのよ、でもラストが・・・」。

 

 で、たまたま見てなるほどロボットアニメと「エースをねらえ!」(「荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ」のパロディは爆笑です)の合体技に見える。“無理めでも立ち向かう”という点で、スポ根の要素は「マジンガーZ」にも入っているし。ところが最終話に度肝を抜かれることになります。全てそこに集約させるために全話が従属している、といっても過言ではありません。××××から×××は「ベルリン天使の詩」「U2魂の叫び」でも絶大な効果があるが、「ランブルフィッシュ」にしても無彩色と色彩を効果的に用いている。観客をハッとさせるテクニックは、もっとみんな活用しても良いのでは?

 

 銀河の彼方に乗り込んでいって、ブラックホール爆弾をかます、その素材が木星って確かにスケールだけでも超弩級。宇宙に行って帰ってくると時差ならぬ、時代差まで出来てしまうなど、「宇宙戦艦ヤマト」に敬意を表しつつ、補っているかのようだ。「王立宇宙軍」の面々はさすがなのね。で、結局知ったかぶりになって若い人に「はじめはさ、フツーのOVA なのよ、でもラストが・・・」などと言ってる
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