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宇宙戦艦ヤマト2199 望郷の銀河間空間

  宇宙戦艦ヤマト2199 望郷の銀河間空間  宇宙戦艦ヤマト2199 望郷の銀河間空間

 

 最近お客さんで、「ワクワクする映画少なくなったね」とおっしゃる方は増えた。でもそれは“一側面なのだ”と自分に言い聞かせている。だって前から数えて3番目の席で観ると迫力満点、工夫次第でいくらでも映画は楽しめます。それにしても平日の9:00からの回に6割入っている。19時過ぎだと混むから仕事の前に行ったものの、驚きます。既にリリースされたを借りていく方など、「TVでもやるよね」とのことで、次の2本は更なる動員数が期待できそう。

 

 さて地球とイスカンダルの中間点、バラン星付近ではまだエピソードが展開します。前回は静かなる戦いでしたけれど(潜宙艦との死闘、心理戦)、今回は激しく繰り広げられ、ドメル将軍と全面対決。ヤマトのワープ先を誘導しておいて、まんまと艦隊の前におびき出し徹底的に叩く戦法。ドメルの攻勢に沖田はどう出るか?だてに宇宙艦隊司令をしていない実力を見せつける。旧シリーズだと副官ゲールのチクリで、“もうひと押し”のところで、デスラーの“待った”がかかりますが、今回はガミラス側の事情が作用する。敵の描き込みがなんといってもリニューアルの特色で、前線では激しい戦いなれど他の星系では粛清が進行。親衛隊長官のギムレーが反乱を起こした星で虐殺を敢行。モロに「銀河英雄伝説」でブラウンシュバイク公爵がやった熱核攻撃そのもので、滅び行く帝国の末期症状。“宇宙戦艦1隻で星間帝国を滅ぼすっていう無理めな物語”を修正して、納得のいくエンデイングヘ向けて伏線も着々と進行しております。

 

 ガミラス側で悪行を行使するのが細目のギムレーなら、ヤマトでクーデターを画策するのも細目。やってくれました期待通りに保安部長の伊藤真也は、新見君と結託して艦内クーデターを起こす。旧シリーズではイスカンダルに着いてから起こりますが、ヤマト計画の前段階、イズモ計画を実行しようとするものでこれも説得力がある。あわやイスカンダル行は断念か?を解決するのも意外な人物がカギを握っている。新キャラの活躍も楽しませてくれますが(パイロット篠原にも)、今回古代進は真田志郎と兄の守が親友であったことを知るエピソードは期待通り。ただしこれも21世紀に通用するように改良が施されていて、ガミラスの放棄した施設を偵察。「カウボーイビバップ」のスペースゲートみたいな装置、これがなくちゃ実は後半の展開はホントに無理めになっちゃう。試しに昔のTVシリーズ第18話「浮かぶ要塞島!!たった二人の決死隊!!」を見てみましたけれど、あのまんまやったらちょっとヤバイでしょう。好きなエピソードだったけれど、21世紀の若い人には通用しない。

 

 リアルタイムで見ていたので原理主義者(オリジナルが良いに決まってる!)の年齢ですが、新旧のどちらかに与するのではなく、面白い方に降伏します。経年熟成する傑作(「サイコ」)もあれば、コチラのようにリニューアルを施さないと鑑賞不能の大切な財産もある。「そもそもヤマトもガンダムも打ち切りだったんだよね」とお客さんに言われふと思い出す、昔のTVアニメなんてほとんど博打だった。でも新しい売り込み戦略も功を奏し、生まれた余裕は声優の厚みに活かされている。なんと言ってもガミラス側に扮した声優の面々は豪華。デスラーの山寺宏一(トグサスパイク)とかドメルの大塚明夫(バトーブラックジャック)はよく知られているスターですけれど、艦隊司令長官ガル・ディッツを演じるのは堀勝之祐ですよ。洋画の吹き替えが主の人なれど、「戦国魔神ゴーショーグン」の悪役なんてらしかったよなぁ。

 

 また間抜けな2人、ゲールとゼーリックもすごい。「機動戦士ガンダムU 哀戦士」のランバ・ラルが分かりやすい広瀬正志がゲールで、劇中一人で“やり過ぎ”のゼーリックが若本規夫。「とある魔術の禁書目録U」「コードギアス 反逆のルルーシュ」に出てきても独特の声。「日常」のコメンタリー(4巻)で「破壊力ハンパないですね」と称される御大は、山寺宏一の遊び心に火をつけたか、デスラーなんかあと一歩でギャグを炸裂させる寸前だった(なにせスパイクとビシャスだもんな)。堀勝之祐と若本規夫は共に「銀河英雄伝説」のキャストですが、今回のクライマックスはキルヒアイスの一撃離脱戦法(第22話「勇気と忠誠」)を贅沢に再現しているようだ。ゼントラーディ軍もたじろぐ規模のガミラス艦隊に、たった1艦で突撃するヤマト。冒頭はドメルとの正面決戦でしたが、艦隊編成の甘い敵には戦術で活路を開くこともできる。沖田の指揮で大艦隊を突破し、秘密兵器をお見舞い。実は6にはもっとすごい戦闘が控えているはずなのに圧巻です、ぜひご覧になってご確認を。

 

 映像だけでなく、キャストはありったけ豪華にして臨む国産アニメの最終兵器。「銀河英雄伝説」からの影響は多々あるように見える今回ですけれど、総監督の石黒昇は初代ヤマトのスタッフ。いろんなものが廃れて、途切れてしまう我が国なれど、アニメは継承されていく(と思いたい)。最近「TIGER & BUNNY」の面白さを見せつけられたからなんですけれど、随所に古いアニメの特色があってハマってしまった。両作品を上映しているブルク13に感謝。

 

現在(4/15/2013)公開中 
オススメ★★★★☆  

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 TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)

 

 店の若い人に勧められて見たら、一発で入り込んでしまったバディもの。オープニングで出てくるヒーローは実在する有名企業のロゴを貼り付けていて、まるでF1マシーンのようだ。オッサンからすると、「宇宙の騎士テッカマン」とか「破裏拳ポリマー」を生み出したタツノコプロの遺伝子を継承しているなと思わせるが、なんと「ガンダム」の老舗サンライズ社製。しかし「カウボーイビバップ」を経ているから納得で、冒頭にヒーローの活躍をテレビで実況生中継したりして(「カウボーイビバップ」では賞金首のTV番組があった)。キャラクターのデザインが取っ付きにくいのはモロにタツノコプロらしさなれど、中身が良ければ文句なし。合衆国にまでファンがいる遺伝子を継承しないのはもったいない。

 

 継承しているのはタツノコプロだけでなく、その源泉アメコミにまで至る。ゴッサムシティならぬシュテルンビルトが舞台ながら、幼い頃に両親を殺されたバーナビー・ブルックスJr.なんてモロにブルース・ウェイン。おまけに超能力者=NEXTがヒーローになるというのは「X-MEN」だし、メディア王マーベリックまで出てくるとなるとニヤニヤしてしまう。ところが主人公は美貌のバーナビーではなく、妻に先立たれて娘を実家にあずけている鏑木・T・虎徹。下り坂のヒーローである彼だからこそオッサンにはアピールして、「虎鉄!」と握りこぶしで応援してしまう。亡くした妻に操を立てるけれど、世を忍ぶ仮の姿が女子高生のブルー・ローズに惚れられているなんて贅沢。最終回なんて涙ものですよホント。

 

 “21世紀のヒーローは企業の看板背負って戦うのだ”は現実的で、時の経つのをしみじみ感じる。宣伝ばかりの主だったTV局で放映されていないのも時代なのか。でも確実に若い人たちには浸透していて「ああ、タイバニですね」などと言われたりする。遅れたけれど、間に合ったんでホッとする。一応最終回までいったけれど、実はまだ完結していないんだから。サブキャラの“声が異常に小さい”開発者斎藤さんもお気に入りで、劇場版のラストに期待。ただ「アイアンマン」によく似た描写は「アップルシード」が先だと思うけれどいかがなものでしょう。
オススメ★★★★☆

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