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L.A. ギャング ストーリー

  L.A. ギャング ストーリー

 

 映画の中でL.A. は犯罪の街です、いつまで経っても腐敗から無縁でいられないみたいです。現代だと「フェイクシティ ある男のルール」「ダーク・スティール」で実態が描かれるし、半世紀前だと「L.A. コンフィデンシャル」とか「狼たちの街」になる。ただ実際に行きましたけれど、泊まったホテルが官庁の集中するエリアで、ゴミなんか落ちてなかったし、明け方ジョギングしましたけれど、まるで危険は感じませんでした。ま、観光地ばかりを巡っていては分からない。でも、タクシー運転手はそれぞれの縄張りしか走らないみたいで、韓国人の場合はコリア街だったり。

 

 時は第二次世界大戦後のかの街、マフィアのボス=ミッキー・コーエンが仕切っている。当時のニューヨークは表面上穏当のようですし、警察全てを配下にしていたわけではない。ヴィトー・コルレオーネは実に危険な目に逢います。シカゴはカポネが死んだ後という状況の合衆国、元ボクサーのボスはやりたい放題。警察の腐敗を苦々しく思っていても、どうにもならないのが世の常で(「バットマン・ビギンズ」の時のゴードン警部みたいに)、職務遂行は仲間のおかげで頓挫してしまう。

 

 大戦に従軍したオマラ巡査部長は愛国者だけに、堕落していく街を看過できない。オマラを演じるのがジョシュ・ブローリンで、あの大統領のソックリさんでイメージが固定するかと思いきや、四十路のくせに20代のKを演じたりと出演作を量産中。「ノーカントリー」の時にはここまで売れっ子になるとは思わなかった。“頑固な変わり者”オマラに白羽の矢を立て、“目には目を、歯に歯を”の部隊=GANGSTER SQUADを組織しろと命じるのが市警本部長で、演じるのはニック・ノルティ。老けたけど(「PARKER/パーカー」もね)、「48時間」の人だし、ロスのその後を描いた「狼たちの街」では似たような役柄でピタリとハマる。

 

 監督のルーベン・フライシャーは前作が珍品だっただけに、まさかここまでの作品になるとは思わなかったけれどやりました。ゾンビランド」の着眼点が良かったし、マフィア映画の要素を、あれこれ突っ込んで見応えのあるものにしている。ま、アンタッチャブル」とL.A. コンフィデンシャル」の合体技というだけで大満足です、両作品とも大好きですから。ただしワシのお目当てはギャングの抗争ではありません、エマ・ストーンです。とうとうマフィアの情婦に変身、背中がモロに出ているドレスに目が釘づけ、グリーン・アイもたまらない。そして「ラブ・アゲイン」再びですよ、ライアン・ゴズリングと相性はイイみたい。伊達男ライアンはね、「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」と同じで、今回登場人物の一人に徹しているだけで十分。予告で見た「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」に今からウズウズしているのです。

 

 善玉部隊を引き立たせるには、悪の権化=ミッキーがしっかりしていないと成立しない。ショーン・ペンは肉体改造も含めてボス役を堅守。素晴らしい監督作を持つこの人、若い頃は潜入刑事や新米刑事(「カラーズ」)でしたけれど、「ミスティックリバー」を経て貫禄がついてきました。他にもアンソニー・マッキー(「リアル・スティール」)、ロバート・パトリック(「人生の特等席」)、マイケル・ペーニャ(「それぞれの空に」)も見ていて楽しい。ただ盗聴のプロに扮した技師役のジョヴァンニ・リビシは今後要注目になりました。「プライベート・ライアン」とか「ロスト・ハイウェイ」にも出ているし、最近だと「アバター」とか「ラム・ダイアリー」とか気がつかなかったなぁ。

 

 で、連綿と作られ続ける“マフィアと警察の抗争”映画なれど、新鮮に映ったのがその稼ぎ方。たいてい酒だったりヤクだったり競馬の八百長だったりしたのが、今回は通信事業を絡ませている。ここが新鮮で、やってはいただろうけれど、映画では描かれてこなかった。中継局を使って情報を中抜き、自分たちのために利用するなんて現代そのもの。皆のモノなのに、“ある種の人間が独占している”という示唆かもしれない。インターネットが偽装インフラとまでは考え過ぎだけど、参考までに「個」を見つめるダイアローグをどうぞ。独裁者はインターネットが高いというところで失笑し、マーク・ザッカーバーグは“通信が途切れたこと”に激怒していた。マフィアの稼ぎ方をこのようにして描いた監督の戦略は後々吉と出るかもしれない。「ジャッキー・コーガン」よりこっちだね、とおっしゃる方は多いけれど、どちらも今世紀に適応しています。監督のルーベン・フライシヤーを侮ってた。


現在(5/8/2013)公開中
オススメ★★★★☆  

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 狼たちの街

 

 以前見たときは、キャストに魅力を感じたものだ。ニック・ノルティ(「48時間」)、チャズ・パルミンテリ(「ブロンクス物語」)、クリス・ペン(「トゥルー・ロマンス」)、そしてマイケル・マドセン(「フリーウィリー」)。タフな連中が“法で裁けぬ悪”を叩くチーム=ハッドスクワッドで痛快。でもさ、崖から突き落としちゃったりしていいのかな?ただし、犯罪者なら“向かうところ敵なし”なんだけど、彼らが対決しなくちゃなんないのが軍隊。国内最大の暴力組織、その秘密実験に迫っていく。

 

 重要人物として浮上する将軍をジョン・マルコヴィッチ、関係する娼婦をジェニファー・コネリーがそれぞれ演じていてキャストは豪華。刑事ものなれど、扱っている題材はジョーンズ先生も吹っ飛ばされたアレ。キャストも豪華ながら、監督の履歴を漁ってビックリ。「デビルズダブル」が最新のリー・タマホリは「戦場のメリークリスマス」で助監督やってるのね。ニック・ノルティも出ている「L.A ギャングストーリー」はこの前の時代を描いている。描かれる年代は「L.A. ギャング ストーリー」→「L.A. コンフィデンシャル」→本作なれど、製作順は逆。その間に描き方が変わっているところも見所かも。 

オススメ★★★☆☆

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