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セレステ∞ジェシー

  セレステ&ジェシー

 

  ここ最近、テーマ(世界の映画から)にしようと、シリアスなものを中心に見ていた。「ザ・ウォーター・ウォー」「ブランデッド」「シージャック」などがそれで、連続すると世間様で起こっていることを“猜疑の目”でアレコレ眺めることになる。よって精神の均衡を調整するためにもこの小品は必須だった。予告編では軽めだろうと予測していた通り、テイストは軽妙でオシャレ(死語、埋葬済み?)だ。サントラが欲しくなるのは「シングルス」とか「ワンダーランド駅で」に近く、冒頭からこの作品がストライクゾーンであることを確信。

 

 そしてより作品にのめり込ませてくれたのは主演のラシダ・ジョーンズ。もう観ているそばから彼女の作品を再見したくなる。「ソーシャル・ネットワーク」は思い出せないけど、「コップアウト」では触れてるね、ほんとスケベだな。この人はもちろんクインシー(参考までに「Ray レイ」をどうぞ)の娘で、ダンカン・ジョーンズ(「ミッション:8ミニッツ」)、リリー・コリンズ(「白雪姫と鏡の女王」)などミュージシャンを親に持つ人が出てきますな。

 

 おっとジュリアの姪っ子エマ・ロバーツも出ているなと分かっていたけど、「ハートボール」の時とはまるで顔が違ってます、やりますね。バスケ映画の後に大胆にも変身したルーニー・マーラに負けず劣らずのティーン・エイジャー・ミュージシャン=ライリー。そういえばクリステン・スチュワートミュージシャンやったんだっけ

 

 あまりにラシダが魅力的なので、男優の面々はどーでもよくなっちゃった。でもジェシー役のアンディ・サムバーグは20年前ならイーサン・ホークで、今ならジェシー・アイゼンバーグか。明らかにゲイの共同経営者で笑わせてくれるイライジャ・ウッドは、“脱フロド”できるのか?「(500)日のサマー」が2010年ですけれど、あの時点で既に男がリードする恋愛劇って、合衆国じゃあ説得力を持たない。欧州ならまだ「君と歩く世界」のような展開が可能ながら、女の子は次々に試練に立ち向かっている。底辺の悲惨な現実を生き抜き差別と対峙し、戦場に赴いて諜報活動の末にテロの首謀者とされる男を追い詰める。もっともダメ女の典型も容赦なく映画になっていて、あれもこれも女性が主役。

 

 10代から“オバサン”と呼ばれようがセレステ=ラシダ・ジョーンズはキュートで目が離せない。全編釘付けにしてくれた彼女を中心に物語は構築されている(と盲信)。「落下する夕方」は失恋が完結するまでのお話でしたが、本作は××と現実的。仲が良く、通じ合っていても・・・、経験したことのない人は幸せ。パターンは出尽くしているようでも、新鮮に映るのは、デジタル撮影を使いこなしている映像に惚れたからかもしれない。

 

 スタイリッシュな映像は青みを帯びていて、たまらないのです。ラシダも偉いのは肌をクッキリと映し出しているのに、体当たり演技も含めてさらけ出している。製作総指揮は伊達じゃなくて、未練の残る元亭主に接近する美女ヴェロニカは、明らかにランクが上に見える同系統の顔をしている。語らずとも浮き彫りにしてしまう映画らしさですよ(ジェシーの好みが変わってない証拠だもんね)。

 

 レンタル屋なき後の21世紀には、必要になるかもしれないなと思ってコレを作り始めただけに、セレステの会社名がPOP form となっているのにはニヤリとしてしまう。POP はたぶん“Point of purchase”の略だよね。IT 世紀の時代記号、スマート・フォン、タブレットPC は日常で、字幕になっていないけど、ジャスティン・ビーバーの仮装を見て「2時間前にblogに出ていたわよ」はまさに、“秒進分歩”時代のセリフ。またモトローラのスマート・フォンを持っているのが「見栄張ってるわね」ってのが笑える(ワシも持ってるけど偶然ね)。

 

 劇場の外に出るとギニアの人たちが“自国の政府に援助しないでくれ”と訴えていた(桜木町で観たもので)。政府の開発とか、援助と聞くだけで気持ちが暗くなる少数派。もし本作を観ていなかったら、“知らなかったこと”にしたいだけに、じっくりと彼らの主張に耳を傾けなかったかもしれない。しっかり2本の足で歩いていくのだ、そんなタフな前向きさもくれるオシャレな21世紀の恋愛映画。今年はホントにラブストーリーの当たり年かも?「世界にひとつのプレイブック」「君と歩く世界」ときてこれも傑作保証書“インディペンデント・スピリット賞”か付いてます。

 

現在(6/3/2013)公開中
オススメ★★★★☆

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 きっとジョージベンも、ひょっとするとマットも演じたいだろうけれど、この作品の主役はなんと言ってもサム・ロックウェルでなければ。「コンフェッション」「月に囚われた男」に出演してきた男の特権で、インディ系の得難く、愛おしくなってしまう小品。「さよなら。いつかわかること」の監督ジェームズ・C・ストラウスなんだから、当然なんだけど、「WIN WINダメ男とダメ少年の最高の日々」のように我々の隣人を描いている。問題のある男が校長に請われて、女子バスケットボール部のコーチを引き受ける。酒浸りで、レストランの皿洗いをしていた中年は、もちろん離婚していて、離れて暮らす娘ともしっくりこない(「マネーボール」)。もう“絵に書いたような”展開かもしれないけれど、21世紀の現実を差し込むことで、スイスイと見てしまう。

 

 21世紀の現実は冒頭部分にくっきりと描かれていて、出てくる女の子たちは現世に興味がないとばかりに、携帯電話を食い入るように見入って現実逃避。アフリカ系の子がメキシコ系の子に差別意識を持っていて、「移民が社会の基盤を・・・」(「ファースト・フード・ネーション」)のセリフなどかなり生々しく、昼食をとっている。もちろんスポ根ものですから、チームが結集していくのは当たり前です。いろんな壁を乗り越えていきます、そこに感動があるのです、そうじゃなかったらおじさん困ります。で、「ベッカムに恋して」みたいに少女を中心に描くのかと思いきや、オッサンの物語がメイン。“もう飲むのやめろよ”と言いたくなるくらいのダメ人間ながら、無神経さも訂正し、必死こいてコーチの仕事を全うするサム・ロックウェル扮するビル。

 

 インディ系だけに定番のラストにしていないのもさすがで、ぜひご覧になってご確認を。“問題を抱えていない子”がいないチームの少女たちが、コーチを気遣うシーンにグッとくる。ジュリア・ロバーツを叔母に持つエマ・ロバーツはもうホントにサラブレッド。目鼻立ちがハッキリしていて、スカーレット・ヨハンソンメラニー・ロランを思わせる。「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラも「ソーシャル・ネットワーク」に出る前だから幼い。掘り出し物ですけれど、データベースallcinemaでは「プリティ・フープ」で、店のパッケージでは「ハートボール」勿体無いなぁ。未来の大女優エマ・ロバーツ、ルーニー・マーラが出ていて、より渋くなるはずの演技派が奮闘する中年男を熱演なんだけど。あの垂直跳び込みも鮮やかだった「キャメロットガーデンの少女」のサム・ロックウェルも「マッチスティック・メン」などを経てダメ中年が板についている。
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