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宇宙戦艦ヤマト2199 果てしなき航海

  宇宙戦艦ヤマト2199 果てしなき航海

 

 ハマるなどという生易しいものではなく、通勤の行きも帰りもついついスマート・フォンで第二弾を見てしまう中毒症状。情報更新のない毎日についに来ました第三弾。合衆国産SFは進歩した技術がついつい小ぢんまりした方向にいってしまいますが(「アポロ18」)、フィンランド発のアホな特撮超大作「アイアン・スカイ」に負けてません、風呂敷大きいですし、映像も見劣りしない新しい試み「宇宙戦艦ヤマト2199」。極小画面を見続けたから、劇場の迫力に圧倒されるのかはハッキリしませんけれど、やはり冒頭から食い入るようになる。テレビ画面でも、スクリーンでもサイズ変更に違和感を覚えないのは、確実に技術の賜物でしょう(「劇場版SPEC〜天〜」がそうだ)。

 

 前回は遊星爆弾を地球に降らす冥王星基地を破壊、いよいよ太陽系の外に出るヤマト。スケールでかいじゃないですか、怖いもの知らずじゃないですか。ガンダムでさえ“ニュータイプ”という要素を活かすため太陽系からは出ない。で、もう惑星ではない冥王星はそのままに“ヘリオポーズ”であるとか、実はワープがタイムトラベルであることも示している。この混在したSF設定こそがヤマトらしさで、どっちにしろあと何世紀か経過しないと人類は確認できないし(「アレクサンドリア」 )、最新の科学考証を取り入れつつ娯楽として成立させる。更に10代が観ても娯楽になるように新キャラが大活躍。平均年齢がやたら高い観客層だったけれど、ワシの隣に座ったのは明らかに10代の男の子。ちゃんと対応しています、ニヤニヤしてしまいます。

 

 確かに宇宙戦艦ですから戦うわけですけれど、航海は1年と長いし、オフだってある。実はガキの頃から気になっていた“普段のヤマト・クルーは一体何やってるのか?”オリジナルで垣間見せるのは「パパとママ?誰のことだい」のシーンくらい(旧ファンには説明不要)。でもここで新キャラの魅力炸裂。森くんに憧れる岬百合亜はDJ始めます、ラジオを開局です。ナースの原田真琴は巨乳です、加藤三郎と接近するかもしれません。南部は森雪を狙っています、薮は新見薫を覗き見しています。山本玲は古代進に急接近(お宝シーンも披露)、「プラネテス」 のルナリアならぬマーズ・ノイドとは。彼女の絡みで火星の話が膨らんでもよし、三角関係が成立するとしたら、森雪の秘密もあるから楽しみ。いかに昔のヤマトが殺伐としていたかがよく分かる。女性キャラなんてスターシアと森雪だけですからねぇ。

 

 さらにアナライザーになかなかのエピソードを持ってくるじゃないですか。真田志郎か佐渡酒造のお供だった独立ユニット(これは今の人に分かりやすい)が「ブレードランナー」「攻殻機動隊」っぽいけれど日本独特のロボット話を展開。「リアル・スティール」がチラっとだけやってたけど、“機械と僕は友達”は我が国のお家芸(「メトロポリス」)。豊富な素材を十全に料理。もちろんデスラーにひと泡吹かせる、あのエピソードでは「艦を止めろ、艦長を殺す気か」とか「え、火を撃つんですか?」とかセリフはそのまま、本筋をそのまま使っても文句なし。またデスラーの「ガミラスに下品な者は不要だ」のあの場面は、候補者の顔を見た瞬間にニヤニヤしてしまう。ヤマト艦内の新キャラだけでなく、ガミラス側にも多数キャストを配して厚めにしている。これはあの「勝利か、クソでも食らえ!」の為にも・・・、楽しみだなぁ。

 

 最近「コッホ先生と僕らの革命」に付随してドイツ帝国のことをちょっと読みましたけれど、かの国の歴史がガミラス帝国に色濃く反映されている。その辺は後半楽しみな要素で、いよいよドメル将軍が出てくる。今回は所在無さげだったり、身体の悪さも発覚した沖田十三ですけれど、どんな戦いになるのやら。真田志郎はもっと出番欲しいなぁ、でも新キャラの活躍も楽しみだし、まさかお気に入りになった山本玲は死んだりしないよな・・・年越しちゃうけれど早く次が観たいものです。こんなの初めての体験だし、合衆国産にだってない。韓国のカルチャー・インベージョンに抗しうる新しい試みは着々と功を奏している。

 

現在(10/19/2012)公開中
オススメ★★★★☆ 
でも限定上映ですからご注意を

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関連作

 メトロポリス 

 

公開当時は「AKIRA」を手塚治虫に捧げた大友克洋(脚本)と、「銀河鉄道999」「幻魔大戦」のりんたろう(監督)が大々的に宣伝された。観に行ったけれど、ロボット“ペロ”がロボット刑事“K”に似ているという印象しかない。さて2012年にもう一度見直すと、どうなるか・・・。なんと驚きのオリジンだということを発見、「マイノリティ・リポート」どころではないですね。街の外観は「バットマン・ビギンズ」に近く、レトロSFと言われてしまうかもしれないけれど、精緻な作画は圧倒的だ。CGも用いられていて、画面の“引きと寄り”の部分が効果的(「攻殻機動隊」の特典映像を参考までにどうぞ)。

 

 格差が固定しているということでは「TIME/タイム」「トータル・リコール」、ロボットがワイワイと出てくるところなどは「ウォーリー WALL E」だよ。陰謀が巡らされている地下エリアの部分を見ていると「アップルシード」のデジャヴかと思った。手塚治虫が凄いのは今に始まったことではないけれど(「ブラック・ジャックFinal」)、観客の目に合わせて映像をリマスターすれば、文句なく通用する。「鉄腕アトム」の原型だそうですけれど、「リアル・ステイール」の遠い先祖とも言える。「宇宙戦艦ヤマト2199 果てしなき航海」は売り込み形式まで考慮されているからの大入り。劇場用アニメーションが厳しい時期(2001年)の公開だけに認知度が低いけれど、見ないと損です、レイが主題歌だし。
オススメ★★★★☆

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  アポロ18

 

 「ボラット」「容疑者、ホアキン・フェニックス」のような世間を嘲笑する不謹慎なものもあれば、進化した特撮技術を活かして本物っぽさを出したフェイク・ドキュメンタリーがコレ。中身は「トロール・ハンター」と同じで、アポロ計画が中止になった理由をでっち上げて、そのフイルムが見つかったというのが前置き。もちろん「2001年宇宙の旅」とか「エイリアン」とかの要素が入っているから、SF映画好きの人はニンマリするかもしれない。効果音とかBGMが使えないのが難点ながら、なかなかの出来栄えでしょう。ロケットも着陸船も月面を移動する車もキチンと作り込んである。セットだけでなく、フィルムで撮影したように見せるのも現代テクノロジーのなせる技。この手の作品を「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」マイケル・ベイが撮ったらとも思うけれど、どんなもんか。月が舞台だと文句なしに「月に囚われた男」がベストになってしまいますから、別な角度でのアプローチは正解。それにしても合衆国は生真面目だなぁ、我が国の宇宙戦艦は太陽系を離脱しているのに。
オススメ★★★☆☆

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