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リンカーン弁護士

  リンカーン弁護士

 

 “ギリギリセーフの2本立て”の2本目。やはり公開が「だれもがクジラを愛してる。」と同じで7/14からだから上映回数は減っているけれど、「ラブ・アゲイン」以来のシネマート新宿はエライ。「ネイビー・シールズ」未だやっているし、公開予定の「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」 はそそられる。主演はポール・ジアマッティで、監督は「扉をたたく人」 のトーマス・マッカーシー。「容疑者、ホアキン・フェニックス」 を観たシネマート六本木と同系列で、作品のチョイスは悪くない。

 

 TOHOシネマズシャンテの予定作も映画好き垂涎のものが多々アリ。「ソハの地下水道」「コッホ先生と僕らの革命」「最強のふたり」「危険なメソッド」。最も注目はフロイトとユングをデヴィッド・クローネンバーグが描いている「危険なメソッド」。主演のマイケル・ファスベンダーは今年出演作が目白押し、「SHAME シェイム」「ジェーン・エア」「プロメテウス」ソダーバーグ「エージェント・マロリー」まで。彼はジュード・ロウとかユアン・マクレガーの位置を占めつつある。宣伝する義理はないけれど楽しみで、“ミニシアター魂”健在と言ったところでしょうか。

 

 ところが中年の映画好きとしては本作をミニシアター系と呼ぶのは抵抗がある。だって「評決のとき」(どーしてDVDレンタルないんだろう?お客さんに良く聞かれます)のマシュー・マコノヒーが久しぶりに弁護士役で、マリサ・トメイ「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」)もライアン・フィリップ(「バンバン・クラブー真実の戦場−」)もジョシュ・ルーカス(「J・エドガー」)もウィリアム・H・メイシー(「サンキュー・スモーキング」)もジョン・レグイザモ(「エグゼクティブ・ディシジョン」)も出ているのに・・・。豪華だなぁと思えるけれど、現在は「ダークナイト・ライジング」の面々が旬なのか?でも主人公ミック・ハラーのキャラクターは映画には向いていて、実にシリーズ化しやすいと思うけれど、どんなもんだろう?

 

 リンカーンに乗ったまんまで仕事をするからこの名前が付いていて、実際はそれほど裕福ではない町弁のミック・ハラー。それは次々に仕事をこなしている様を見れば分かりやすくて、金に汚くチャラチャラしている。美味しい話を保釈屋(「ミッドナイト・ラン」をご参考までにどうぞ)が持ち掛けてきて、見事ヤバイ件に首を突っ込むことになる。近いのは「理由」かもしれないけれど、法廷で弁護しなければいけない人間が実は・・・。サスペンスですから仕掛けに関して、あれこれ触れるわけにいきませんので割愛します、ぜひご覧になってご確認を。

 

 功利主義者なんだけど、本当は人情の男=ハラー(金にうるさいが麻薬常習者を見捨てない)分かりやすいキャラクターですけれど、感情移入しやすい(面倒見の良い賞金稼ぎ「ハンター」みたいにね)。人脈の裾野が広い町弁だけにバイカー集団とも仲良しで、頼りになる情報収集のプロがいたりする。扮したウィリアム・H・メイシーがまた良いのだ。気弱な男(「団塊ボーイズ」)もできるけれど、ワイルドに変身。変身と言えば主演のマシュー・マコノヒー「評決のとき」では若き理想に燃えた弁護士でしたけれど、本作は海千山千の町弁に化けた。「サラマンダー」とか経てますからね。この2人のコンビは幾度となく繰り返されてきたパターンかもしれないけれど、ピッタリしている。

 

 ジョン・グリシャム原作の「依頼人」「レインメーカー」はけっこう好きだったけど、「ニューオリンズ・トライアル」以来ご無沙汰していた法廷サスペンス。確かに懐かしの面々が登場する映画に見えるかもしれないけれど(「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレも老けた)、良く出来ていた。法廷ものは善悪がハッキリするから好きな人は多いはず。ま、料金設定の成せる業か、けっこう“大人の観客”を劇場では見かけたのは「裏切りのサーカス」とご同様。構造は原作の細かい部分を、かなり端折ったと思えるけれど、映画としては当然で監督の技量も申し分ないでしょう。10年前だったら確実にシリーズ化されていた。でもこの作品より「リミットレス」の方が売れたというのは時代の流れですかねぇ。

 

現在(8/6/2012)公開中
オススメ★★★★☆ 
でももうすぐ終わってしまいます。リリースされたらぜひどうぞ。

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関連作

  いとこのビニー

 

 木村拓也の「HERO」はコレを参考にしたのでは?と思える部分がいくつか見受けられる新米弁護士もの。ジョー・ペシの格好がまさにそれで、法廷で皮のジャケットを着ている。ドレス・コードが保守的そのものの場で、チンピラみたいな風体。それもそのはずで、ビニーはニューヨークから従兄弟の無罪を晴らすために呼び寄せられた裁判経験のない男。まるで情婦のマリサ・トメイと所変われば確実にイケてる2人なのに、あちこちで写真撮ったりして林家ペーさんパー子さんみたい。しかし缶詰の万引きのはずが、殺人事件の犯人にされそうな従兄弟のために奮闘する姿はなかなかだ。泊まる場所が必ず早朝に“いわくアリ”のところばかりで、不眠に悩ませられながらも王道の展開になっていく。

 

 「それでもボクはやってない」ほどシリアスではないけれど、証言台に立つ人々の不整合な部分を一つ一つ解き明かしていく新米弁護士。マリサ・トメイは後々繰り返す役柄なれど(「レスラー」「酔いどれ詩人になるまえに」に至るまで)初々しいし、スタイル抜群だね。もちろん合衆国映画だから、痛快な展開で、痛快なラストが待っているし、マリサが一役買っているのも嬉しい。従兄弟役の初代「ベストキッド」=ラルフ・マッチオが久しぶりだったけど、「スターウォーズ」のマーク・ハミル、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスとならび脱皮が難しかった。下手すると次世代型の面々の誰かがなりそう。以前見た時は眠れないジョー・ペシが可笑しかったけれど、マリサ・トメイに見劣りすることなくイタリア系の伊達男で男前です。よってこの人ひょっとすると、コメディに向いてないのかな?などとも思えてくる。2本立ての最初に上映される方の上級品。
オススメ★★★☆☆ 

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