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スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜

   スーパー・チューズデー ~正義を売った日~

   

 10分前に観終わった「ドライヴ」は賞の効果絶大で、けっこう入っていた。ところがこちらはイマイチ(オスカーノミネートは知られていないのか?)。1日に3本連続(「テイク・シェルター」「ドライヴ」、本作)でけっこうヘトヘトだったけど、なかなかプロっぽい仕上がりで3本中一番好み。偶然にもライアン・ゴズリングは2本立てで、この人のことは上手いとは思っても今のところ“ごひいき”とまではいかない。でもお店で熱狂的に彼を支持する女性がいて、彼を“ゴズちゃん”と称して「ラースと、その彼女」は何度も見ていて「可愛いわぁ」を連発。「ドライヴ」と本作どちらをおススメするか?で悩むことはないけれど(だってどっちも見ちゃうもんね)、他の豪華キャストに混じってライアン・ゴズリングが“没しつつも、目立つ”控えめな芝居を披露できている。無口なハードボイルドも出来るが、選挙キャンペーンのブレーンに無理がない。

 

 他の豪華キャストは万年映画青年ジョージ・クルーニー、“鶴の一声”で集った芸達者ばかりでフィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、ジェフリー・ライト、止めがマリサ・トメイ。この濃い脇役の面々がワシにとっては宣伝効果そのもの。「インセプション」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」がそうだったし「ペントハウス」もしかり。全員美味しい映画にピタッとはまる人々で、最近ではフィリップ「マネーボール」、ジェフリーは「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」が良かった。ポールは主役の「サイドウェイ」も良いけれど、「デュプリシティ」などもオススメ。マリサ・トメイも出演作が絶えない人で、「レスラー」は絶対監督の強い要望だけと思うけれど「ラブ・アゲイン」がたまらなかった。全員グレイ・ゾーンの人物だけにやる気満々。このキャスティングは監督のジョージ・クルーニーがとことん映画青年だという証拠。

 

 キャストは申し分なく揃っているからあとは題材で、初監督作「コンフェッション」以来ジョージ・クルーニーのモチーフ=政治ネタ。政治家がもみ消したり(「ワグ・ザ・ドッグ噂の真相」)、暴露されたりする作品(「フロスト×ニクソン」)はありますが、本作はどんな時に“堕ちる”かが描かれている。善人なのにナチに変身が「善き人」でしたが、良く言って大志を抱いた“上昇志向”がいつの間にか人を蹴落とす“権力闘争”に豹変している様が、選挙キャンペーンの裏で展開する。信じていた大統領候補には実は隠さなきゃいけない秘密があって、それを知ったエリートは・・・ぜひご覧になってご確認ください。“隠さなきゃいけない秘密”に深く関わる女の子に扮したのがエヴァン・レイチェル・ウッドで、「シモーヌ」の小娘が「アクロス・ザ・ユニバース」「レスラー」を経て既に大人です。

 

 思い返せば政権政党によって描かれる大統領は、良く描かれる場合と悪く描かれる場合があったような気がする。誰かさんの時は「インデペンデンス・デイ」とか「エアフォース・ワン」で、誰かさんの時は「ブッシュ」「フロスト×ニクソン」。しかし民主党政権下で、モロに“不適切な関係”をテレビで告白しなくちゃなんなかった人のエピソードを込めているのは凄い。このネタで勝負している映画監督ジョージ・クルーニーは政治に期待しているのか?それとも・・・。かつて「トレーニング・デイ」の頃だったか、デンゼル・ワシントンが政界入りか?という噂があったけど、今はジョージ。でもさまずなさそうです、確実に映画作りが上達していて、どっぷりと映画漬け(出演作「ファミリー・ツリー」がすぐ公開)。「ヤギと男と男と壁と」の監督グランド・ヘスロヴともっと作品を量産していきそう。恐らく「大いなる陰謀」を撮ったロバート・レッドフォードや「J・エドガー」クリント・イーストウッドに近づくまで年を重ねていくでしょう。

 

現在(4/2/2012)公開中
オススメ★★★★☆

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 エアフォース・ワン

 

 スカイパニックはこの作品公開時(90年代のまん中辺から後半)にけっこうあって、「パッセンジャー57」、「ターミナル・ベロシティ」、「エグゼクティブ・ディシジョン」などが代表的。ただ本作は大統領が主人公で、爆弾が当たってもビクともしない専用機=エアフォース・ワンが舞台で、ある意味“打ち止め作”。もっとも“9.11”以来大作が手を着けられない題材ではあります。ジョーンズ教授のあと、ジャック・ライアン・シリーズ(「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」)でヒーロー継続中のハリソン・フォードはとうとう“戦う大統領”にまで変身。彼を正義の男に見せるためのテロリストがゲイリー・オールドマンで、「レオン」の記憶も生々しく極悪非道の悪役が良く似合った。でも最も勇ましいなぁと思ったのがグレン・クローズ扮する副大統領で、カッコ良かったのです。民主党政権下では“大統領を持ち上げる典型の1本”と今(2012年)でこそ言えるけれど、公開当時(1997年)は手に汗握って観ていた。 
オススメ★★★☆☆

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