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エクスペンダブルズ2

  エクスペンダブルズ2

 

 ぜひ前作のパンフレットをご参照頂きたいんですけれど、主演にして監督のシルヴェスター・スタローンは製作動機を“漠然と作りたかった”と語っている。そんなもんですよ、映画なんてきっちりマーケティングしてから作るとなると、出来栄えは突き抜けたものにはならない。ページにまとめただけでも、おびただしい数の続編、リメイク・・・。やってみたら当たったし、漠然とした動機で始まったし、いつプッツリ終わっても良いしの気楽なお祭り映画ながら、やはりついつい観に行ってしまいます。

 

 もっとも本作は監督をサイモン・ウェストにバトン・タッチしているから楽しみだった。既にリメイクは上手くいっているし(「メカニック」)、「コン・エアー」も好きだったし、「デビルクエスト」のドミニク・セナみたいに、ジェリー・ブラッカイマーに見出され、お任せできる手腕の持ち主。ただし彼の技がどうこうよりも、託されるのはシーンの配置ではなかろうか?というくらいの豪華共演。ハッキリ言ってアクション・スター以外が出ていない。リアム・ヘムズワースくらいでしょうか、この人は「ハンガー・ゲーム」で初めて見かけましたけれど、兄貴のクリスは稼ぎまくっている。トンカチの神様ソーで、「スノーホワイト」も良いけれど、アメコミオール・スター(「アベンジャーズ」)にも出ていて・・・。アレック・ボールドウインの兄弟みたいかな?

 

 さて中身ですけれど、もう冒頭から懐かしいシーンで始まる。もちろん過去のフィルムを使うのではなく、21世紀の映像ですが、「ネイビーシールズ」があるんですよ、あり得ないですよ。装甲車で敵の基地に乗り込み仲間を救出。圧倒的に強いのは分かるけれど、小物のワルは頭が吹っ飛ぶ、手がちぎれ飛ぶ、対して善玉にはかすりもしない。東西冷戦まで有効だったアクション映画の定番シーン。唯一最強チームに対抗できるボスが一矢を報いる、それがジャン=クロード・ヴァン・ダム。この人は珍品とされる「タイムコップ」まで観ていた人だし、前作で期待していた通りにスタローンと“死のデス・マッチ”が繰り広げられる(あとはセガールだな)。悪玉がせっせと掘り起こしているのが東西冷戦のいらん代物(「100,000年後の安全」「カウント・ダウンZERO」を参考までにどうぞ)で、ヤバイものでも金になるなら手を出すワルがいる。悪役の設定はコレしかないでしょう。現実的なのはスパイ映画がやってるし、敵が原理主義者だとややこしいし、最強軍団に麻薬王だと役不足。

 

 もちろん内容よりも見せ場が肝心で、笑っちゃうけどワクワクする。ちっちゃい車にターミネータージョン・マクレーン刑事が乗ってるだけで楽しい。一匹狼の元祖アクション・スター=チャック・ノリスまで出てくる。前作では戦ったけれど、仲良しになったドルフ・ラングレンとジェット・リーの部分も・・・。ただし「海洋天堂」で脱皮しつつあるリーの出番はうまく処理されていて、この辺は監督の手腕かも。そして現役バリバリのジェイソン・ステイサムとのコンビはシルヴェスター・スタローンを主役に見せる。さらに華=ユー・リーナンまであるとはなかなかにニクイ。監督の“分かっているさ、要は名場面の配置だろ”という心意気に貫かれた出来栄えは申し分ない。結果的にだけれど「アベンジャーズ」と同じで、各スターの出演作がスピン・オフになっていく。

 

 難しくありません、“映画なんてイヴェント以外の何ものでもないんだから”を思い出させてくれた。店としてはナニですけれど、実は前作のお勉強もあんまり必要ありません。ツッコミ満載のシーン連続で、笑いながらもワクワクさせてくれる。それにしてもジャン=クロード・ヴァン・ダムは老けたなぁ、切れ味鋭い蹴りが売りの人だったからね。でも大挙してジジイのアクション・スターがぞろぞろ出てくるのも、計算高くて、難しい昨今の映画への挑戦かもしれない。ジジイの監督たちは堂々と済まし顔で良い映画を生み出しているし、過去の遺物と思われるスターも奮起しています。完結編などというものが全然想像できない、行き当たりばったりの印象が何より清々しい。「宇宙戦艦ヤマト2199 果てしなき航海」にしても古臭いものに魅力を感じるとは年とりました。

 

現在(10/21/2012)公開中
オススメ★★★☆☆

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タイムコップ  

 

 数あるジャン=クロード・ヴァン・ダムのB級アクションでも珍品の部類だが、タイム・トラベルものなので記憶に残っている。スタローンにも「ジャッジ・ドレッド」とか「デモリッションマン」などがあるけれど、それに相当。監督はピーター・ハイアムズ(「2010年」)だし、音楽はマーク・アイシャムだし、ただSFの場合デザインが斬新でも、車が空飛ばないと説得力を持たない(「トータル・リコール」)。 「ブルースチール」のロン・シルヴァーの悪役ぶりも良かったし、ミア・サラは好みだし、なによりジャンの蹴りは鋭く美麗だった。またCMネタがすぐ風化することも証明(ブラック・ブラックのガム)。

 

 ところが2012年にもう一度見てみると、設定やらお話やらに粗さはあるものの、発見もまたアリ。CGは「ターミネーター2」で使用されていたのと同じだから見劣りしないし、妻を亡くした孤独な男はモロに「マイノリティ・リポート」に通じる。そしてタイムコップの持っている携帯端末は、スマート・フォンを連想させるじゃないですか。そしてなによりいっぱいアクション・スター がいる中で、小柄なジャンはラブ・シーンを演じられる。スティーヴン・ソダーバーグ と同じで撮影も兼ねるピーター・ハイアムズの画が気に入れば、スルスルと見ることができます。
オススメ★★★★☆

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