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ダークナイト・ライジング

  ダークナイト ライジング

 

 夏のアメコミ映画4連発の第3弾、蝙蝠男の最新作。「メン・イン・ブラック3」タイム・スリップものを合体させて、「アメイジング・スパイダーマン」は3Dを付け加えてそれぞれリニューアル。しかし“真打”はコレだと睨んでいた通り素晴らしかった。あえて新しい要素を付け加える必要はない。2005年の「バットマン・ビギンズ」から始まり、2008年の「ダークナイト」、そして本作。監督のクリストファー・ノーランは2010年に「インセプション」を撮って1拍置くわけですけれど、かの作品に出ていた2人、ジョセフ・ゴードン=レヴィットマリオン・コティヤールが新加入で絶大な効果が発揮された。ところがこの2人についてあれこれ触れると、ホントに台無しになってしまうので、泣く泣く割愛。ぜひご覧になってご確認ください。

 

 アメコミといっても、「キックアス」なども出てきて、混沌とする21世紀にヒーローは何のために戦うのか?物語は全てそこに収束するような構造になっている。ですから現状を、合衆国の今を描出していて生々しい。「ヤバいことなんてないさ」という大人が支配的で、しょせんは“作り物”に過ぎない法に則って、真の危険には目を向けない。「ダークナイト」で偽りの“正義の使者”を奉って、偽りの平和を手にしたゴッサムシティはついに最も恐ろしい事態に直面する。本作観賞前に「バットマン・ビギンズ」を見直してみましたけれど、ゴッサムシティは技術的な進歩も相まって、現実のニューヨークそのもの。格差が常態化した時、“怨念の塊”が地下から這い上がってくる。悪役ベインの怨念は強く、そう簡単に晴らすことはできなくて(「機動戦士ガンダムU.C. 重力の井戸の底で」)、繁栄していた側は生死の岐路に立たされる。

 

 もう滅茶苦茶生々しいし、証券取引所を襲ったり、金持ちを捕まえてはでたらめな裁判で処刑したりと実に危ない。というのは一歩間違うと、殺す側に親近感を覚えてしまう瞬間が多々ある。ところが悪党の正体なんて大同小異だから、怨念だけでは・・・。スパッと飛んできて、悪党をぶっ飛ばして高笑いできる時代ではないけれど、ブルース・ウェインは果敢に“持てる者の義務”を遂行する。ハワード・ヒューズみたいな隠遁生活を送っていたけれど、捨て身で危険に立ち向かう。事態が現実的で、複雑過ぎるだけに、もはやアメコミ映画を観ているのか?戦争超大作を観ているのか?「ネイビーシールズ」を経ていてもそんな風に感じてしまいます。「機動警察パトレイバー2」とか村上龍氏の「 半島を出よ 」に負けてない。

 

 強力な悪役のベインは演じているのがトム・ハーディだと知っているから余計にびっくりした。だって「Black&White/ブラック&ホワイト」の亭主向き物件色男にして、「裏切りのサーカス」では美青年でしたから。そういえば「裏切りのサーカス」で共演のゲイリー・オールドマンをぶっ飛ばしていたね。アン・ハサウェイ「ゲットスマート」で若いのに大人の女を演じたけれど、ハマっています素晴らしいです。

 

 お色気シーンは「ラブ&ドラッグ」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」でも披露していましたが、キャットウーマンですから変幻自在。しかしブルース・ウェインあってのバットマン。クリスチャン・ベイルとマイケル・ケインとの部分が最後の救いとなります。それにしてもリーアム・ニーソンまで出てくるとは。シリーズが本当に機能していて、パート1パート2は必見です。マシュー・モディーン(「フルメタル・ジャケット」)も20年くらい前だったら、確実に善玉の方になっていただろうけれど、オッサンになりましたな(「トランスポーター2」)。

 

 豪華共演にして壮大なスケールを持った21世紀に相応しい超大作。3時間近い上映時間だから“大丈夫かよ”と構えていたけれど、画面に釘付けになった。もちろん後もう1回は観るのは確実で、女優の2人アン・ハサウェイマリオン・コティヤール、メカなど細部に注目することになりそう。覇権を維持したい合衆国が、目の色変えて取り組んでいる新しいエネルギーが出てきますけれど、悪く転用されればやはりアレになる。ところがこれが「バットマン・リターンズ」に触れられていたんだよね。前作はジョーカーが出てくるけれど、ティム・バートン第2弾だけかと思えば「バットマン・フォーエバー」の要素も・・・。旧シリーズへのオマージュも込められていますので、合わせてご覧になってみてはいかが?ジョセフ・ゴードン=レヴィットの正体×××を若い人は知らなかったもんね。

 

現在(7/30/2012)公開中
オススメ★★★★★

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 バットマン リターンズ

 

 ティム・バートン・テイストに包まれている旧シリーズの第2弾。なんらクリストファー・ノーラン版とは縁もなかろうと思ったらさにあらず、近い要素がアチコチで見受けられた。悪役のペンギン、キャットウーマン、パワージェネレイターなどなど。異形ゆえに幼少の頃捨てられたペンギンは下水道を根城にして、企業家と悪巧み。地下から手下が出てきて人々に襲いかかる。キャットウーマンはこの時期確実に美しかったミシェル・ファイファーで(「恋のゆくえ」)、コミカル演技を披露。クリストファー・ウォーケンもやり過ぎなくらいのメイクで笑ってしまう。

 

 これを雛形にして21世紀のテイスト、クリストファー・ノーランの味付けをすると「ダークナイト・ライジング」になると思う人はいないかもしれないけれど、参考にしたのでは?もちろん後の「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」などに受け継がれる部分はあれど、「ダーク・シャドウ」までエロティックな描写はないティム・バートンだけに、キャットウーマンはコミカルなまま。新作と並行観賞すると、本作はクラシックにすら見えてくるから不思議。公開時に観た劇場は既にくたびれていて、うらぶれた雰囲気の中で観るとショボくなるのか、それとも映画を良く分かっていなかったのか?かなりイケます。
オススメ★★★★☆

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