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青い塩

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 「イルマーレ」の監督久しぶりの新作はなんとヤクザ映画と恋愛映画の合体技。「アジョシ」より格段に中年の願望をかなえてくれる題材。しかもデートムービーとしても成立させるなんてウルトラCです。「アジョシ」 はどう見ても“お兄さん”のウォン・ビンでヒーローに無理がないけれど、ワシにとっては別次元のお話。ところが最も見ている韓国俳優のソン・ガンホさんとなればワクワクします。実際観ていて胸がときめくシーンが多々ありで、嬉しかった。昨今なかなかそんな作品にお目にかかれませんから、中年大満足。

 

 足を洗ったヤクザが止むに止まれず抗争に巻き込まれていく。古臭い展開ですけれど、そこへ“美少女の暗殺者”とか“料理教室”とかの要素が散りばめられていくと、21世紀でも通用する。かつてイ・ヨンエ(「ラストプレゼント」)が好きだった、イ・ウンジュ(「ブラザーフッド」)もチョン・ジヒョン(「イルマーレ」)もそして最近では「7級公務員」のキム・ハヌル。節操がありませんが、目移りしてしまう韓国の美人たち。美少女に扮したシン・セギョンはスマッシュ・ヒットで新規登録です。バイクに乗っている姿はカッコ良く「アイ・アム・ナンバー4」「ドラゴン・タトゥーの女」に負けず劣らず。暗殺者ですから銃の扱い方もちゃんとしてなくちゃいけない。ジョージ・クルーニー「ラストターゲット」ほど玄人志向ではありませんが、「ニキータ」を思い出した。

 

 で、好きではないんだけれど、ソン・ガンホさんはなぜか固定している。初めて観た「シュリ」でエキストラかと思ったこの男の映画はたびたび観てきた。たいてい変わった役を拝むことがほとんどで「グッド・バッド・ウィアード」とか「グエムル−漢江の怪物−」とか、始めはキリリとしていた「義兄弟 SECRET REUNION」も後半はトンマ顔。でも今回は男前で、44歳のワリには細くて髪がフサフサとうらやましい限り(同じ年なので余計にそう感じる)。脇で出てくる忠実な舎弟役のチョン・ジョン・ミョンがなかなかいい味出していて、「アニキ、援助交際は・・・」が笑える(「カウボーイ・ビバップ」の最終回で出てくるシンみたいなんだよな)。さらに得体の知れない暗殺組織の女ボス役の人があれっ?と思ったら「春が来れば」のお母さん役だったユン・ヨジュン。兄弟分役のイ・ジョンヒョクも出演作を漁りたくなった。

 

 「ヒアアフター」ではチョロッとしか出てきませんが、元ヤクザと美少女が出会うのは料理教室で微笑ましい。背景に展開するきな臭いお話は東映っぽい「アジョシ」とは違って「アウトレイジ」寄りの描き方。なるほど「イルマーレ」の風景は絶品だったけど、監督はアート系志向。“伝説のヤクザ”といっても刺青やら“顔に疵”で表現するのではなく、車に撥ね飛ばされても起き上がる。ただし抗争はあくまで背景で、中年と美少女の無理めの恋愛未満がメインテーマ。花火のところも素晴らしかったけれど、冒頭とラストの塩田の風景が本作のキモ、ぜひご覧になってご確認を。「アジョシ」は中心の二人に絞られていたから、脇の人はあくまで背景だったけど本作はちょっと余裕がある。でも監督は風景を引きで撮ったときに実力発揮で、「イルマーレ」らしさで締めてくれて期待通り。景色探すのに時間はかかるだろうけれど、監督のイ・ヒョンスンの作品はもっと観てみたい。出来れば10年後ってのはナシにして。

 

現在(3/23/2012)公開中
オススメ★★★★☆

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 韓国発の吸血鬼映画で扮するのがソン・ガンホという異例の1本。変わっているのはフォーカスフーチャーズがクレジットされていて、けっこう大胆な描写で驚く。ま、“ヴァンパイアもの”だけにセオリーに忠実で、感染、タブー、エロティックな描写(韓国映画で女性の裸見たの初めてです)はお約束。ところが町内でお話が展開して、吸血鬼になっちゃうのが神父。この辺が新鮮で、たいてい退治する側として登場するはずの“神の使い”が、人の血を吸って回ることに。「義兄弟 SECRET REUNION」と似たような感じで、最初はやり過ぎなくらいシリアスだったソン・ガンホさん、途中から人妻に「バンパイアじゃダメなの?」などと詰め寄ったりして爆笑。病室のベットの下に寝転んで輸血用血液をチューチュー吸ってる様を見ると、コメディなのかも?と思えてくる。とは言っても誠実な神父は殺生だけはダメで、自ら決着をつけるために最後の決断をする・・・。小雪、チョン・ジヒョン主演の「ラストブラッド」は香港映画ながら、監督が「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のクリス・ナオンで原作は我が国の「BLOOD THE LAST VAMPIRE」 だった。最も映画になっているモンスターの人気はインターナショナル。
オススメ★★★★☆

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