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それでも、愛してる

  それでも、愛してる

 

 「マーヴェリック」のコンビ再び!と言っても、宣伝に使うには月日が経ちすぎました。でも映画人ジョディ・フォスターは義理堅い。「パパラッチ」を製作してしまったためか、マスコミの総攻撃にさらされたメル・ギブソン。集中攻撃の末は“知らん顔”の世間様に、立ち向かうつもりがあったのかは判然としませんが、映画監督ジョディ・フォスターは見事「陰謀のセオリー」とか「ハート・オブ・ウーマン」の頃のメル・ギブソンを甦らせました。それにしてもマスコミは恐ろしい(「誰も守ってくれない」)。

 

 さて男女の間に友情が確実に成立することを証明する“小粒だが、心に残る一本”。「シンパシー・フォー・デリシャス」も友情が結実させた得難い一本でしたが、この題材=うつ病を真正面から描くのは難しい。“腫れ物に触るように”描いても意味がないし、無神経な描写もご同様で、TVと同じになってしまう。つくづく「ツレがうつになりまして。」が優れた作品であることを再確認ですけれど、家族の中に“一風変わった人”がいるという形式は「リトルマン・テイト」に近いアプローチ。どことなく「綴り字のシーズン」を思わせますが、家族全体を巻き込んで描くと、病に焦点が当たり過ぎず、コメディ・タッチを盛り込むことができる。

 

 それを一身に担うのがメル・ギブソン演じるウォルターで、自殺まで図った男はたまたま腕にはまったビーバーのぬいぐるみを通して人と会話を交わせるようになる。奇態な描写だけど、幾つか観てきました。過激なのは「ファイト・クラブ」で微笑ましいのがジョディ主演の「幸せの1ページ」。そういえば「プラネテス」のハチマキも木星へ行くプレッシャーから“もう一人の自分”と会話していましたっけ。ここまで神経症的な世知辛い世の中になってしまうと、アリなんじゃないか?それで直るんなら・・・と思ってしまうのが21世紀。

 

 ところが妻であり母でもあるメルディスは決断して・・・の部分はぜひご覧になってご確認を。うつ病に対して国産と合衆国産はずいぶんと違ったアプローチです。既にお母さんですから、ジョディ・フォスターの家族の描き方にはそつがなくて、息子の部分が実に現代を表していて唸ってしまう。この後「少年は残酷な弓を射る」を観るわけですが、本日は女性監督二本立て。「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」 の時も“男たちは逃げりゃあ済むけれど、女は向き合わなくちゃいけないのよ”というメッセージを感じましたが、強調こそされないものの、“覚悟を決めた女の強さ”が表現されていたような気がします。それは長男の彼女=ジェニファー・ローレンス演じる、ノラのエピソードが交えられていることでも推察される(「ウィンターズ・ボーン」見てないんだよな)。

 

 ウォルターがオモチャ会社の二代目というところが楽しくて、「ビッグ」トム・ハンクスも“子供心”を駆使して出世していきますが、高性能ネット端末ディバイスではなく、“いつか別れが来る”おもちゃを扱っている会社の部分は風通しが良い。ま、マスコミを利用すると“宣伝費が浮く”の部分は皮肉だったのかな?「おとなのけんか」が2011年で、本作は2009年の作品。ポランスキー作では青筋立ててたおばさんでしたけれど、コチラは近所の美人の奥さんでホッとするジョディ

 

 ホアキン・フェニックスは確信犯的に世間を騒がせましたけれど(「容疑者、ホアキン・フェニックス」)、マスコミの総攻撃であわや過去の俳優にされそうになった、「マッドマックス」「リーサルウェポン」の元セクシー俳優の復活は喜ばしい。セクシーとされる俳優さんはたいてい声が太くて(ラッセル・クロウジョージ・クルーニー)、ずいぶん前ですがこの人がアカデミー賞の中継で出てきたとき声が割れてよく聞き取れなかった。「海洋天堂」 以来のシネスイッチ銀座でしたが、なぜか熱い季節に風通しの良い、しみじみする感動作に当たります。

 

現在(7/23/2012)公開中
オススメ★★★★☆

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 メル・ギブソンの監督第3作にして、この人の本性を知ったような気になって恐ろしくなった。「ブレイブ・ハート」もラストにはかなり野蛮かつ残酷なシーンがあったけど、序章だったわけだ。ジョディ・フォスターはまっとうな感動作を撮るけど(「それでも、愛してる」)、一度観たら忘れられない。「マーヴェリック」とか「ハート・オブ・ウーマン」などの、陽気な役者の顔からは想像もつかないメル。

 

 聖書を記述通り映像化するとこうも酷い場面の連続かと唖然としてしまう。文字情報は読む人間それぞれの想像力の範囲に収まるから、抑制が効くんだね。それにしても徹底的に罵声を浴び、唾やらを吐きかけられてジム・カヴィーゼルがホントに気の毒に見えた。ただイエス様の受けた仕打ちを逆の視点から見ると、見ず知らずの人にああも酷いことが出来るのが人間なのだとも言える。

 

 横須賀で観たので、米兵も場内にいたけど静かだった。たいてい連中のリアクションは聞こえてくる。セリフのFUCK!に失笑、痛そうなシーンならOH!NOとかね。!全編英語字幕だったからか?参考までに「コンスタンティン」「新世紀エヴァンゲリオン」にも登場の“ロンギヌスの槍”も登場なので、お見逃しなく。
オススメ★★★☆☆

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