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アメイジング・スパイダーマン

  アメイジング・スパイダーマン

 

 話題はもちろん3Dです、アクションです、アメコミ映画なんだからそんなの当たり前です。日本ではサマー・シーズンのアメコミ第1弾がコレで、ついで「ダークナイト・ライジング」「アベンジャーズ」の公開が楽しみ。合衆国では「アベンジャーズ」が既に公開されていて「スパイダーマン」、「ダークナイト・ライジング」の順。映画好きとして“真打”は「ダークナイト・ライジング」と思っていて、観賞前は本作に対して懐疑的だった。ところが意外にイケたんだよね、それは監督の力量によるところが大きい。

 

 女の子には美貌のアンドリュー・ガーフィールドに人気が集中するのも当然、弱々しいピーターから逞しくもユーモアのセンスを兼ね備えたヒーローに変身。ジョセフ・ゴードン=レヴィットには適わないかもしれないけれど、“次世代型俳優シャイア・ラブーフとかジェシー・アイゼンバーグに一歩リードかもしれない。この人が上手いなぁと感じたのは「わたしを離さないで」が初めてだけど、「大いなる陰謀」を見直したらロバート・レッドフォードを前に“世の中なんてそんなもんですよ”という今風学生をキッチリ演じている。話題の「ソーシャル・ネットワーク」にも出ているから、役者としての正念場は“被った後”。前シリーズのトビー・マグワイアになかった“しなやかさ”と“抜群のスタイル”が彼にはある。

 

 でもワシの目当てはヒーローではなく、ヒロインのエマ・ストーン。もうアマンダ・セイフライド、クリステン・スチュワートの次には、確実に彼女が伸びてくる(きて欲しい)。「ラブ・アゲイン」で共演したライアン・ゴズリングと出るギャングものもストックされているし、しばらくは目が離せない。それにしても「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」「小悪魔はなぜモテる?!」とも違うブロンドで、きちんとヒーローのお相手役に化けておりました。更に狂喜してしまったのが“人々の視野の外”=脇役の面々。出演者の中にイルファン・カーンを見つけた時から気になっていたけれど、キャンベル・スコットもリス・エヴァンスもサリー・フィールドも出ていて、だてに「(500)日のサマー」を監督していないマーク・ウェブ。

 

 いかにも黒幕っぽいインド人役のイルファン・カーンは「マイティ・ハート/愛と絆」「ニューヨーク、アイラブユー」で印象に残る人で、父親役のキャンベル・スコットは科学者だからどこか「スパニッシュ・プリズナー」を思い起こさせる。「フォレストガンプ/一期一会」が有名だけど、サリー・フィールドはトム・ハンクスとその前に共演していた「パンチライン」が好きだったんだよなぁ。リス・エヴァンスも初期の「ノッティングヒルの恋人」、珍品「ヒューマンネイチュア」ときて「パイレーツ・ロック」に出ているんだから英国代表(もちろんハリー・ポッターにも出ている)。彼らが繰り広げるドラマが、とにかくインディ系を観てきた映画好きにとってはたまりません。

 

 ワシにとって物凄く贅沢な脇役陣に囲まれて、ヒーローになっていくピーターが描かれていく。ナヨナヨの頃にいじめられて、仕返しをするところはどこか「ヒストリー・オブ・バイオレンス」みたいだけど、マーティン・シーン(「ファイナルカウントダウン」の若者ももはやジイさんか・・・)扮する伯父に叱られるピーター。この部分を放ったらかしにせず、ちゃんといじめっ子と“仲直り”するところが良いんだよね。といった具合に特撮担当のスタッフには申し訳ないけれど、3D・CGアクションでなくとも?と思ってしまった。若い人に聞くと「前のシリーズとは違って今回は攻めてますよね、強いですよねスパイダーマン」と熱く語られるけれど、被っているトコほとんど忘れちゃった。クレーンのトコもクライマックスでいいんだけど、オッサンだけに現場の人たちが協力するところにグッときたりして。

 

でもここが肝心で、吉本隆明氏(「真贋 」)によると“ああ、これは俺にしかわからないよ”と思わせる文学を書く人は一流なんだそうな。少なくともワシにとっては要件を完全に満たしている。もちろん3D・CGアクション未見の人々にはあっと驚く仕掛けで目を奪われること請け合い。ヒットしたとはいえ「(500)日のサマー」の次にアメコミ超大作に、怯まず挑戦した監督のマーク・ウェブ。臆することなく自分のテイストを盛り込んで、新種=インデイ系のアメコミ映画を産み出した。コレなら少なくともあと一作は観たい、臭わせて終わる部分に、幾分うんざりしていたけれど今回はニンマリ。だってエマが出るんでしょ?

 

現在(7/6/2012)公開中
オススメ★★★★☆ 

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  「人生はビギナーズ」に負けずとも劣らない、“愛しい映画”。ヘンテコな映画(「マルコヴィッチの穴」)ばかりを撮るわけではない、スパイク・ジョーンズの素晴らしい短編。これを見ると「かいじゅうたちのいるところ」はそそられる。目の動きだけで表情を生み出すのは技術が進歩している証拠(「9(ナイン)〜9番目の奇妙な人形〜」)。インディ系でも「モンスターズ 地球外生命体」が出ているくらいだから、日常にロボットを登場させても、違和感なく溶け込ませることができるのだ。

 

 この作品に描かれている日常は「メタルヘッド」のような21世紀の合衆国だけれど、舵取りする人=監督でずいぶん印象は変わります。そういえば昨年(2011)渋谷に行った時“スパイク・ジョーンズ展開催”を目にしたな。メイキングを見ると主演の2人、アンドリュー・ガーフィールド&シエンナ・ギロリーは「SOMEWHERE」よろしく石膏で固められたりしてロボットの中に入っている。「アメイジング・スパイダーマン」の前にロボットを被っていたアンドリュー、彼の繊細な芝居はアメコミヒーロー映画でも生かされている。シエンナ・ギロリーは「バイオハザードX」が楽しみ。
オススメ ★★★★☆

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