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ウォール・ストリート

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 「完全なる報酬」と違って、予告編を見る回数が多いから、恐るおそる観たけれど、悪くなかった。少なくともワケの分からない金融危機を整理して見ることができるんだから。ま、資本主義とやらを“お勉強”するならマイケル・ムーア「キャピタリズムマネーは踊る」とか「ザ・コーポレーション」が向いています。しかしながら、仕事終わった後に、じっくり腰を据えてドキュメントを鑑賞ってのはいただけない。ドラマの中にその手の要素が盛り込まれていれば十分です。

 

 で、先に観た人から聞いていたんですけれど、「今度のオリヴァー・ストーンは変わったねぇ」とのこと。どの辺が?と追っていくと、確かに違う。前作のパターンを踏襲するのかと思いきや、シャバに出てきたマイケル・ダグラス扮するゲッコーは“懲りた”かのように見える。もちろん主役にパワーがなければゲッコーを脇に寄せることは出来ないので、シャイア・ラブーフ君はキリリとしていました。前作のチャーリー・シーンとは異なり、金儲けの才能はあるんだけれど、ちゃんと未来が見えている堅実さがある、これは大きい。そして彼女が「17歳の肖像」 の“大器になる未開発女優”=キャリー・マリガン。このカップルはたいていの親が喜ぶ組み合わせ。

 

 しかし決して順風満帆の家庭に育ったわけではなくて、マリガン扮するウィニーはゲッコーの娘だし、ラブーフ君扮するジェイコブの母親(スーザン・サランドン)はばっちりサブプライムにハマっている。とうとうおばあちゃん役が定番になってしまいそうなスーザン・サランドンか・・・。金融業界の動きと平行して家族の描写が増えたのは、確かに今までのオリヴァー・ストーン 作品とは違います。

 

 もちろんそう思わせておいて、なんと×××になっちゃうんですけれど、その辺はご覧になってご確認を。お勉強の部分は退屈な人も多いのは良く分かります。セリフにこめられた情報にいちいちうなずくワシの横では“いびき”かいて寝ている人いたし・・・。そりゃあね、恐ろしく複雑な金融商品、まず人類が把握することは困難な市場(噂で上がったり下がったりするんだもんな)、TVやら新聞の伝えるニュースでは、とてもじゃないけれど歯が立たないのが市場主義経済。でも関係者の耳が痛くなるようなセリフは悪くない。「金融関係者は自殺しない」とか「複雑な金融商品を世界に分かっているのは75人くらいだ」とか。映画としての評価を下げちゃうかもしれないけれど、この辺を端折っちゃうと意味がなくなります。

 

 金融関係だから悪役やる人たちはやる気満々。ジョシュ・ブローリンはコーエン兄弟だけでなく、「ブッシュ」に続いてオリヴァー・ストーンの御用達に。「ゴッドファーザーPART3」で毒入りケーキ食わされた、マフィアのボスを演じたイーライ・ウォラックもいかにも金融界のドンって感じ。相対して固い役が似合うフランク・ランジェラ(「フロスト×ニクソン」 )は良心を代弁するような“気骨ある男”。

 

 “他人のお金”を仕切っている連中はモラルどころか、マフィアよりたちが悪い。そのテーマは前作と同じながら、対抗する術として家族を描く。10代で観た「プラトーン」にビックらこいたオリヴァー・ストーンの異色作。ネットの使い方も「ミックマック」「グリーン・ゾーン」みたいで、有効な手段の一つかも。マネーは眠らないけれど、しょせん儲けは泡(バブル)に過ぎない。シャボン玉の描写はけっこう痛烈、「フォレスト・ガンプ一期一会」の羽と比べるとね・・・。

 

現在(2/6/2011)公開中
オススメ★★★☆☆ 

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  ロマンシング・ストーン 秘宝の谷

 

今(2011年)でこそ「ウォール・ストリート」=ゲッコーのイメージが定着して“いやらしさ”を獲得してしまったマイケル・ダグラス。しかし20年位前にはジェラルド・バトラー「幸せの1ページ」)に負けない、セクシー&ワイルドな魅力があったことを証明する冒険アドベンチャー。ただ監督がロバート・ゼメキスだけに、「レイダース/失われた聖櫃」とはまったく趣が異なる現実なトレジャー・ハンティング(宝探し)にしている。舞台もコロンビアで、インチキ臭い軍事政権下の親玉みたいなのが主人公を追い掛け回す。

 

 もちろんヒロインのキャスリーン・ターナーが肝心で、美人で売れっ子作家なのに“世間知らず”。キャーキャー言いながらロマンティックな冒険へ突入・・・、なんだ「幸せの1ページ」 はモロにパクリだったのねと見直すと分かる。それにしてもワシにとってはおねぇ様のキャスリン・ターナーはもの凄く魅力的で、どことなく下品な感じもあるけれど、マイケル・ダグラスとの取り合わせは絶妙。ダニー・デヴィートもこの手の“損な役回り”の小悪党ははまり役。
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