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ザ・ライト エクソシストの真実

  ザ・ライト エクソシストの真実

 

 ホラーは出来るかぎり観ないくせに、吸血鬼ものとオカルトはけっこう好物。ビビリながらも「エミリー・ローズ」「スティグマータ聖痕」「悪霊喰」など、よせばいいのについつい劇場に足を(いそいそと)運んでしまいます。ま、“悪魔祓い”がテーマですから出ている役者さんが一流でないと途端に“素人ご禁制のグロ全開(B級)”になります。もちろん“一流の証明”=アンソニー・ホプキンスが出ているから、品質は保障される。ただインタビューなどを読むかぎり、この人はレクター博士のイメージが嫌みたいだけど、「ウルフマン」にしろ出てきますよね。「ジョー・ブラックをよろしく」では死神に見入られ、「ドラキュラ」では吸血鬼を退治するヴァン・ヘルシング、そして今回は悪魔と対決の英国演技派。

 

 ところが実話ベースなのでスタートは抑え目な演出。監督がスウェーデン出身のミカエル・ハフストロームだから、テイストは合衆国のホラーとはちょっと違います。「ぼくのエリ200歳の少女」もスウェーデン映画でしたが、ホラーの要素は入っているんだけど、どこかそれだけでは収まらない雰囲気は新鮮で、今後はトレンドになっていくのかも。

 

 劇中わざわざ「首が回ったり、緑のゲロ吐いたりするとでも思ったか」という生々しいセリフがあったり、儀式の最中に携帯電話が鳴ったり(唯一笑える部分)。この手のホラーを細かく観ていくと、「エクソシスト」も「ゾンビ」も上映されている世界に生きていながら、悪霊やらゾンビに人々が必要以上に恐れおののいてしまいます。観客は“お約束”としてやり過ごしているわけだけれど。ま、ホラーだってショッキングな部分を追求していったって限界があるので、趣向を変えて勝負なんでしょう。少なくとも観客動員数は広がる。

 

 さて自分の信仰心がイマイチな主人公は、バチカンに行ってエクソシスト講座を受けることになる(実際にあるってのは驚き)。「食べて、祈って、恋をして」ほどではないものの、ホラー色をなるたけ出さないようマトモな感じでローマの街並みが描かれる。しかしながら、アンソニー・ホプキンス扮するエクソシストの専門家が出てくると、ジワジワと雰囲気が盛り上がってきます。

 

 合衆国出身で実家が葬儀屋という経歴を除けばごく普通のハンサム。コリン・ファレルより格段に紳士服のモデルが似合いそうな正統派の二枚目、コリン・オドナヒュー演じる主人公は科学的な人で、エクソシスト神父に対して客観的。“悪魔憑き”の状態を“統合失調症(「路上のソリスト」を参考までにどうぞ)”ではないかと言ったりして。「アレクサンドリア」とは逆アプローチになりますが、科学も万能ではなく、解明しきれないものも確かに存在する。ただホラーっぽさを極力抑えているので、むしろ怖いんだよねぇ。心身症か悪魔の仕業か?「コンスタンティン」のようにアメコミ原作だったら、憑かれた人が壁を這い回って納得なんだけど・・・。

 

 時代記号として“アイスランドの火山噴火”のニュースまで挿入し現実的世界を展開、ホラー色を払拭しているにもかかわらず、ラストはアンソニー・ホプキンスの実力炸裂でホントに怖かった。「ヒアアフター」マット・デイモンの演技にお任せした結果、よい効果が生まれましたけれど、この監督はアンソニー・ホプキンスを信頼しているだけでなく、けっこうファンかも。なにせバイクを磨いているトコなんか「世界最速のインディアン」を思わせる。

 

 “神と悪魔の相克”を極めて現実的にとらえるため、実話をベースに描いた新種のオカルトもの。ホラーを出来るかぎり観ないようにしている臆病者にとっては凄かった。導入部分からビビらせるんじゃないからラストは食い入るようになってしまいました。和製でも誰かやってくれないかな?「魔界転生」「陰陽師」を超えるようなネタをぜひ、「帝都物語」をとんでもない予算でCGをふんだんに使って・・・、お待ちしております。

 

現在(4/11/2011)公開中
オススメ★★★★☆

 

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関連作

  スティグマータ 聖痕

 

 キリストに刻まれた5つの傷痕が、身体に発生してしまう怪現象(スティグマータ)を題材に、推理劇が進行するオカルト・スリラー。世紀末が迫っていたから(1999年製作)、この手のムードを持った作品が多産された時期かも(「ドラキュリア」とかね)。ヴィジュアル的には先行する「セブン」に影響を受けているみたいで、冒頭はまさに“あの感じ”。更にキリスト教にまつわるわけだから、南米とバチカンは当然だけど、主たる舞台がニューヨーク。怪現象が起きてしまう娘役にパトリシア・アークェットが扮していて「トゥルー・ロマンス」に続き、身体中傷だらけにされて気の毒。

 

 基本的にはエクソシスト(悪魔祓い)変形バージョンで、結果的にそれやんなくちゃなんない神父役がガブリエル・バーン。「ミラーズクロッシング」以外で渋く、カッコ良い役があんまりないので良かった。同じ時期にシュワルツェネッガーと対決する「エンド・オブ・デイズ」では悪魔役だったけど、チョット無理があるよね。怪現象に関しては一捻りしてあって、バチカンの陰謀も一枚噛んでいるから、オカルト好きの人だけでなく推理ものとしての側面もある。血が出ますけれど、そんなにグロじゃないからホラー嫌いの臆病者でもイケました。怪現象なれど、現代科学を持ち込んで解明しようとする部分は後の「ザ・ライト エクソシストの真実」に影響を与えたかも。 
オススメ★★★☆☆

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  悪霊喰

 

 「スティグマータ」に続けて見たので、“合わせ業”で楽しめる部分ありのオカルト・スリラー。怪現象に挑んでいく神父は「スティグマータ」のガブリエル・バーンと同じく、端正な顔立ちのヒース・レジャーで、それほど信仰心が絶対じゃない。後の「ザ・ライト エクソシストの真実」 もそうですけれど、この手の神父役って“端正な”欲に縁がない感じの人が定番なのでしょうか。バチカンから物語は始まりますけれど、主人公はニューヨークに住んでいて、かの地に召集される。もう見るからに“うさんくさい”枢機卿役のピーター・ウェラーはピッタリで、父親代わりの神父の“謎の死”を追ううちに、バチカンの暗部であるとか、悪魔の跳梁であるとか、様々な事象が主人公に襲いかかってくる。

 

 ところが、一見するとエクソシストものかなとも思うけれど、実は“モータル/イモータル”の要素が織り交ぜられているところがミソ。タイトルの“sin eater罪喰い”はエライ昔から存在して・・・、その辺はご覧になってご確認を。太っちょの相棒役、マーク・アディは良い味だった。監督のブライアン・ヘルゲランドは名前こそ知りませんでしたが、脚本担当の作品はだいたい見ていて、「陰謀のセオリー」「L.A.コンフィデンシャル」「ボーン・スプレマシー」「サブウェイ123 激突」「ロビン・フッド」(ラッセル・クロウ版)かなりの実力者。残念ながら「ダークナイト」で他界したヒース・レジャーですけれど、コレをシリーズ化して欲しかった。
オススメ★★★☆☆

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