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ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男

  ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男

 

 ラッセ・ハルストレム監督はやっぱ「ギルバート・グレイプ」 が一番で、次に「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」、「ショコラ」、「シッピング・ニュース」、「サイダーハウス・ルール」の順に好きな人で、地味な内容だけど出てくる役者さんは何故か豪華。もちろんコレも内容が第一義ではなくて、キャストがウハウハの人たちだから観に行った。リチャード・ギアは主役だから当然なんだけど、脇でアルフレッド・モリナとスタンリー・トゥッチが出ていて、女優陣は全員好きな作品に一番ハマッタ(と勝手に思っている)役をお持ちの方々ばかり。ホープ・デイビスは「ワンダーランド駅で」、ジュリー・デルピーは「恋人までの距離」「汚れた血」で迷っちゃうし、マーシャ・ゲイル・ハーデンはもちろん「ミラーズ・クロッシング」

 

 さて内容も「アビエイター」観ていたからドンピシャで、あの素っ頓狂の大金持ちは“変わり者”だったらしく、人前には出てこない。でもアレ観たら確かにとてもじゃないけれど、人目にさらす訳にはいかないことは良く分かる。実際テレビの時代に突入しているから、生々しくてやばいモンね。ところがそんな謎に包まれた大富豪をダシに、何とか儲けてしまおうという無類のホラ吹きクリフォーズ・アーヴィングは凄い。金に困ってウソつくのは「ウソから始まる恋と仕事の成功術」でもやってるけれど、“雲泥の違い”と言うか、確信犯として偽装工作からして入念。「ワグ・ザ・ドッグウワサの真相」とおんなじで、“悪事を成す知恵者”は倫理とは程遠いわけです。リチャード・ギアは一度「ジャック・サマースビー」で、ジョディ・フォスターの夫に成りすます役を演じています。しかしそれまでのイメージ(世間が期待する良い男)の範囲内。ところが今回はもうどーしょうもない嘘つきで、とことんウソで塗り固められている。「ハンティング・パーティ」はデタラメだけど、真実に迫るジャーナリストでカッコ良かったけれど、合衆国版「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス」とか、「HACHIハチ」とかの期待されるイメージと平行して、けっこう野心的な役にチャレンジ、「クロッシング」なんか凄かったモンね。

 

 その彼がアルフレッド・モリナ扮するマジメな相棒(「17歳の肖像」も善良なお父さんでした)と次ぎから次ぎへと偽装工作。「ゾディアック」もそうですけれど、70年代は人々が未だ証拠だなんだと、猜疑の目を今ほど持っていなかった時代だ、と言うことが計らずも見えてきます。更に資本主義が浸透してきているから業績優先で、意味のある内容かどうかより、“目立って売れてなんぼのネタ”に出版社が飛びついちゃう。ハワード・ヒューズ様って唱えるだけでへへーってなっちゃうのはホントに可笑しい。ところが世の中そんなに甘くはなくて・・・、の部分はぜひご覧になってご確認を。

 

 製作年が2006で今年(2011)の公開というのはタイミングとしてチョットもったいない。「アビエイター」を観たのが2005年なので、案外翌年に公開されていたらインパクトがあったかも。5年前だったらスタンリー・トゥッチとアルフレッド・モリナの知名度がイマイチでも、リチャード・ギアの“変わった役”で上手く持っていけたかも(実際そういう描かれ方になっている)。2008年の「クリスマス・ストーリー」が遅いなどと言っている場合ではありませんね。しかし監督名でお客さんが呼べないんでしょうか?レンタル屋の売り場を見ていれば、老若男女を問わず映画好きは確実に存在しているのは分かる。この世で最も早いコンテンツお披露目の場である映画館で作品が観られなくなってしまったら、映画というコンテンツの欠片(今のところDVDなどのパッケージソフト)を我々は家で眺めることになります。でも劇場で観られただけありがたいのか・・・、チョットさびしい。でも内容は豪華共演の実録ホラ吹きコメディで良かった。

 

現在(5/20/2011)公開中
オススメ★★★★☆

 

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  アンフィニッシュ・ライフ

 

 コレだけ豪華なキャストでレンタル屋ストレート、というのはちょっと信じられない。人気もそこそこの監督ラッセ・ハルストレムなのに・・・。なにせロバート・レッドフォードとモーガン・フリーマンが共演するだけでなく、ジェニファー・ロペスまで出ている。リベラルな映画方面(「大いなる陰謀」)のロバート・レッドフォードが偏屈な頑固ジジイなんて珍しい。今(2011年)思えばジェニファー・ロペスも「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス」→本作→「ボーダータウン 報道されない殺人者」と続けて観ていれば、女優開眼が納得だった。唯一期待される役柄をこなしたモーガン・フリーマンも手堅い。

 

 「リリイ、はちみつ色の秘密」のように文学が原作かと思ったらさにあらず、家族の絆をキチンと描くヒューマンドラマを、“一から練って”撮っていたんですね。文学っぽく映ったのは物語のスタートでドメスティック・バイオレンスが描かれているからで、「サイダーハウス・ルール」みたいになるのかな?と思ったけど、深刻な物語を自然描写が救っている。“喪失と再生”の物語を必要としているのは合衆国だけではなく、我が国も同様。熊も良かったし、自然の描写は心和ませてくれます。「ギルバート・グレイプ」 を超えて、ラッセ・ハルストレム監督作ナンバー・ワン。
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