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赤ずきん

  赤ずきん

 

 学生時代(英文科だったもんで西洋文学は必須)グリム童話なんてホントはかなりエグイぜと聞いていたので、シガニー・ウィーバーが主演したリアル路線「スノーホワイト」が出た時はヤッパリと思った。グリム兄弟をマット・デイモン&ヒース・レジャー共演で映画化した「ブラザーズ・グリム」は観ていないけれど、「スノー・ホワイト」が1997年で、そろそろほとぼりも覚めたし、ネタに困ればこちらに手を着けるのは納得。ところが「トワイライト 初恋」 の監督が目指したのはあのスタイルをこちらに用いることだったみたい。あのスタイルとはもちろん化け物映画なんだけど、そこにジュブナイル・テイストを盛り込むこと。

 

 で、主人公を年頃の女の子にしてデート・ムービーの要素を基本路線に据える。トワイライト・サーガのスピン・オフ作るくらいなら、この方が健全。更に狼さんの部分を特化して、ハンティングものとしても見ることができるような仕掛け。童話を基にしているだけに、地域を特定する必要がないから、どう見てもカナダっぽいんだけど大丈夫。確かに「スリーピー・ホロウ」とか「ジェヴォーダンの獣」には一歩譲るかもしれないけれど、基本がデート・ムービーだからして。ハンティング部分で人狼を追い掛け回している神父を演じるのがゲイリー・オールドマン(まるで「バンパイアハンターD」のマーカス兄弟みたい)。かつて「ドラキュラ」で退治される方だったけど、執念の追跡をしているやばい男。彼が出ていることでオッサンが観ても作品が“しまり”のあるものに映る。新生バットマンで“良い役が板についてきそう”だったけど「ザ・ウォーカー」ともども激しい役に復活。

 

 ただ基本路線の三角関係は年配者には歯がゆく映るかも(けっこう劇場には中年、熟年カップルを見かけたけど大丈夫か?)。まるで韓国ドラマのように、もう結末が分かりきってる構成で、主人公はワイルドな幼馴染とお坊ちゃんの二択を迫られる。ワイルドな若者を演じたシャイロー・フェルナンデスは若き日のショーン・ペンにソックリで、お坊ちゃんを演じるのはジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズ。「マンマ・ミーア」が当ったにもかかわらず、日本での知名度があんまり上がらないアマンダ・サイフリッドですけれど、10年後が楽しみな女優さんです。でも相変わらずオッサンが驚いてしまうのは脇に出ている人々で、主人公のお母さんがバージニア・マドセン(「今宵フィッツジェラルド劇場で」 の彼女は天使だったのに!)で、なんとジュリー・クリスティはおばあちゃんですよ・・・やれやれ。

 

 主軸の三角関係はたぶんこの作品が狙っているティーン・エイジャーには十分な仕掛けで、あんまりハンティングの部分を練り過ぎると、楽しさが削がれるから申し分ないでしょう。もちろん“赤ずきんちゃん”ですから、おばあちゃんとの部分は知らない人はいないわけで、ちゃんと使用している(けっこうミスディレクションを誘う部分)。しかし「ウルフマン」ほど前面には出していないものの、月とか感染とかの要素は“狼さん”を有効利用。クリステン・スチュワートとかダコタ・ファニングが出てきたら、モロにあちらのシリーズと被るから、アマンダ・サイフリッドの起用はごく当然で正解。どことなくサラ・ポーリー(「あなたになら言える秘密のこと」)のような印象もあるし、けっこうインディ系とメジャー大作を行き来しているうちに代表作にめぐり合う公算は高いです。更にこの監督にぜひ実写版「バンパイアハンターD」をやってもらいたい。Dさえ決まれば・・・、まず無理か?

 

現在(6/10/2011)公開中
オススメ★★★☆☆ 

 

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関連作

  ブラザーズ・グリム

 

 グリム兄弟を主演にして、グリム童話をネタに笑い満載の冒険ファンタジー。5年くらい前に従兄弟に聞いたら「つまんない」と言われたので、見逃していたけれどなかなか面白い。通常のファンタジーではなくて、“一捻り”してあるところが大人向け。フランス占領下のドイツから始まるトコも楽しいし、兄弟がホラ吹きの詐欺師なのも魅力的。その辺はさすが「モンティ・パイソン」のテリー・ギリアム(「バンデッドQ」)といったところ。冒頭はヒース・レジャーが“悪魔祓い”するから「悪霊喰」みたいな展開になるのかと思いきや、見事スカされる。「ブロークン」のレナ・へディにしろ、モニカ・ベルッチ(「ジェヴォーダンの獣」)にしろコメディに美女はつきもの。むしろ看板になるはずのマット・デイモンが控えめに見える。グリム童話の“ヘンデルとグレーテル”も“赤ずきん”もダシにして「おっ、出た出た」などと言いながら楽しめます。アニメだと「シュレック」でやってた。ただし撮影は丁寧だし見応え十分「スリーピー・ホロウ」「ジェヴォーダンの獣」 に負けていないクォリティ。
オススメ★★★★☆

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