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RED/レッド

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 「フライト・プラン」はそこそこながら、「きみがぼくを見つけた日」がアイディア勝負の手堅い印象があったロベルト・シュヴェンケ監督。オッサンからじいさんまでの凄腕を取り揃えて臨むチーム・ワークもの「RED/レッド」。この手のネタは「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」も良かったので、期待度高し。しかしながら、まさかアメコミ映画と知りませんでした。で、もちろん元CIAの凄腕達が・・・となれば、スパイ映画の要素も含まれる。

 

 “コミ”+“スパイ”+“チーム・ワークもの”のトリプルな合体技で、味つけがデビット・マメット風なのがニクイ。その証拠に奥さんで彼の“作品の顔”も果たしているレベッカ・ピジョン(「スパニッシュ・プリズナー」「ザ・プロフェッショナル」)が出ている。中高年のチーム・ワークものながら、監督の“女優選択眼”が完全に好みと一致しているのでデレデレして観ちゃった。だってメアリー=ルイーズ・パーカーが出ているんですもの。「レッド・ドラゴン」とか「ジェシー・ジェイムスの暗殺」とかみたいに“出てただけ”の彼女と違って、魅力全開。結構年がイッてるはずなんだけど(ワシより年上)、可愛いんだよねぇ。やってることは「ナイト&デイ」とほとんど同じなんだけど、キャメロン・ディアスに負けてない、見上げた努力ですな。もちろん「クィーン」を演じてしまったため、ハメを外せなくなったヘレン・ミレンも迫力の見せ場があって素敵。

 

 で、男どもはやりたい放題、ブルース・ウィリス「ラッキーナンバー7」も良かったけれど、この手のものが合ってるかも。バディもの(「コップアウト刑事(デカ)したやつら」)だと先輩格になるから、年上=モーガン・フリーマン、曲者=ジョン・マルコヴィッチがいると安定する。ジョンはもう期待通りの偏執狂で、副大統領SPと戦うなんて「ザ・シークレット・サービス」のセルフパロディみたい。またモーガン・フリーマンも起用法を間違えられずに良かった、登場シーンは要注目。そしてアクション俳優返り咲きのブルースは炸裂していました。格闘シーンは“ジェイソン・ボーン・シリーズ”が雛形みたいですけれど、根性入ってます。ただ彼と相対する現役のCIAがちゃんとしていないと成り立たない。演じるカール・アーバンは「スタートレック」で若き日のDrマッコイ演じていたけれど、ゲイリー・シニーズとジェラルド・バトラーを合わせたようなかっこ良さ。

 

 実にいろんなジャンルを織り交ぜながら、手堅く、やり過ぎず、一級品に仕上げたロベルト・シュヴェンケは今から次回作が期待できます。もちろんコレの続編でも良いし、別のでもOK。デビット・マメットの脚本を料理すると期待度アップかも。それにしてもドイツ出身の映画監督は合衆国で大活躍です。マーク・フォースター(「007慰めの報酬」)、オリバー・ヒルシュピーゲル(「インベージョン」)、「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは「ツーリスト」を撮ったし、「ソウル・キッチン」のファティ・アキンあたりが次候補では。

 

現在(1/31/2011)公開中
オススメ★★★★☆

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  ザ・プロフェッショナル

 

 玄人好みの監督デビッド・マメットらしさ満点の1本。泥棒プロフェッショナルに扮した面々が、実力派の役者さんで固められていて唸ってしまう。“チーム・ワークもの”では上の部類。リーダーのジーン・ハックマンは申し分なく、相棒で手堅く熱い男のデルロイ・リンドー(車泥棒映画「60セカンズ」だと刑事なんだよね)、「スパニッシュ・プリズナー」にも出ていたリッキー・ジェイ、紅一点にしてデビッド・マメット作品の顔=レベッカ・ピジョンも色仕掛けを披露。

 

 で、彼ら固い絆のチームをハメようとするのがダニー・デヴィートとサム・ロックウェル(「コンフェッション」 )のコンビ。コケにされるのに、この上も無く極上の二人。仕掛けはもちろんハメたと思わせて・・・、なんだけどやはり熟練の技でしょう。芸達者の役者さんたちは何度も化けられるので、腕の見せ所だったのでしょう、嬉々としてやっている。パッケージはB級だけど、中身は特S級、ただし対象年齢は高いですけれど。
オススメ★★★☆☆

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