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宇宙人ポール

  宇宙人ポール

 

 × の部分クリックすると作品出ますけれど、ご観賞後にされた方が無難です。

 

 サイモン・ペッグとニック・フロストを知らなかったとは大損だった。慌てて「ショーン・オブ・ザ・デッド」 を見たら、実にショボくて面白い。「ゾンビランド」に先がけ、英国風インディ系(「シャンプー台の向こうに」)テイスト満載で“オタクの心意気”を見せつけていた。それにしても遅まきだよなぁ、サイモン・ペッグは「ショーン・オブ・ザ・デッド」の後に「ミッション:インポッシブル3」に抜擢されて、最新作でもレギュラーとして登場。更にサイモン&ニックのコンビは「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」 にも“デュポン&デュボン”として声の出演、売れっ子です。

 

 で、売れっ子の2人を料理するのがグレッグ・モットーラで、この人も遅まきながらその才能が要注意の人物になった。順番としては「アドベンチャーランドへようこそ」の後に「スーパーバッド 童貞ウォーズ」を見たわけだけれど、監督作をチェックしたらこの人の処女作「デイトリッパー」はもうたまらなく見たくなった。製作がスティーヴン・ソダーバーグでキャストは映画好き垂涎の人々、ホープ・デイビスにスタンリー・トゥッチにキャンベル・スコットかぁ・・・。

 

 さて肝心のお話は英国から合衆国の“コミコン”にやって来たおっさんのオタク2人が聖地巡礼の途中で宇宙人と遭遇、彼を宇宙に帰すというもの。もちろん感動作にするなら「SUPER 8/スーパーエイト」ですけれど、オタク2人が主演ですからパロディ満載で、笑い満載。この部分は本当に楽しく、期待通りで大満足でした。実にエイリアン映画イヤーをしめくくるに相応しい。「××××××」「××」も基本中の基本だから入れていて、「どこへ行くんだ?」と聞かれて「行けば分かる」は「××××××」だし、なんと宇宙人ポールは「レイダース/失われた聖櫃」のラストに登場した倉庫でタバコ吸いながら、あの巨匠と電話で「××」 のネタを打ち合わせ。「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」にも出ていたけれど、声だけとはいえ巨匠もお茶目です。

 

 確実に進化し続けている特撮技術も重要な要素、「ハンコック」「第9地区」「モンスターズ 地球外生命体」ときて“ご近所ショボ系”を成立させるに至った。やけにポールが生々しくて、俳優さんたちの渾身の芝居と合わせてその自然さには舌を巻く(特撮演技賞を誰か創設してくれないかな?)。延々とタバコ吸ったり、マリファナ吸ったりしているポールの声を担当するのがセス・ローゲンで、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」、「グリーン・ホーネット」「50/50 フィフティ・フィフティ」などなど彼の才能を今さら発見。

 

 またエイリアン映画ですから当然のように出てくるシガニー・ウィーバーもエライ。「僕らのミライへ逆回転」の悪役路線のもっと凄い感じでやりまくり。そういえば「スタートレック」のパロディ「ギャラクシークエスト」ではヒロインでしたねぇ。長髪だから分からなかったけれどジョン・キャロル・リンチ(「ラブ・アゲイン」)も「MIB」みたいなエージェントに扮したジェイソン・ベイトマンも美味しすぎる。また余り知られていない「ブラインド・フューリー」のネタは、脚本担当の二人(ニックとサイモン)のアイディアだったのかな?

 

 「東のエデン King of Eden」以来久しぶりに豊洲のシネコンで観たけれど、恐らくはフィルムでの上映。で、これが良くも悪くも雰囲気出していて、インディ系っぽい。ピカピカの液晶画面に似たデジタルの感触とはまた違っている。映画好きのヒーロー滝沢君の家だけにこだわりなのかも?更にエンディングが感無量です。あのELOの“All over the world”ですよ。少年時代の記憶がよみがえって、この後延々XANADUを聴いている。オリビア・ニュートンジョンのアレは使うわけいかないけれど、選曲の趣味は「ショーン・オブ・ザ・デッド」 にしても完全にストライク・ゾーン。「カウボーイ&エイリアン」で打ち止めかと思ったエイリアン映画イヤーをしめくくるに相応しい1本、昨年同様ラスト に恵まれました。

 

現在(12/19/2011)公開中
オススメ★★★★★

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関連作

  ショーン・オブ・ザ・デッド

 

 「ゾンビランド」に先駆け英国から出たゾンビ映画・オマージュ“ご近所ショボ系”の秀作。ここからサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビは引っ張りダコに。ごく日常的に異常事態が描かれるのは「モンスターズ 地球外生命体」より先だった。話題になってたんだから、見ときゃ良かった。この手の英国インディ系作品では必ず出てきては、オイシイところをさらってしまうビル・ナイ(「ステイル・クレイジー」)は結構重要なパート。

 

 もちろん傑作「ゾンビ」へのオマージュも忘れていない。サイモン・ペッグにしろセス・ローゲンにしろ、昨今合衆国で良い仕事をする人は非CM モデル顔。「宇宙人ポール」のELOにしろ、ここでかかるクイーンがまたまた完全にツボなのだ。ロック好きから笑われようが、身体に染み込んでいて、使用曲の“Don't stop me now”も“You're my best friend”も中学生の時に良く聴いたなぁ。
オススメ★★★★☆

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