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インモータルズ −神々の戦い−

インモータルズ   インモータルズ −神々の戦い−

 

 前作「落下の王国」から3年ぶりのターセム監督、処女作「ザ・セル」で“お気に入り登録”済みの楽しみな人。予想をスカしてくれた2作目でMTV感覚を捨て、自然美にシフト。3作目はどんな趣向でくるのかと思っていたら、“「300(スリー・ハンドレッド)」製作スタッフ最新作”が宣伝文句。まぁねぇジェニファー・ロペス「ザ・セル」からは10年経ったし、「落下の王国」ミニシアター系で知名度が低いけどさ、物好きもいるのよ。確かに「300(スリー・ハンドレッド)」はインパクトがあったし、プロレス好きや、“男らしさ”を捨てたくない男の子たちには十分にアピールするはず。ワシにとっても好きなテーマ(史劇的コスプレ)と、お気に入り監督の合体技だから申し分なし。さらに3Dでもある。

 

 「アバター」から観はじめた3Dは、特S級(「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」)かゲテモノ映画(「バイオハザードW アフターライフ」)がピッタリで、メガネを拭いて返さなくちゃいけないから、感動作(「トイストーリー3」)はパスした方が無難。で、本作が臨んだのはギリシア神話で、絢爛豪華な絵画のような作品に3Dが適していることを証明。「タイタンの戦い」に似ているような部分も多々あるけれど、当のギリシア神話を詳しく知らないのでOK。「マイティ・ソー」と同じで、出てくる神様の名前を“どっかで聞いたような気がするな”という程度だと楽しめる。正直ハッキリ分かったのは全能の神=ゼウスで、アテナもポセイドンもアポロンも出てくるけれど、あんな感じだったっけ?でスルー。そもそも主人公テセウスは知らなかったし、VSミノタウロスはギリシア神話の有名エピソードながら、後で気がついた(西洋古典文学の先生ごめんなさい)。

 

 もっとも教養がない分、映画を通して後々発見していくこともあるし、そもそもの楽しみは映像美。「300(スリー・ハンドレッド)」の醍醐味はマッスル・チャンバラだけど、いかんせん“暑苦しかった”。そこへターセム監督の味付けがなされると目が釘付け。彼のヴィジュアル部分の心臓=石岡暎子の衣装は「ドラキュラ」アカデミー賞を獲っているだけあって絶品。どこか奇特なメーカーが2人芝居「クローゼット・ランド」を試しにリリースしてくれないかな?ジュリー・テイモアの「タイタス」「テンペスト」に差をつけているのは、美しさだけではなく、妖しいまでの色彩が、残酷さをはらんでいる気配を漂わせているトコ。3Dだけに迫ってくる色彩には眩暈すら覚えるかも。

 

 もちろん映像美は背景で、それに負けない俳優も用意されていなければならない。テセウスのヘンリー・カヴィルはこれからスーツを着る役が出来るのか?というくらいマッスル・ヒーローになりきっている正統派ハンサム。ヒロインのフリーダ・ピントはエスニックかつミステリアスな雰囲気は、“今こそこの人しかいない”と思わせる。「ミラル」「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」に続いて今年3本目だけど、「スラムドッグ$ミリオネア」からあっという間に売れっ子。ゼウス役のルーク・エヴァンスも連続してコスプレ出場ながら(「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」)、それだけでは弱い。なんと言っても美味しいのがスティーヴン・ドーフとミッキー・ローク。スティーヴンはけっこう年がいってるはずだけど、「SOMEWHERE」で意外にマッチョな体型を維持しているな、と感心していた矢先にこの作品。もちろん「レスラー」やっているんだから、悪役マッチョは今こそのミッキー。それにしても極悪非道そのもので、凄かった。単色映画「ランブルフィッシュ」の頃はこんなになるとは、思いもよりませんでしたよ。

 

 絢爛豪華な映像美と鍛え抜かれた肉体美だけなら3Dを使う必要はなくて、アクションもかつて見たことがない。天からすっ飛んできた神々降臨!ってシーンはたまらなくて、ワクワク。「マトリックス」のラストで、救世主になったネオの素早さはいまひとつピンとこなかった。しかし、この作品で繰り出される、神様の技の数々は素早く、カッコ良く、美麗だった。案外監督はプロレス好きなのかな?ぜひご覧になってご確認を。大人向けだけに残酷な描写もあるけれど、それが映像美にとって不可欠だと痛感。公開のタイミングからすると、「マネーボール」に続いてこれもアカデミー賞候補を狙っているような気がする。ミニシアターの機能をシネコンが受け継いでくれていることを証明する満足の一本でした(全米ナンバー・ワン・ヒットかもしれないけれど・・・)。

 

現在(11/11/2011)公開中 
オススメ★★★★☆

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関連作

    ランブルフィッシュ

 

 「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」で既に巨匠の名を獲得していたはずの、フランシス・フォード・コッポラ監督による小品。とはいっても後々ビックリする共演になるであろう事は、容易に想像できるミニシアター系。マット・ディロンミッキー・ロークが兄弟役で、ダメな父親役がデニス・ホッパー。ニコラス・ケイジとクリス・ペンが脇でチラリと出てきているかと思ったら、今の重厚さ(「コンテイジョン」)とは無縁のガリガリで驚くローレンス・フィッシュバーン。なぜか「ドラキュラ」にも出ることになるトム・ウェイツや、ダイアン・レインなんか昔から“大人顔”。大筋で「ストリート・オブ・ファイヤー」に近いものがあるけれど、ギャング一味の青春物語でモノクロが古臭さを醸し出している。

 

 なんでモノクロかはミッキー扮する“モーターサイクル・ボーイ”に関係していて、タイトルのランブルフィッシュ=闘魚だけが際立って美しい。顔は未だ可愛いけれど、声の太いマットとは対照的にいやらしい囁き声のミッキー。ま、世の女性たちは“セクシー”と言ってたんだけどさ。確かに「インモータルズ−神々の戦い−」を観てからこれを見たら若い人はビックリするだろうなぁ。バイクにまたがるミッキーはモデル系セクシーですよ。
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