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カウボーイ&エイリアン

   カウボーイ&エイリアン

 

 スッタフ(スティーヴン・スピルバーグロン・ハワード)にもキャスト(ダニエル・クレイグ&ハリソン・フォード)にもビッグ・ネームが名を連ねる期待のエイリアンねた、いやが上にも期待は高まる。だってあなた、現役の007元?ジョーンズ教授が共演で、永遠の万能映画背年と正統派超大作監督が組んで、しょぼい映画が出来るわけがない。

 

 ところがいきなりポケっとした始まり方であれ?となっしてまう。画の感じからすると、どーもB級の作り方に見えてしょうがない。コーエン兄弟「トゥルー・グリット」だって「西部劇だよ、自然な感じが出なくてどうするの」というキッチリした描き方。謎を秘めているはずのカウボーイ=ダニエル・クレイグにしろ、街を牛耳るボス(西部劇の定型キャラクター)に扮したハリソン・フォードにしろ、それほど気合の入った役作りをしていない。

 

 加えて演出のテンポがいま1つで、テレテレ進んでいく。おかしいなぁ、なんでだろう?という一抹の不安は冒頭からあった。メジャー2社ってちょっと変。インディ系じゃあるまいし、デカイ映画はたいてい配給会社と製作会社1社ずつ。“しまりのない演出”はもちろん監督の持ち味で、「アイアンマン2」でも“かばん持ち”として出演もしたジョン・ファブロー。アレだってそうとうに意味不明のシーンが入っていたし。ただどうも腑に落ちなかったのは最初だけで、途中でハタと気がついたんですけれど、ひょっとすると関係者一同で、アメコミ原作(正確にはグラフィックノベル)だし“遊んじゃおう”という気持ちで作っていた可能性は濃厚。ロン・ハワードの合間仕事(「ザ・ペーパー」)が分かりやすい。

 

 つまり“わざとB級を作っていた”となれば逆に楽しめる。画期的なアイディアと豪華キャストで臨むのは当然、凄いVFXと重厚な演技合戦と相場は決まっている。でも恐らくスティーヴン・スピルバーグロン・ハワードも、評論家っぽい観客の期待をスカしたかったのかもしれない。もし期待通り隙のない作品に仕上げるなら、ドイツ出身の監督を呼んで来れば問題ないでしょう。フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(「ツーリスト」)でも、ロベルト・シュヴェンケ(「RED/レッド」)でも、マーク・フォースター(「007慰めの報酬」)でも合格点は間違いなし。あるいはリュック・ベッソンの息がかかった人(「パリより愛をこめて」のピエール・モレル)でもOK。

 

 勝手な解釈ですけれど、錚々たる面々は“B級の心意気”を取り戻したかったのかもしれない。今年観たエイリアン映画、VFXは「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」には遠く及ばず、ドラマも「SUPER8/スーパーエイト」の厚みはナシ。エイリアンなんか、かなりちゃちに見える。むしろ「スカイライン 征服」とか「モンスターズ 地球外生命体」を撮っている若者に、巨匠が挑んでいるかのよう。まさか宣伝でそんな文句は書けないけれど、ジイさんたちが「B級の撮り方ってこんな感じなんだぜ」と言っているみたい。「第9地区」に触発されたと考えると合点がいく。前売り券とはいえ¥1300をドブに捨ててなるものか。「エイリアン」「ペイルライダー」の合体技を期待するのではなく、「バトルフィールド・アース」「アメリカン・アウトロー」の合体技だと思えば気楽にいけます。「コップアウト」とか「トラブル・イン・ハリウッド」みたいに“しまりのない”のがエイリアン映画 にもあったって良い。

 

 役者さんも心得ていて現役007のダニエル・クレイグだって「パワー・オブ・ワン」からの海千山千だし、サム・ロックウェル(「コンフェッション」)がサラっと出ていて、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノも“分かりやすい”若造。その美貌で予算が浮かせそうなオリヴィア・ワイルド(「トロン:レガシー」「スリーデイズ」)や、007と共演は2度目のハリソン・フォードも伊達や酔狂では出演しないでしょう。

 

 興業収益を優先する余り、評論家受けを狙いすぎて窮屈になった映画を、「ツリー・オブ・ライフ」にしても「映画っていろいろあるよ」と主張しているのかもしれない。先日お客さんに言われた「B級観なくちゃA級は分かんないんだよ」そのものの作品。でも仕事に困らない人々の余裕の1本と言えなくもない。ま、あくまで好意的にみての事ですけれど・・・、本心を言えば悪くなかった。

 

現在(10/23/2011)公開中
オススメ★★★☆☆  

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 本当は3部作完結編になるはずだったハリソン・フォードと元007共演の超大作らしい1本。“ジュニア”を連呼するショーン・コネリーはとぼけた感じが素晴らしく、「アンタッチャブル」「レッドオクトーバーを追え!」と着実にボンドのイメージを払拭していて文句なし。宿敵ナチスを相手どってジョーンズ教授の戦いは世界各地で繰り広げられる。戦車と馬にまたがったジョーンズ教授のバトルは激しくも新鮮。なんとベルリンで××××にサインされちゃうトコは笑える。お宝もラストに相応しいものだった。TVでメイキング風景を流していたけれど、スピルバーグは楽しそうに演出していた。故リヴァー・フェニックスが若き日のジョーンズ役だけど、やはりもったいない。確かサマー・シーズンの目玉で、ワクワクしながら観に行った記憶は少しも薄れない。若かったなぁ、楽しかったなぁ、なーんにも考えないで観ていたもんね。
オススメ★★★★☆

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