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ウルフマン

ウルフマン  ウルフマン

 

 チェ2部作(「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」)のベニチオ・デル・トロがなんでまた“狼男”のリメイクなんかをと思っていましたけれど、ご本人はオリジナルが好きだったそう(パンフレットのインタビューに書いてありました)、製作もかねて熱が入っています。変身する前から怖い顔していたりして。インディ作品も多いですけれど(「トラフィック」「スナッチ」「21g」)、「ハンテッド」のようなアクションもキッチリできるスター。ちゃんとテレビのインタビューに答えたりして、かつて「ラスベガスをやっつけろ」((ごめんなさいDVDレンタルありません))で共演したジョニー・デップと同じく、営業活動も真面目にやってます(エライよなぁ)

 

 ま、チェのときと違って要求されるのはガマン。顔中メイクされるんだから大変です。しかしもはやCG全盛でこの種のものが入り込む余地ないのかと思っていたけど、案外良い効果があって、狼男の顔がかわいく見えたりしました。確かにグロを追求しようと思えば「バイオハザード」とかまでいっちゃうんですけれど、古式ゆかしいモンスターものを復活させるんですから、抑え目が肝心。ホラーというよりドラマ重視だから怖がりでも大丈夫。

 

 で、オリジナルと異なり舞台が19世紀末のロンドン。さすが「セブン」の脚本家だけに暗くてジメジメの設定がたまりません。「シャ-ーロック・ホームズ」もそうでしたけれど、ダークな雰囲気にはもってこい。切り裂きジャック(「フロム・ヘル」)担当の警部さんまで出てきて、ただのモンスターものを超えております。警部役のヒューゴ・ウィービング、久々の素顔出演。「Vフォーヴェンデッタ」は仮面つけてたし、「トランスフォーマー」は“メガトロン”の声。やっぱ「MATRIX」のエージェント・スミスだけに、追っかける役は似合います。

 

 もちろん共演したアンソニー・ホプキンス が重要で、かつて「ドラキュラ」でヴァン・ヘルシングを演じ、吸血鬼をタジタジにしてしまった“こわもて爺さん”。気の毒に「世界最速のインディアン」みたいなこともできるのに、「羊たちの沈黙」のレクター博士キャラが回ってきてしまいます。今回は“父親役”ですから、「マスク・オブ・ソロ」の時みたいな感じもあって、おっと彼のキャラに触れると台無しになりますので、割愛。また「プラダを着た悪魔」で完全にいがちな“脇役”だったエミリー・ブラント、化けましたねぇ本当にヒロインにふさわしい美女。

 

 で、監督のジョー・ジョンストン。「ジュラシックパークV」 、「オーシャン・オブ・ファイヤー」の人ですから傑作と呼ばれる代物には縁がないかもしれませんけれど、キチンと劇場で見るクォリティを提供。知名度がもうワン・ランク下がってしまいますと、もったいないけれどレンタル店ストレートという悲しい事態となります。「3時10分、決断の時」とかもうスレスレ。でも昨今興業収益はシビアですから仕方ないかもしれませんけれど、上映作品のバリエーションが少ないのはちょっと残念。売れると分かりきってる作品ったって・・・。

 

 「トワイライト初恋」「アンダーワールド」といった吸血鬼ものでは下僕とか敵とかにされるモンスター、狼男。この過不足ない秀作を観るとピンでも十分いけます。フランケンシュタインの怪物に溝を空けてモンスター第2位の位置をキープできそう。2人の名優の熱演あってこそですけれど、監督の技量もなかなか。“中の上”の作品を劇場で観るってのは昨今貴重な体験なのです。

 

現在(4/26/2010)公開中
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  マスク・オブ・ゾロ

 

 ラテン系セクシー男優=アントニオ・バンデラス主演の冒険活劇!と思って観に行ったら、冒頭活躍するのがアンソニー・ホプキンス演じる先代。で、跡継ぎがバンデラスというところが意外な展開。二代目だけにチョット“青さ”があったりするのも新鮮。もちろん未熟な彼が参っちゃうのがゴージャス美女のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ 。派手な爆発込みで定番ヒーローが大活躍の申し分のない1本。
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  ジュラシック・パークIII

 

 2001年のサマー・シーズンに公開されたアメリカ超大作の中にあって、一番面白かったのがこの「ジュラシック・パークV」(邦画はダントツでRED SHADOW赤影)。前二作と異なりこの作品は原作のマイケル・クライトン色が薄くなり、デカイ恐竜が暴れまくる姿が大スクリーンに映し出されるという“怪獣映画 。確かにパート1 の時は出てくる恐竜達について語る必要があったわけですけれど、まあ全世界の人が見たわけですから、了解事項としてその辺の講釈をすっ飛ばし、T-レックスVSスピノサウルスのタイトルマッチ実現と相成ったわけです。知能指数急上昇のヴェロキラトプル、CG技術向上のため出現可能になったプテラノドン等々、メジャー恐竜のオン・パレードです。
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