関連テーマ 

 

サイドボックス

ここにテキスト


出し

トロン:レガシー

  トロン:レガシー

 

 オリジナルの「トロン」はもうとにかく別格の1本で、CGという言葉が使われだした頃の代名詞的作品。今から観たら「この当時、ずいぶんがんばってたんですね」と言われそうだけど、人類が目にしたことのない映像だったのだ。真似しようにもとにかく金のかけ方が半端じゃなかったらしく、挑戦した作品は死屍累々。後にCGでアッと驚かされるのはジェームズ・キャメロン「ターミネーター2」の登場を待たなければならなかった(わたくしめの乏しい経験上はそう)。

 

 もちろん最初から“奥の手”を拝ませたんじゃ話にならないから、冒頭は現実世界を映し出してお客さんの「まだかよ」を募らせるのは常道。ところがディズニーのワリにはけっこう生々しいお話が展開。株屋から派遣されたような“経営のプロ”みたいなやつがプレス・リリースに張り切ってる光景は笑ってしまう。「OSのバージョン・アップはただの数字だけ」なんて言っていいのかよ、というくらいけっこうストレート。大株主(主人公サム)のテロ行為でOSがネットにばら撒かれるのは痛快。またビルの天辺から飛び降りるもんだから、どこかブルース・ウェイン(「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」)に重なるんだよな。でも水戸黄門好きの国民だけに思わず「良し!」とガッツポーズしそうになる。

 

 そしていよいよCG世界に突入。技術的なことはまるで分かりませんけれど、凄いですね。オリジナルを踏襲すれば、何も他の作品を参考にする必要のないエポックの続編だけに、全編バージョン・アップに見える。ただゲームに目が慣れていない、おっさんにはけっこうしんどい情報量だった。あの魅力的な色彩設計(下地が黒でグリーンやオレンジが浮き立つ)に付いていくのがやっと。CM、MTVの映像感覚が資金を得てフル稼働しているみたい。しかしあのバイク・レースはまさに「トロン」そのもので、迫力満点。すげぇったらありゃしない。また暴走族じゃないバイク青年はかっこよい。アニメの主人公は「マジンガーZ」にしろ「デビルマン」にしろバイクにまたがっていたのだ(歴史の話だね、もはや)。サム役のギャレット・ヘドランド君(「エラゴン 遺志を継ぐ者」)、オタクなんだけどタフで身体の動きは俊敏。

 

 ただ基本路線は失踪した父を求めて、コンピュータ世界へ旅立つ青年の物語。父を求めて〜GB(ギガバイト、いやいやテラかへクサか)。そこへ導く役はもちろん美女でなければならない。コスプレ美人に鼻の下が伸びる。なかでも美女!クオラ役のオリヴィア・ワイルド嬢、目がおっきいですねぇ彼女。「MATRIX」だってトリニティがいなくちゃ始まらないのだ。父と再会し、息子の成長(現実世界に立ち向かう)でしめるのは王道です。臭い話かもしれないけれど、こうでなくては。もし現在のIT 産業のお話を絡めるとなると、字幕で画面が一杯になっちゃって、3Dでは無理。手前に浮き出しますからねぇ、お話を追っていられない。

 

 意外に父親役がはまってたジェフ・ブリッジス、今年3本彼の作品を拝ませていただきましたけれど、これは異色の部類。たいていダメ人間ですからね(「クレイジー・ハート」「ヤギと男と男と壁と」)。「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」にしても家族持ちの印象がなかったけれど、父にして世界の創造主で、瞑想したりする。でもさ、何年か後には初期の伝説的プログラムを組んだ人が、日々瞑想していたりするかも。

 

 昨年(2009年)くらいから3Dが続々公開され始めたけれど、まだ評価は定まらないんじゃないかなという時期。何でもかんでもではなくて、傑作「アバター」を模倣することは出来ないし、ゲテモノ映画が案外あっているのかも。これを観た後あの「バイオハザードW アフターライフ」が向いているような気がしました。ただSFと言えど家族をそのメインテーマに持ってくるのはやはり時代の流れ。ただね、父と息子のお話は「食べて、祈って、恋をして」でも出てきましたけれど、観ているこっちが恥ずかしいものなのですよ。

 

現在(12/21/2010)公開中                
オススメ★★★☆☆

Amazon.com

DMM.com

 

前のページ     次のページ

 

top

関連作

  エラゴン 遺志を継ぐ者

 

 ドラゴンもので、けっこう簡潔にまとめられている1本。ポッと空いた時間に観るならこれ以上もないくらい最適なファンタジー(「サラマンダー」などとは趣が違う)。ヒット作が多いファンタジーだけど、どれもこれもが長くて、もはや“入り口”になる作品が少ない今となっては貴重品。「ロード・オブ・ザ・リング」は監督が9時間の映画だと思って作っているので、どうしても腰を据えて観るしかない。でもこれなら安心で、ファンタジーが好きになったら他の作品にステップ・アップしていけます。キャストは案外豪華で、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ロバート・カーライルにジャイモン・フンスー。ヒロインが「バイオハザードU」より更に細くなったシエンナ・ギロリーちゃん。

 

 たまたま拾ったのがドラゴンの卵で、どこか「遠い海から来たCOO」みたいに最初は可愛い。しかし成長は早くて、あっという間に立派な龍に成長。声を担当しているのがレイチェル・ワイズで「ドラゴンハート」もショーン・コネリーが演じていたけれど、ステイタスなんでしょうか。定番の展開ながら、チャンバラも見応えあるし、景色はきれいで案外拾い物です。後に「トロン:レガシー」で勇ましい御曹司になるギャレット・ヘドランド君が美貌の剣士役で登場。「仮面の男」もそうだけど、生き残りの勇者って役はジェレミー・アイアンズにピッタリ。仲間役だったマルコヴィッチは見事に悪代官だけど・・・。
オススメ★★★☆☆

Amazon.com

DMM.com

 

ホームページ テンプレート フリー

Design by

inserted by FC2 system