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ラブリーボーン

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 良くあるからといって、許しがたい犯罪の1つに子供に対する暴行、殺害がある。コレだけは日常的にニュースになろうがなかろうが、我慢できない。しかしそれはあくまで部外者の心情で、当事者である人々にとってはその現実と向き合い、生きていかなければならない。今まであるようでなかった“殺された人”が語り部になるこの作品(原作)は、やわな感動作ではありません。ともすれば暗い話になりそうなんだけど、主人公の女の子の強さに心を打たれる。

 

 もし恋人のことが心配でこの世からなかなか離れられない・・・というお話しなら「ゴースト/ニューヨークの幻」 があるし、ポジティブなコメディなら「天国から来たチャンピオン」がある。ただこの作品のテーマは家族の“悲劇からの再生”ですので、実に21世紀的。家族はアクション(「96時間」)であっても、コメディ(「あなたは私の婿になる」)であってもヒューマンドラマ(「私の中のあなた」「リリィはちみつ色の秘密」)であっても避けて通れないテーマなのでしょう。80年代には家族の崩壊(「普通の人々」)までが描かれるに止まっていたけれど、“霊的存在”を用いて、再生を描くという視点は新しい。

 

 冒頭殺されてしまう主人公に扮したシアーシャ・ローナンちゃん、予告で分かっているから、もうホントにハラハラしてしまいます(親の目線だけに)。 またついに親の役がピッタリ来るようになったマーク・ウォールバーグ とレイチェル・ワイズ。更にスーザン・サランドンが“おばあちゃん”だもんな。しかし彼女のシーン(大爆笑)がなかったら暗いまんまだった。

 

 「ロード・オブ・ザ・リング」が売れたし、評価も上々のピーター・ジャクソン、またまたVFXを駆使するのか!と思いきや、控えめに“死後の世界”を視覚化。またまたここでもニュージーランドのVFXチーム(「アバター」「グエムル漢江の怪物」も)が活躍。ま、あと何年かはみんな「アバター」観ちゃったから、特撮は控えめに使用する戦略は大成功。“霊界”ってきくとうそ臭くて敬遠しがちだったけれど、こういう仕上がりだったら納得できます。もし仮に“死後の世界”という概念までなかったら、この世はホントに闇ですもんね。ゴダールの「アワーミュージック」にだって出てくるくらいですもの。

 

現在(2/2/2010)公開中                                            
オススメ★★★☆☆

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  ゴースト ニューヨークの幻

 

 「プリティウーマン」 と共に公開当時やたらとヒットした恋愛映画。しかし「プリティウーマン」が女性限定の人気だったのに対して、この作品は“連れて行かされた男”も楽しめる内容となっております。気がついている方はご存知かもしれませんけれど、あの“ろくろ”のシーンはやばいんだよね。過剰演技かも知れないけれど、ウーピー・ゴールドバーグも良かった。残念ながら主演のパトリック・スウェイジは亡くなってしまいましたね。「アウトサイダー」で率先して喧嘩に行く兄貴を演じ、悪役の「ハートブルー」も善玉のタフガイを演じた「ロードハウス」も好きだった。
オススメ★★★☆☆
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