関連テーマ 

サイドボックス

ここにテキスト


出し

ナイト&デイ

  ナイト&デイ

 

 もともと作るの難しいんですよ、主役を張れるトップ・スターになっちゃった人を使って大作撮るのって。実に監督の力量が求められるネタで、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリー「Mr&Ms.スミス」もなんとか監督ダグ・リーマン(「ジャンパー」)が娯楽作として合格ライン越え。で、もう受けるに決まっているキャストで臨む、売れるに決まっている企画に呼ばれたのが「3時10分 決断の時」のジェームズ・マンゴールドで、この人ならやり過ぎず、主張せず、無難なラインに落ち着くはずと“首脳陣”も納得って感じ。ただこういう“何でも屋さん”の映画は好き。

 

 彼に求められるのはなにせ、“ボンドシリーズ”とも違い、“ジェイソン・ボーン・シリーズ”で目が肥えたお客さんに笑われることなく、イーサン・ハント(「Mi3」)と「チャーリーズ・エンジェル」の2人を主演にスパイ映画を撮らなくちゃなんない。ではどういう路線にするか、なんのことはないキャメロン・ディアス主演の“ラブ・コメ”要素を盛り込んじゃえばいいわけです。既に「私の中のあなた」で母親役を演じていて素晴らしかったキャメロン、さすがに女の子には見えませんけれど、はじける笑顔健在で可愛いです。キャサリン・ハイグル(「男と女の不都合な真実」)がチャートの下からジワジワきてますけれど、イケます。

 

 また営業もせっせとこなす映画人=トム・クルーズも期待に応えて、あの値段がつきそうなピカーッて感じのスマイル連発。加えて冒頭から「パッセンジャー57」ばりの格闘を展開。アクション・スター映画が厳しくなっちゃうのも時代の流れかと思わせるくらいに、ビルから飛び降りたり、車のボンネットに落っこちてきたり、マシンガン撃ちまくったり、やりたい放題。「Mi3」と似ているようで違うアクションを展開するのって難しいです。ただ予告編で見た「ウォンテッド」に良く似たシーンを本編でカットしていたから、やはり大変だったのでは。

 

 で、CIAエージェントだけに舞台は全世界で、あっちこっち移動するんですけれど、そのたびにキャメロンは薬かがされたり、スポック(「スタートレック」)みたいなコトされたりして気を失って時間短縮。突然スペインやらアルプスやら無人島にシーンが飛んじゃうんだけどぜんぜんOK。肝心なのは2人の恋の行方であって、“組織”に追われる“秘密”ではない。もちろん時代を反映して武器商人が悪の権化なんだけど、退治するのは「ミックマック」みたいでないと。ノリとしてはワケが分からぬまま進行する「パリより愛をこめて」っぽくして、ひゃーひゃー言ってるキャメロンと、マジ顔で笑えるセリフのトムを見てゲラゲラ笑いながら楽しんじゃえば良いのです。スペインのバイク・アクションは美麗でした。

 

 「トゥルーライズ」もずっこけスパイ・コメディでしたけれど、アレは夫婦でラブコメ要素ナシ。スター共演で上手くいった「陰謀のセオリー」に近いラインだけど組織が追ってる秘密はあんまり突っ込まない。似たような作品をかわしつつ、娯楽作に仕上げる脚本家の手腕はなかなかでしょう。じゃあスパイアクション+ラブコメの合体技だけかというと、そんなことはなくて、トム扮する脱CIAエージェントはI Phoneで××のことを逐次確認している。「食べて、祈って、恋をして」の時も最新テクノロジーはほんのちょっとだけ顔を出すんですけれど、実に有効な使い方。またキャメロン扮するジューンは妹想いで、父親の車を大切にしている。

 

 キャラを非情にし、緊張感を盛り上げるため、家族の描写は可能なかぎり削いで作るのがスパイ映画。夫婦喧嘩こみの「トゥルーライズ」がスパイ・コメディであるのがその証拠。ただ「96時間」が出てきている今(21世紀)となっては、家族が一番のスパイがいても良いのです。この辺が+αってところでしょうか。そういえばキャメロンの妹役のマギー・グレイスは「96時間」リーアム・ニーソン が命がけで助ける娘でしたね。

 

 それにしても悪役として出てくるので期待していましたけれど、ピーター・サースガードは老けるの早すぎ。そんなに年いってないはずなんだけど四十路半ばのトム・クルーズを若く見せてしまう。「ジャー・ヘッド」からそれほど年月が経っていませんけれど「エレジー」「17歳の肖像」と経過して既に“大人の男”なんだなぁ。

 

現在(10/10/2010)公開中
オススメ★★★☆☆

Amazon.com

DMM.com

 

前のページ     次のページ

 

top

関連作

  パッセンジャー57

 

 ウェズリー・スナイプス兄貴のマーシャル・アーツ炸裂!スカイパニックとアクションの合体技で大推薦のオヤジ映画。悪役が整形するところから始まるので、「ナイトホークス」を思い出したんですけれど、演じるブルース・ペインがなかなかに冷酷無情で良い。「悪いことしましょ」のエリザベス・ハーレイがなぜか無造作に出ていたりして・・・。もちろん影を背負った凄腕テロ処理男スナイプスは「ダイハード」 のようにうろたえたりせず、ハイジャックされた途端に冷静に行動。切れ味鋭い展開でよかった。自慢になりますが、劇場で観た人は少ないはず。U.Sネイビー御用達の土地だけに、「沈黙の戦艦」と同時上映でパンフレットもなかったから、全国公開はしていないはず。アンセニオ・ホールのギャグは確かに日本人には分かりづらいもんね。
オススメ★★★★☆

Amazon.com

DMM.com

 

ホームページ テンプレート フリー

Design by

inserted by FC2 system