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ハート・ロッカー

  ハート・ロッカー

 

 初期の「ブルースチール」(ごめんなさいDVDレンタルありません)で好きになったキャスリン・ビグロー監督。その後も「ストレンジデイズ」(ごめんなさいDVDレンタルありません)とか「ハート・ブルー」「K-19」 などマイケル・マン(「コラテラル」「マイアミバイス」「パブリック・エネミーズ」 )ともどもスタイリッシュに“男の映画”を撮ることが得意な人。ところがいつまで経っても新作がこないからどーしちゃったのかなぁと思っていたら、「K-19」 が当たんなかったんだって(パンフレットに書いてありました)。緊張感あるし面白かったけどなぁ・・・。

 

  しかし「アバター」の監督同様、待たされただけあって、新作の内容はすごい。テレビも新聞もあまり有効でないここ数年、映画が“世界の現実”を知る貴重な情報源となってまいりました。現在(2010年)イラク、アフガニスタンに軍隊を展開している合衆国の現状が、順風満帆ではないことも映画を通じて知ることができる。やつの後始末は大変。数こそ少ないですけれど、その傷跡(「告発のとき」 、「さよならいつか分かること」)も実態(「リダクテッド真実の価値」)も背景(「大いなる陰謀」「ロード・オブ・ウォー」 )も映画は見せてきた。

 

 ただこの作品が優れているのは実態を描くことに加えて、劇映画として成立させることに成功している。ドキュメント・タッチだからといって娯楽性(こう言って良いものかな?)がないわけじゃない。「ザ・シューター極大射程」 のようなスナイパーのシーンは緊張感もあって見ごたえ十分。監督の手腕は、なかなかのものではないでしょうか。また図らずも21世紀の戦争が、それ以前とは様相が異なることを露呈している。つまり戦術が明らかに変わってきているのでは?と観終わった後考え込んでしまいました。その辺はぜひご覧になってご確認を。

 

 一方はハイテク兵器を駆使して、犠牲を可能な限り少なくしようとしているけれど、相対する側は相手の手の内を承知した上で、情け容赦のない手口で攻めてくる。兵士たちは命令する連中の常識(「大いなる陰謀」「ブッシュ」)なんか通用しない現実の世界に放り込まれて、「キングダム/見えざる敵」でも描かれたような状況のなか・・・。ヴェトナム戦争映画を思い出させますね(「プラトーン」)。早い話が大儀のない戦争ってことなんだよな。軍隊は敵が見えなくちゃ戦えず、自壊してしまう(「戦争のはじめかた」にしても「ジャーヘッド」 にしても)。案外奴らの目的とするところはココなんじゃないか、死者は出さず、心理的に追い詰め、社会復帰を不可能にしてしまうこと・・・、いやいや不安、不審、恐怖、これこそがテロリストの狙い。

 

 ほとんどカメオ出演している役者たち、レイフ・ファインズ (「ナイロビの蜂」)、ガイ・ピアース(「メメント」)、デヴィッド・モース(「グリーンマイル」)は素晴らしい。実際彼らの名前がなかったら観に行かなかったし、監督のど根性もすごい。でも、ちゃんと内容のある作品に賞をあげている合衆国の映画好きの人々(正確にはアカデミー会員)は案外まともかも。だって「スラムドッグ$ミリオネア」(2009年作品賞)に「ノーカントリー」(2008年作品賞)に「ディパーテッド」(2007年作品賞)に「クラッシュ」 (2006年作品賞)だもんな。

 

現在(3/7/2010)公開中                           
オススメ★★★★☆

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関連作

  ブルー・スチール

 

 拳銃を奪われた警察官が、それを取り戻すまでのストーリーをサスペンスフルに描く、キャスリン・ビクロー監督に参ってしまった初期傑作。当時のコピーが「ダーティ・ハリーを卒業したら・・・」という挑戦的な謳い文句だったので、ホントかよと思っていたけどやられちゃいましたね。後々男性が主人公のものばかりを撮るビグロー監督ですが、ここではジェイミー・リー・カーティス。「トゥルーライズ」だとアクション+コメディエンヌぶりを発揮する人ですが、かっこよいハードボイルド世界を体現。「ハイランダー悪魔の戦士」の悪役、クランシー・ブラウンが先輩刑事役で出たのも良かったけれど、“金持ちサイコ”に扮したロン・シルバーは適役。メタリック・ブルーな色調の画面は、タイトルにかぶっていて秀逸。
オススメ★★★★☆ 

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  ハート・ブルー

 

 アンダーカヴァー(潜入捜査官)とサーフィンを合体させた刑事もの。当時は人気の青春スター=キアヌ・リーヴスVSパトリック・スウェイジが見もので、確か二人は「栄光のエンブレム」でも共演していたはず。刑事ネタと若者のスポーツを合わせる、という業は現在の「ワイルドスピード」にも受け継がれている。キアヌをバック・アップする先輩刑事にゲイリー・ビュシーが扮しているのが実は肝心で、映画通には説明不要ですね。「ビッグ・ウェンズデー」に・・・なんて。この時期のキアヌは人気もそうだけど確かにモテそう。相手役のローリー・ペティは可愛かった。キャスリン・ビグローのスタイリッシュな映像は、サーフィンとスカイ・ダイビングののシーンで見事に発揮されています。
オススメ★★★★☆

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