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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

 

 お酒を飲まない人には理解不能の醜態(飲まないにこしたこたぁないですよホント)。酒を飲んだ上でのご乱交、その結果“翌朝前夜の記憶がない”。本人にとっては実に恐ろしい出来事ながら、他人事だとこれ以上もないくらいに笑えるネタ。タイトルもそのものズバリの「ハングオーバー=二日酔い」。全米ナンバー・ワンヒットはうなずける内容だけど、合衆国産コメディはとにかく劇場で拝見できない今日この頃、上映されるんだろうか?とお待ちしておりました甲斐あって、スカスカの客席ながら笑い転げさせていただきました(くっそー面白いのに・・・)。

 

 「アデル ファラオの復活の秘薬」 ともども気楽に映画をご覧になる方にはピッタリの無責任コメディで、デート・ムービー としてもいけます。だって結婚を控えた男どもの独身最後の夜パーティー(バチェラー・パーティーというだそうです)でのドタバタですから。ま、結婚前の女性を主人公にすると、何だかんだ言っても素敵な作品になるのに(「幸せになるための27のドレス」も「あなたは私のムコになる」にしても)、往生際の悪い男たちのは“情けなさ”を感じさせるコメディ「サイドウェイ」 になったり・・・。なおこの作品の登場人物の1人、恋人の尻に敷かれているスチュはワイナリーに行くってウソをつくんですけれど、あれへのオマージュでしょうか。

 

 もちろんただ“酒に呑まれての醜態”だけだったら、映画として成立しないから一捻りしてあります。全員記憶がないってトコから前夜の醜態を辿っていく過程で、恐るべきアホらしい自分たちの“やらかしたコト”が徐々に浮き彫りになってくる。歯が抜けてたり、赤ん坊がいたり、トラがいたり、ベンツがパトカーになっていたり次から次へと「こんなことやっちまってたのか!」の連続。もちろんそれはぜひご覧になってご確認を。マイク・タイソンもただ出ているだけじゃなくて、笑いの重要なポイントの一つ。また車のトランクから××男が飛び出してくるところがありますけれど、「東のエデン」 の最終回ともどもアレは笑わずにはいれらない。フロー・ライダーの“ライト・ラウンド”がかかるエンディングがまた爆笑の連続で、あの曲がヒットするのは当然。

 

 いちおうほとんどの出演者は無名どころとなっていますけれど、この作品のあと出演作目白押しになるのは至極当然。イイ男を演じる典型の男前ながら、散々な目に遭うブラッドリー・クーパー(「ニューヨーク、アイラブユー」でももちろん男前キャラ)は既に売れっ子。「特攻野郎Aチーム」の劇場版であの“フェイスマン”やりますからね。またヘザー・グレアムは「N.Y式ハッピー・セラピー」っぽい役ながら、ストリッパーで××になっちゃってる。「フロム・ヘル」 のあの可憐な女の子がねぇ、時の流れを感じてしまいます。

 

 監督のトッド・フィリップスという人はこの作品を観るまで、まるでノー・マークだったんですけれど、今後要注目かも。ベン・スティラー主演の「スタスキー&ハッチ」 の人で、不道徳ドキュメント・コメディ「ボラット 栄光なる国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の原案を担当しているとのコト。現在合衆国のコメディアンはウィル・フェレルとかスティーブ・カレルが人気ですけれど、ホントに日本人受けしないのが残念。ウィル・フェレルの作品を劇場で観たのはコメディとは言えない「主人公は僕だった」で、スティーブ・カレルはギリギリ「ゲット・スマート」 。レンタル屋ストレートは“それほど”店には良い影響はないんですけれど・・・。

 

 媒体の露出頻度がイヤってほど多い邦画はここ数ヶ月、観る前から疲れそうでご無沙汰。男どもの愚かしくも情けない側面をクローズ・アップして、笑っちゃった後でスッキリ劇場を後にできる作品は貴重だと思いますがいかがでしょう?(その意味では「南極料理人」 なんか邦画のアプローチとしてベスト)。劇場に観に行きましょう、客席で笑い転げるという体験ができます。入荷してからもう一回観ていただいても大丈夫な面白さですから。

 

現在(7/5/2010)公開中 
オススメ★★★★☆

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  スタスキー&ハッチ

 

 ただ単純に古のTVシリーズを映画化したわけではないのが最大の魅力。この辺さすがはベン・スティーラー。70年代の風俗を徹底的に笑い飛ばしている。日本で言うと「太陽にほえろ」とか「探偵物語」 とかあのあたりと解釈していただければよいでしょうか。とにかく刑事はやたらめったら走るし、「イージー・ライダー」してるし、車も恐ろしく燃費の悪そうなデカイ代物。

 

 そしてカーチェイスもパロディ満載、ディスコ・フィーバーの様子も大爆笑。今となっては暑苦しいとさえ思える熱血刑事をマジ顔で演じるベン・スティーラーが本当に可笑しい。似たようなパロディでトム・ハンクス とダン・エイクロイドが共演している「ドラグネット正義一直線」もいかがでしょう。それにしても「俺は“カンザス”こいつは“トト”」は音楽好きには笑っちゃうセリフですね。
オススメ★★★☆☆

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