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(500)日のサマー

  (500)日のサマー

 

 女性からの視線で語られる恋愛映画ですと、「男と女の不都合な真実」にしても「あなたは私の婿になる」にしてもあっけらかんとしてラブ・コメになるのに、男の目線は映画をたちまち純文学作品にしてしまう。ウジウジと女々しいことこの上ない男ドモを尻目に、女性は自立し、せっせと生き抜いていく21世紀(「サンシャイン・クリーニング」なんか分かりやすいですもんね)。もう典型的な女を知らない童貞君と、男がコロッと参ってしまうキュート・フェイスのしっかり娘。2人の恋愛期間の全貌を描いたこの作品、サイコーです。好きになってから××××までなので、タイトルが「(500)日のサマー」となっております。

 

  ただ描き方が「ジュノ」みたいなスケッチ風なので、軽やかにゲラゲラと笑いながら観ていられる。特にミスター・童貞君に扮した“裏のないエドワード・ノートン”みたいなジョセフ・ゴードン=レヴィットが、男になった後(=童貞喪失って言うんだろうか?)の「魔法にかけられて」っぽい、イケてないミュージカル・シーンは爆笑。ま、彼は既に「G.I.ジョー」で悪役、「セントアンナの奇跡」でこの童貞君とは似ても似つかない役をこなしている演技派。

 

 で、童貞君がコロッと参っちゃうしっかり娘、サマーに扮するのがズーイー・デシャネル(表記がゾーイになりそう、だって綴りは“Zooey”だもんね)。「あの頃ペニー・レインと」に出ていたそうですけれど、ハッキリ覚えているのは「イエスマン“YES”人生のパスワード」。案の定あの作品でもジム・キャリーがノック・アウトされちゃうユニークな女の子で、この作品でも魅力全開。今後はもっと認知されていくでしょう。

 

  魅力的かつ演技派の主演2人に加えて、映画好きがやられちゃうのがその構造にあります。あのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの傑作「21g」と同じで、時系列で語られず断片の集積で成立している。起承転結を取らず、上手くいってる時と冷めつつある時を交互に交えながら、ラストにいたる。文句のつけようがない男目線の恋愛映画。王道のラブ・コメが女性向きなら「恋愛睡眠のすすめ」とか「ウィズアウト・ユー」「ワンダーランド駅で」 (ごめんなさいDVDレンタルありません)なんかのミニシアター 系“恋愛未満映画”は男の子向きと言えましょうか。別れた時のハウ・ツー本とか、純文学作品読むよりずっと健康的。2010年しょっぱながこの作品でよかった。

 

現在(1/11/2010)公開中                                   
オススメ★★★★★

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  あの頃ペニー・レインと

 

 「シングルス」ではミュージシャンを“脇役”として登場させたキャメロン・クロウ。自らの体験を基に、噂じゃあ聞いていたロック・バンドの内幕を描いた“ほろ苦い青春映画”(笑っちゃイヤよ)。この作品の後「10日間で男を上手にフル方法」など母(ゴールディ・ホーン)から受け継いだ血を全開にするケイト・ハドソン。ここでは少年の憧れる“ある種の雰囲気”を持ったグルーピーの一人を演じている。この年代にしか出せない面影はポスターにも刻まれています。
オススメ★★★★☆

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  ウィズアウト・ユー

 

 男目線の“純文学志向”の恋愛映画。既に「U2 RATTLE AND HUM/魂の叫び」で評価されていたフィル・ジョアノーの実体験が基になっているだけあって、U2の面々も友情出演。描かれている時期は明らかに「ステート・オブ・グレイス」の頃で、ショーン・ペン、ロビン・ライトがモデルになっている人々が出てきて笑えます。業界を痛烈に皮肉ったネタもいいんですけれど、スーパーモデル役のジュディット・ゴドレーシュが文句なしに美しい。
オススメ★★★★☆

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