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コップアウト刑事(デカ)した奴ら

コップアウト刑事(デカ)した奴ら   コップアウト刑事(デカ)した奴ら

 

 「トラブル・イン・ハリウッド」では本人役だったブルース・ウィリス主演の刑事もの。監督が「ドグマ」のケヴィン・スミスだけにどうなっちゃうのかな?監督自身も“サイレント・ボブ”として出てくるのかな?などと思っていたら、全編パロディとオマージュだけで成立している珍品でありました。挙げればきりがないくらい出てくるし、取調べのシーンで延々「セルピコ」だ「スカーフェイス」だと言ってる。もっとも本人を目の前にして「ダイハード」のあのセリフいっちゃうのはベタ過ぎで良かった。レアですけれど、娘の結婚を控えた刑事ってのは「エイリアンネイション」そのもの。ただ結婚資金がないので、お宝ベースボール・カードでなんとかしなくちゃ、というのがこの作品の新しいところ。さすがにポリス・アクションを3Dにするわけにいきませんから、設定を少しでもイジらないと。

 

 この作品でブルース・ウィリスは“気ぐるみ”やったりする派手な相棒より抑え目。さすがにキャリアを積んできているし、刑事役は「ダイハード」だけではないですから、「ルーキー」の時のクリント・イーストウッド みたいになっていかないと。で、「ラッシュアワー」のクリス・ロックよろしく、トレイシー・モーガンが一生懸命賑やかし役。ただ彼より美人の奥さんに釘付け。美人役だから当たり前なんですけれど、良いなぁ彼女、ラシダ・ジョーンズは今後要注目の一人です。なんとクインシー・ジョーンズの娘なのだそうな。

 

 また「リーサルウェポン2」のジョー・ペシみたいな役のショーン・ウィリアム・スコットもがんばってた・・・。と言った具合にオリジナルな部分がホントに皆無。ラストの部分なんかもう断然「ビバリーヒルズ・コップ」しちゃってて、監督の年代的にも仕方ない。一発決めるトコは違っててカッコ良かったけれど。明るい刑事ものが少ないから合衆国でヒットするのは分かるけど、みんなが待ってるバディものを新しく作るのは至難の業だということが良く分かる。確かにケヴィン・スミスには大作処理能力が欠けていたかもしれないけれど、大勢で野次りながら観るのが向いているかも。「ほらっアレだぜ」とか「いやいや、やっぱ違うよ」などと言いながら。

 

 ハッキリ言って「トラブル・イン・ハリウッド」と同様にコレも都内の劇場だからOKな珍品です。10年以上前、東急文化会館の5階だか6階の映画館で「ドグマ」を観ましたけれど、今でもよく覚えている。この作品も東京の某所で、観ていると地下鉄の音が聞こえてくる劇場での鑑賞。リテラシーというよりノスタルジーになってしまうけれど、こういった最先端の3Dとは180度逆の体験によって、後々まで覚えている作品はあるのです(「ドグマ」だって豪華キャストだけどかなりやばい珍品)。でも上映予告している作品の前売り券売ってくれないシネコンより、愛着が沸くのは年のせいだけではないはず(ココはチラシくれたし)。「太陽」も「ザ・クリーナー消された殺人」もココで観た。ただ近所にないから行くだけでヘトヘトになってしまいます。別にレンタル屋ストレートでも大丈夫な珍品を、物好きなあなただけにオススメ。店でこの手のモノが好きな方知っているから、「ま、悪くないから騙されたと思っていかが?」などと言って推薦したりして。気に入ってくれたらめっけもの。でも劇場体験込みで取っとく1本で、後々まで忘れないのも確か。珍品コレクションが続きました。

 

現在(9/10/2010)公開中                      
オススメ★★★☆☆

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関連作

  ダイ・ハード

 

 ブルース・ウィリス の出世作として彼の代名詞的作品。公開当時、刑事ものと「タワーリング・インフェルノ」の合体技は新鮮でした。マッチョなスーパー・コップがルール無用で事件解決する当時の主流を逆手にとって実に面白い。裸足のまんまテロリスト集団と戦わなくちゃなんない“タフだけがウリの刑事”の奮闘は情けなさ込みで見ていてワクワク。傍若無人で冷徹非情の悪役、イギリス紳士のアラン・リックマンに対して、「筋肉のたるみも清々しい」などと言われていたブルース・ウィリスはまさにヒーロー。
オススメ★★★★☆

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  ルーキー

 

 「ダーティハリー」もいよいよ新人育成の役回りになってきた、よくあるバディものの1本。しかし監督がクリント・イーストウッドだけに、過不足ないよくある作品なんだけど、どこか“変態風味”がまぶされているのがらしくて面白い(縛られたりするトコあったりね)。「プラトーン」とかの主演でこの当時は若手有望株だったチャーリー・シーンの“通過点”的作品になるはずだったんだけど・・・、成長し続けるのは難しいのです。ここで描かれている刑事の活躍は「マイアミバイス」とか「プライド&グローリー」に比べるとスッキリするのも事実。21世紀になった今となってはそれだけ時代が進んだのか、悲惨になったのか。
オススメ★★★☆☆

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