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ザ・ウォーカー

  ザ・ウォーカー

 

 「ニューヨーク、アイラブユー」にクレジットされているのがアレンだけだったので、兄弟監督解散か?とチョット気になったけれど、大作でちゃんと共同作業は嬉しいかぎりのアレンとアルバートのヒューズ兄弟。兄弟監督はコーエンにしろウォシャウスキーにしろ上手くいっています。で、ヴィジュアルが凝っていた「フロムヘル」の監督だけに、最終戦争後の荒廃した砂漠の映像は魅力的。イギリスのバンド、JAPAN再結成時のアルバム“rain tree crow”のジャケット写真を思わせる色合いで、「アヴァロン」と同じく色味を抑えた感じにやられてしまいました。ま、恐らく監督の意図したとおりにそこに目線を逸らしてしまったおかげで、最後の仕掛けが効いてくる。

 

 原題が“THE BOOK OF ELI”というくらいですから、“ザ・ウォーカー”デンゼル・ワシントンが後生大事に持って歩いている“本”がこの作品のメイン・テーマ。ただ西洋の人たちにとっては“本”といえばアレのことは自明のことなので、途中でその正体は見えてきます。しかしそれすら×××で、じつは・・・というところが仕掛けなんですけれど、それはご覧になってご確認を。

 

 「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」のゴードン警部役で善玉が板についてきたゲイリー・オールドマン、今回は「レオン」みたいな悪党に復帰。地下鉄職員でも世紀末でも“正義と真実の人”が似合うデンゼル・ワシントンとの対決は映画好きにとってはシメシメの部分。ただ終末戦争後の「ターミネーター4」「バイオハザード3」のように派手な展開が売りではなく、どっちかっていうと「トゥモローワールド」よりの近未来SFですから、広漠とした砂漠の映像と物資窮乏、人心荒廃が浮き彫りになってきます。そんな荒れ果てた世界で何より必要とされるのがこの作品のメイン・テーマである“本”で、その利用法を知っている悪党は血眼になります。「ペイルライダー」でも悪党は“プリーチャー”を恐れていましたっけ。両刃の剣かもしれませんが世も末の現代で必要なものかもしれませんね、アレは。

 

 で、仕掛けが“本”だけど、実はデンゼル・ワシントン演じる凄腕の“ザ・ウォーカー”の正体を倍化させるための小道具。砂漠の映像に目がいってしまったお陰で、ラストの「えっ?!、そうきたか」に素直に参ってしまったこの作品、後からジワジワくるかも。あの北野武監督の数少ない娯楽作とおんなじで、素で観たほうが良いのです。それにしても日本映画屈指のキャラクターはヴィジュアル重視の監督をも魅了していたなんて、チョット嬉しいですね。

 

現在(6/20/2010)公開中
オススメ★★★★☆

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オススメ★★★☆☆

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