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ワルキューレ

  ワルキューレ

 

 前作「大いなる陰謀」では“世界の現状”に無知な上院議員を演じたけれど、あくまでも出演者の1人だったトム・クルーズ「宇宙戦争」以来の主演である今作では、なかなかに役者根性を発揮で、左目と片手を失った将校を堂々とモノにしている。

 

 “真の愛国者”であるこの将校は第二次世界大戦中、祖国ドイツを誤った方向に導いた総統アドルフ・ヒトラー暗殺を企てる。記録映画なんかだと熱狂的に支持されている映像ばかり残されていますけれど、ドイツ人みんながあの狂気の男を支持していたわけではないのですね。まぁドイツ映画の「Uボート」だって、乗組員は別段総統に対して熱狂的に支持していたわけではないですもんね。

 

 でも、もちろん結果は歴史が示しているので、敢えて申し上げる必要はないのですけれど、じゃあ盛り上がらないかというと全然そんなことはなくて、観ていて引き込まれます。暗殺を企てたグループの面々は単純にヒトラーをぶっ殺すだけではなくて、ちゃんとその後の体制に対しても、また世界の情勢に対しても熟考を重ねている。この辺はトム・クランシーの原作を映画化した「レッドオクトーバーを追え」 や「今そこにある危機」なんかに劣らない大人向けの造り。更に暗殺実行の瞬間はなかなかにスリリングです。

 

 チャーリー・チャップリン の「独裁者」以来、映画に最も多く登場した歴史上の人物、アドルフ・ヒトラー。「アドルフの画集」 を観れば青年時代画家を志し、ユダヤ人と交流があったことが分かるし「ヒトラー最期の12日間」 を観ればその惨めな末路が詳細に描かれたりと、映画を通じて彼の履歴をひも解くことが出来る。“悪人”でありながら、映画の題材にされる良くも悪くも20世紀を代表する“人物”であることは間違いないみたいですね。この映画を観ると確かに“運”だけは強かったのは紛れもない事実ですから。

 

現在(3/22/2009)公開中 
オススメ★★★★☆

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関連作

  U・ボート

 

 敗戦国が描くと戦争映画はどうしても悲惨なものになる典型の一品。体中にカビが生えてきそうな狭くて息苦しい艦内の描写は凄みがあります。さすがはその後売れっ子監督になるウォルフガング・ペーターゼン(「ザ・シークレット・サービス」、「アウトブレイク」)。駆逐艦との戦闘は本当に怖いです。ちなみにここで使用された潜水艦はその後スティーヴン・スピルバーグ の「レイダース/失われた聖櫃」 にも登場したそうです。

 

 潜水艦映画 の傑作と言えましょう。これ以後のこのジャンルでこれ以上の作品はありません(たぶん)。とにかく中学生の頃に見に行って、受けた衝撃は並じゃなかったですね。それまで見ていた戦争映画は、戦後民主主義的にドイツ軍が“悪”で連合軍が“善玉”という図式のものばかり。ところが、ここでは「憎き連合軍、こんちくしょう」となってしまいます。描く側が変わるともちろん作品の世界も様変わりするのは当然で、そのことに気づかせてくれたのがまさにこの作品だったのです。
オススメ★★★★★

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  アドルフの画集

 

 歴史に詳しい方なら、アドルフ・ヒトラーという人物が、ナチス党員になる前は気弱な画家志望の青年だったことをご存知。この作品ではかなり突っ込んで描かれていて、彼とユダヤ人の画商が物語の中心。画商役のジョン・キューザックはその曖昧さも手伝って、主人公なのにヒトラーという男を際立たせている。

 

 後にユダヤ人を民族浄化によって根絶させようとするヒトラーですけれど、戦地から帰ってきた時はユダヤ人に画を買ってもらう画家志望の貧乏人だった。ヒトラーに扮したノア・テイラー(「トゥームレイダー」のメカニック)はよく似ていて、狂気こそ感じさせませんけれど、生真面目な男が追い詰められて誤った方向にいってしまう予感を漂わせている。
オススメ★★★★☆

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