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SOUL RED 松田優作

SOUL RED 松田優作  SOUL RED 松田優作

 

 「ブラック・レイン」 を遺作にして世を去ってしまった日本映画屈指の個性派俳優、松田優作。で、死後もなおファン(というより信者だろうなぁ)が大勢いることは想像に難くない人。みんな言い出したら一晩や二晩は平気で語っちゃうもんね。

 

 で、死後20年経っても人気が衰えないというのは当然のことで、とにかく稀有な“映画人”だったことが分かるこのドキュメント はファン必見。黒澤満(なんといまだ「少年メリケンサック」 のプロデューサーやってる)とか丸山昇一(「探偵物語」「野獣死すべし」の脚本家)、仙元誠三(遊戯シリーズ、「野獣死すべし」の撮影監督)の証言は知られざる実像に迫る貴重なもの。

 

 日活アクションに憧れて映画を志したこと、なんと「最も危険な遊戯」が併映作品だったことなどなど。またそれまでの映画製作(撮影所システムというんだそうです)のスタイルが崩壊して、ただ“役者をやってりゃあ良い”時代から、製作にコミットしなければならなくなる時期に生きたことも“映画人”松田優作を知る上では重要。そんな時期の「蘇る金狼」にしても「野獣死すべし」 にしても、まぁ2度と作れないだろうなぁというアクションを超えた傑作。アレだけ足が長くて細いのに、華奢に見えないのは彼ならではのもの。

 

 更に現在は巨匠と呼ばれる森田芳光監督との「家族ゲーム」 で世間はあっと驚くわけですけれど、当然の経緯だったわけですね。当時はあの松田優作が家庭教師?とビックリしたものです。この辺りからそれまでのイメージを覆す役が始まるわけですけれど、ホントに惜しい、というより勿体無い、この人の50代も60代も観てみたかった。

 

 若い方にはイントロダクションの性質も持っていますから、これを観て“映画人”松田優作を発見するのも良いかも。この人が「探偵物語」 のなかでポツリと漏らすセリフは映画好きにはたまらなくて、当時ヴィム・ヴェンダースについて語っているんだもんな。

 

現在(11/18/2009)公開中                             
オススメ★★★★☆

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関連作

  ブラック・レイン

 

 松田優作氏の遺作に途中からなってしまった(公開当時は存命でした)、画期的な1本。グローバル化(外部のない世界)が進行した21世紀の今となっては、珍しくないかもしれませんけれど、当時は作るのがとても難しい映画。記者会見で高倉健さんがこぼしていた映像を良く覚えています。アメリカの刑事が外国(神秘の国、日本)で困難な捜査に身を投じていく。もちろん文化の違いもあるけれど、基本的に同じデカ同士の友情物語。すでに「ブレードランナー」 で天下御免のリドリー・スコット 監督は、もともとあの作品を新宿でロケするはずだったんだって。
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  野獣死すべし

 

 松田優作の代表作として“遊戯シリーズ”を挙げる方は多いと思いますが、もう一方の代表作がコレ。役者根性そのものという感じで、もともとげっそりと痩せているにもかかわらず、奥歯を抜いて役作りに臨んでいる、さすがです。更にコレがデビューの小林麻美も素晴らしいし、刑事に扮した室田日出男、相棒役の鹿賀丈史の熱演も今では考えられないくらい凄みがあります。“リップバーン・ウィンクル”のお話をしながらロシアン・ルーレットするところは緊張しまくりでした。
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  探偵物語

 

 愛車はイタリア製スクーター“ヴェスパ”。この愛車にまたがりテレテレと現場に行く探偵、工藤ちゃんはユーモラス。元々ジーパン刑事で出発し、“遊戯シリーズ”、「蘇る金狼」、「野獣死すべし」でハード・ボイルド路線のアクション俳優として認知されていた故松田優作氏。その彼がイメージ・チェンジできたエポック的作品。彼を小突き回す悪徳刑事の成田三樹夫、山西道広コンビのがまた良いんだ。で、渋谷のど真ん中に暮らす工藤ちゃんの事務所には毎回珍事件が持ち込まれる。この作品の貴重なところは、時折漏らす松田優作氏の本音ともとれるアドリブのセリフ。近所の人と映画の話をしていて、「コッポラか、分かってねぇな」なんて、ホントに映画好きなのが良く分かります。その辺を楽しみながら再度ご覧になってみてはいかがでしょう。
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