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路上のソリスト

  路上のソリスト

 

 自転車ですっ転んで仕事を休み、街をブラブラしていたら、何とも言えないバイオリンの音色が聴こえてくる。弾いていたのがなんとホームレス。そのホームレスが言うには、自分は“ジュリアード音楽院”で学んだことがあるという。ジャーナリストとしては美味しいネタだから“ウラ”をとって記事にしようとその男に接近、それがまさか長く、感動的なお話しに発展することになるとは・・・。

 

 ホームレスに扮しているのは「Ray/レイ」に続いて実在の人物(それも音楽家)を演じるジェイミー・フォックスで、ジャーナリスト「ゾディアック」より新聞記者らしくなっているロバート・ダウニーJr.実話を基にしているだけに、2人の友情はそれほど感傷に流れることはありませんけれど、殺伐とした現代には“奇跡”と呼んでもいいくらいのもの。

 

 この作品は実話を基にしているだけに、様々な要素が生々しく描かれています。“L.Aの現実”、“音楽家の生涯”、“現代のジャーナリストのあり方”などなど。で、L.Aの現実は本当に凄まじく、ロスだけで9万人のホームレスが存在して、その収容所たるやこの世の地獄を見るよう。かつて「聖者の眠る街」(ごめんなさいDVDレンタルありません)でもニューヨークのホームレス収容所が描き出されましたけれど、“格差社会”の先進国だけに、もうあまりニュースにすらならないんですねぇ。

 

 またそういった状況を目の当たりにするジャーナリストは新聞を通じて訴えたりもするんですけれど、彼が属しているのは現代の新聞社で、「消されたヘッドライン」「ボーダータウン報道されない殺人者」でも描かれたように、人々が読みたがる“トリビア”を提供しなければならない。

 

 また音楽家の生涯ですからご多分に漏れず、やはり悲劇的。同じチェロ奏者の実話「ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ」(ごめんなさいDVDレンタルありません)にしても「シャイン」 にしても、神から与えられた才能は引き換えに多くのものを奪っていってしまう。確かに明るい要素なんかこれっぽっちもないように見えますけれど、それを補って余りある主演2人の芝居は見応えあります。

 

 ソリストに扮するジェイミー・フォックス の真に迫る演技はスゴイ。本当に“統合失調症”のホームレスに見えました。もともとコメディアンだったそうですけれど、「Ray/レイ」「マイアミバイス」の実力はだてじゃないですね。また「アイアンマン」とか「トロピックサンダー史上最低の作戦」の次にこれを撮ったそうですけれど、ロバート・ダウニーJr.は本来の実力を充分発揮しています。そして彼ら2人を充分コントロールできたんだから、監督のジョー・ライトは実力がありそう。今後が楽しみな人です。 話題にはあまりなっていないので認知度は低いですけれど秀作、レンタルになったらぜひどうぞ(実はもう終わっちゃいそうなのです)。

 

現在(7/17/2009)公開中 
オススメ★★★☆☆

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関連作

  シャイン

 

  ジェフリー・ラッシュの出世作で、実在の天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッド氏の半生(生きてました、オスカー授賞式に出てました)を描いた偉人伝音楽方面の秀作。超絶テクニシャンにしか弾けないセルゲイ・ラフマニノフの“ピアノ交響曲第3番”演奏中にぶっ倒れちゃうシーンが印象的で、なるほど命がけの曲なんだなぁと妙に感心。ただ、実際ヘルフゴッド氏の演奏するCDで聴いてみましたけれど、凄まじいです。監督のスコット・ヒックスはこの後「アトランティスのこころ」とか「幸せのレシピ」とか撮るわけですけれど、まなざしの優しさは彼ならでは。
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