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エレジー

  エレジー

 

 年の差が30才以上離れた大学教授と教え子の恋愛、となるとこの国では“不倫”が相場の淀んだお話。しかしながら「死ぬまでにしたい10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」のイザベル・コイシェ監督の手にかかると、ちゃんと文学っぽく仕上がるのはさすがの業。

 

 ま、キャスティングで既に勝利しているのは紛れもない事実で、大学教授にベン・キングズレー 、教え子にペネロペ・クルス、教授の友人になんとデニス・ホッパーという組み合わせは映画好きが納得の布陣。なにせ「ガンジー」アカデミー賞を受賞しているベン・キングズレーですから、どんなにダメな人間を演じても、どこか“信じられる”雰囲気を漂わせることが出来る。よって「シンドラーのリスト」「ボビー・フィシャーを探して」 など誠実で思慮深い男をキチンと演じてきたわけです。その爺が見事ノック・アウトされてしまう“童顔なのにシッカリ娘”をペネロペ・クルスに演じさせるのも監督の業でしょうか。

 

 前2作主演のサラ・ポーリーでも良かったんじゃないかなとも思いますが、あの「オール・アバウト・マイ・マザー」の少女が風貌はそのままに、芯の通った“大人の女”に大変身。ま、個人的には彼女のショート・カットが見られるのがこの作品最大の魅力。早い話が「男はいつまで経っても“少年の心”のままながら、女は否応なしに逞しくなっていくのである」と言う文学的命題のストーリー。

 

  しかしただの文学作品として成立させるのではなく、ちゃんと映画としての見所が他にあって、それが主人公の友人役に扮するデニス・ホッパー。この人こんなに“良い男”だったっけか?と思うくらいカッコ良く映っているのには驚き。「敬愛なるベートーベン」 でアニエスカ・ホランド監督もエド・ハリス をセクシーに描いていましたけれど、爺ですら色気を感じさせるように描けるのは女性監督ならではでしょうか(決して性差別的な意味ではないです)。

 

  前2作とは明らかに違う“予算”で作られていながら、やはり彼女のテイストも盛り込まれている玄人仕上がりの文学作品。ま、大人じゃなければ分からないところも多々ありますけれど、2人の爺を見事“少年”(よく言って)として捉えた監督の“大人さ”に参ってしまいました。

 

現在(1/30/2009)公開中   
オススメ★★★☆☆

 

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  ガンジー

 

 言わずと知れた“20世紀の偉人 ”であり、無抵抗運動を貫き、宗主国イギリスから独立を勝ち取った史実はあまりにも有名。驚いたことに小学校で習ったことそのままに映画になっている。監督のリチャード・アッテンボローはイギリス人なのに・・・。ただ主演のベン・キングズレー があまりにも似ているので、「シンドラーのリスト」 に出てもシンドラーより偉く見えたりした。でも「デーブ」に出てきた時は笑えたし、「オリバー・ツイスト」では見事ずるいワルに変身、やはり演技派なのです。
オススメ★★★★☆

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