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ブッシュ

  ブッシュ

 

 よそ様の国の大統領をアホ呼ばわりする権利はありませんけれど、大人ならジョージ・W・ブッシュがどうも国家元首として危うい人物であることは薄々気がついていたはず。ただ伝えるメディアにも信頼がおけない昨今、断片的な情報のみで判断は出来ない。いちおう節度をもってニュースを見てきた良識的な人々にとって、実に有益な情報を与えてくれるのがこの作品。

 

 「JFK」 や「ニクソン」など大統領に関する作品を撮ってきたオリヴァー・ストーン ですけれど、それぞれの大統領に対してキチンと敬意を払っていたことは、作品をご覧になるとお分かりになります。ただ今回の作品では描いている人物に対して敬意が皆無。もちろん意図的にそうしたわけではなくて、本当に敬意を払う点が見つけられなかったのでしょう。ついこの間まで大統領の職に在った人ですから、資料は膨大のはず。ところが出てくる逸話は呆れるものばかり。暴行で捕まり親(後の第41代大統領)のお陰で出所、アルコール依存症で、ハーバード大も裏口入学、まさにバカ息子のフルコースですな。

 

 そんな男が合衆国最大の危機に直面したわけですから、舵取りを誤ってしまうわけです。もちろん舵取りを誤らせた張本人たちが続々と登場して一々頷いてしまいます。ラムズフェルド、チェイニー、ライス、ウォルフォヴィッツ、錚々たる実在した“悪役”のオン・バレード。展開されるイラク戦争開始の会議は「ああやっぱりそうだったんだ」と呟いてしまいます。

 

 会社の重役会議だったら笑って済ませられるシーンも、事が事だけにそうもいきません。演じている役者もみな芸達者で、ここぞとばかりの熱演に爆笑の連続。スコット・グレン 、リチャード・ドレイファス(「ジョーズ」「未知との遭遇」)、タンディ・ニュートン(「幸せのちから」)など新旧演技派のソックリさんぶりに加えて、当のブッシュに扮した「ノーカントリー」 のジョシュ・ブローリンがまた異常に似ている。

 

 恐らくオリヴァー・ストーン の作品では珍しく、コメディにも見える代物です。けれど世界を不幸のどん底に叩き落した連中の愚行は笑いが凍りつきます。しかし少なくともマス・メディアの垂れ流す情報よりは、整理されて分かり易くまとめられた貴重な1本ではないでしょうか。それにしても嫌われ者のニクソン大統領だって、「フロスト×ニクソン」 を観ると国民に対しての責任感はありました。ところがジョージ・W・ブッシュという人にはその肝心な資質がかけておりましたな。でも人事ではない事態は案外目前に迫っているかも・・・。

 

現在(5/21/2009)公開中  
オススメ★★★☆☆

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合衆国大統領ジョン・F・ケネディ暗殺を題材に、その陰謀に鋭くメスを入れた一作。実際ケネディ暗殺に関わる資料は何年後かに公開されるそうですが、その陰謀に立ち向かう男をケヴィン・コスナーが演じている。加えてゲイリー・オールドマン 、トミー・リー・ジョーンズなどの曲者俳優が脇を固めるという布陣。とにかく根の深い陰謀で、3時間のこの作品でも入り口に過ぎないように見えます。ただこの作品を観たら、とてもオズワルドが実行犯とは思えなくなっちゃうんだけど。
オススメ★★★★☆

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