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シューテム・アップ

シューテム・アップ  シューテム・アップ

 

 夜中にベンチに座ってニンジンをかじっていた男が、どうゆうワケか事件に巻き込まれ、弾丸を撃ちまくって悪漢を倒していく。大雑把なスジはこんなんですけれど、滅多やたらと面白い。ただジョン・ウーの映画を思わせる弾丸アクションなら見飽きてしまった昨今、もう一ひねりしているのがこの作品の魅力。それが劇中かかりまくっているロック・ナンバー。最初がニルバーナの“ブリーチ”で、途中モーターヘッドやらAC/DCが鳴り響き、ストラッピング・ヤング・ラッドなんていうメタル・マニアにしか分からない曲までかかり、最後はモトリー・クルーの“キック・スタート・マイハート”。

 

 このダサさ加減にはしびれます。ほら正統派ロックファンの監督だとルー・リードとかU2とかコールドプレイ とか使ったりするじゃないですか。殆ど主人公に弾が当らない“お約束”に加えてこれらロックのオンパレードが見事スピード感を持続してラストまで一気になだれ込みます。

 

 さて一歩間違えるとアホらしい映画で終わってしまう作品を、鑑賞に堪えるものにしているのが主演のクライヴ・オーウェン。イギリス出身のまっとうな演技派であるはずの彼なんですけれど、出演作には掴みがたいものがあります。「クローサー」とか「エリザベス・ゴールデン・エイジ」「トゥモロー・ワールド」「キングアーサー」などは彼らしいと言えるかもしれませんけれど、「ピンクパンサー」にチョロッと出てきたり、アメコミの映像化「シン・シティ」なんてよくやるよって感じです。  ま、今回の役は「シンシティ」のラインに近いですかね。

 

 また生真面目なお間抜け悪役に扮したポール・ジアマッティも、「サイドウェイ」 とか「幻影師アイゼンハイム」 からは想像も出来ないコミックな役を嬉々として演じている。オマケはゴージャス美女のモニカ・ベルッチ(「ジェヴォーダンの獣」 )がセクシー・ダイナマイト炸裂。B級の醍醐味が目一杯詰まっております。ストーリーも一応は用意されておりますけれども、笑っちゃうくらいの痛快弾丸アクションを、頭空っぽにしてお楽しみあれ。

 

現在(6/2/2008)公開中

オススメ★★★☆☆

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ジェヴォーダンの獣  ジェヴォーダンの獣  

 

 公開当時観に行ったけれど、怪獣映画に格闘アクションが新鮮だったことくらいしか印象がない。ところが久方(なんと10年)ぶりに見てみたら、かなり面白い。上映されていたものとバージョンが違うようにも見えましたが、正確なことは分かりません。ただある程度映画を観ると、面白い要素が入っていることが分かる優れもの。革命前のフランスですから、貴族支配で宗教勢力も幅を利かせている。「オーシャン・オブ・ファイヤー」とか「ラストサムライ」を経ると、主人公フロンサックが連れている凄腕のインディアン、マニのキャラクターも納得がいく。新大陸に行っていたのは英国人だけではないから、当然といえば当然ですけれど、作品世界に広がりが生まれる。

 

 「エリザベス・ゴールデンエイジ」などを観た後ですから、スペイン人のスパイがいても不思議じゃない。さて獣に関してもホームズ氏が扱った事件(「バスカヴィル家の犬」)を思い起こさせるし、格闘アクションも楽しめるけど、意外に強い博物学者フロンサックの推理も交えてけっこうイケます。更に自然の描写はヴィジュアル的に美麗で、目を楽しませてくれる。単純な怪獣退治ではなく、地方ならではの陰謀もめぐらされていて・・・、の部分はご覧になってご確認を。「エリザベス」ともどもヴァンサン・カッセルの怪演もオマケとして楽しめる。後に「ジャック・メスリーヌPART2」で再共演の2人は死闘を繰り広げるんだよね。モニカ・ベルッチは妖しい美貌全開。
オススメ★★★★☆

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