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 嵐の去った後に霧が立ち込め、街のスーパーに閉じ込められてしまう群集が体験する恐怖の出来事。あれ?「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」のコンビが送るんだから感動作じゃ?と思ったら大間違い、これは純然たるホラーです。スティーブン・キング氏の作品はとにかく映画化されているものが多いですけれど、ホラー系と感動系(「アトランティスのこころ」は大好き)に大別されます。

 

 ただその魅力は情景描写、人物描写、心理描写にあって、アメリカ文学のキング氏という認識があるのもそのせい。実際彼のホラー作品ってお化けが出てきた瞬間にアレレ?となることって多いのです。「ドリーム・キャッチャー」だって仕掛けは大きかったんですけどねぇ・・・、この作品もまたしかり。じゃあ怖くないのかといえば、恐ろしい部分は別にあって、まさに強迫観念の王様キング氏ならではの“隣近所の人間こそが最も恐ろしいのである”を実践する作品となっております。

 

 密閉された閉所で人間はどこまで酷い心理状態になっていくかがこの作品のキモで、とにかく人間の醜い部分が次々に露呈。またその醜さは現在のアメリカ合衆国を反映してもいる。特にインチキ宗教指導者みたくなっていく近所の変わり者おばさん(「ミラーズクロッシング」 のあのマーシャゲイル・ハーディンが!しくしく)がヤバイ。「ボラット」にも出てきましたけれど、この種の狂信者は手がつけられない。しかしながらそうは言っても、遠くに行きたくとも出られないスーパーマーケットの中・・・。いやいや全編息苦しいまでのストレス・ドラマでしたなぁ。お粗末なエイリアンと戦っていた方がまだマシと思えるシチュエーションはキング・オブ・ホラーの面目躍如でしょう。

 

 物議を醸し出していると言われるラスト・シーンは特にピンときませんが、全編これ心理的サスペンスってな感じでグッタリときてしまいました。それもやはりというか、さすがというかこのお話しがごく日常的なスーパーマーケットで繰り広げられているんでもの。宇宙船の中(「エイリアン」 )とか南極基地の中(「遊星からの物体X」)とかでしたら“他人事”になるのに、旨い舞台装置です。ホラーだけど肝が冷えるというより、息苦しくなるこの作品いかがでしょう。少なくともありきたりな作品でないことは確か。

 

現在(5/22/2008)公開中 
オススメ★★★☆☆

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  エイリアン

 

 宇宙船が密室であり、恐怖を倍化させる装置であることを証明したのはキューブリックの「2001年宇宙の旅」 。その舞台装置に得体の知れないバケモノを放り込むことで、怖さは頂点に。当時のコピー「宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない」はまさにこの作品の本質です。監督のリドリー・スコット は名声を獲得、リプリーを演じたシガニー・ウィーバーはこの後長い付き合いになることに。とにかく怖いです(まずホラー観ないから)。
オススメ★★★★☆

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