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アイアンマン

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 アメコミ・ニューヒーロー、“アイアンマン”の主演がロバート・ダウニー・Jrというだけでもえっ?となってしまうんですけれど。更にテレンス・ハワード(「ブレイブ・ワン」「ハンティング・パーティ」)とかグゥィネス・パルトロウ(「恋に落ちたシェイクスピア」「セブン」、「スライデイング・ドア」)とかジェフ・ブリッジスが出ていたりして。このキャスティングなら社会派サスペンスが1本撮れるくらいの濃さ。

 

 また主人公トニー・スタークのキャラクターが「アビエイター」のハワード・ヒューズと「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 のチャーリーを合体させたような、いかにも合衆国的な人物であるところが全体としての肉付けになっている。親から相続した財産でやりたい放題の天才だったけれど、アフガニスタンでゲリラに囚われ、正義に目覚める。確かに短絡的な展開のように見えますけれど、国外にその目が向けられたという点で、以前のアメコミとは広がりが違います。ただの最新VFXだけではお客さんを満足させられなくなってしまった昨今、一工夫されていて大人にも見応えがある一品と言えましょう。

 

 だいたい出ている人々はみんな“いい年”の人ばかりですもんね。ただ1つ爽快だったのは、銃で人々を襲っているテロリストを空から降ってきたアイアンマンが蹴散らす場面。紛争や内戦を扱った作品でよく目にするシーンだけに、気分よかったですね。鉄砲がなくちゃなんにも出来ない意気地なしなんか、ホントぶっ飛ばしてもらいたかった。

 

 出演者が全員大人なら、内容も大人を気分爽快にしてくれる変り種のアメコミ・ムービー いかがでしょう。願わくば“被り物”に出てしまったロバート・ダウニー・Jr のキャリアが途絶えてしまいませんことを。ほら、この手のヒーローもの(被り物)に出てしまうと、たいていその後のキャリアを台無しにしてしまうケース多いですから。「レス・ザン・ゼロ」 から始まって、「チャーリー」 などを経由し、「ゾディアック」 などでもなかなかの芝居を見せてきた人ですもの、ちょっと勿体無い。

 

現在(9/27/2008)公開中    
オススメ★★★☆☆

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  毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~

 

 ニコール・キッドマン ロバート・ダウニー・Jrのスター共演ながら、けっこう地味なインディ系。内容もお子様には見せられないものながら、“倒錯的心理の果てにたどり着く純愛”とでも呼べばいいんでしょうか、見入ってしまいます。ロバート・ダウニーJr.が演じるのは“多毛症”の男で、1957年のニューヨークでなければ、普通に生活することもままならなかったであろう姿形をしている。彼が現れるところは昔TVで見たジャン・コクトーの「美女と野獣」を思わせます。モロに特殊メイクっぽく見せることで、観客の関心を彼の姿形にではなく、その後女流写真家になっていくダイアン・アーバスとの関係に向けさせている。

 

 ニコール・キッドマンの美貌はロバート・ダウニー・Jr.演じるライオネルとの対比で映えます。監督がなにせ「秘書 セクレタリー」を撮ったスティーヴン・シャインバーグだからして、好きな人には大丈夫なんですけれどダメな人にはダメかも。女流写真家というとアニー・リーボヴィッツしか知らないけれど、常人には理解しがたい特異な感覚の持ち主は、確かに家庭の主婦は務まらない場合がある。“Nine inch nails/the perfect drug”のミュージック・クリップを想起させるイメージも盛り込まれており、好きな人には大推薦。
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