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幻影師アイゼンハイム

  幻影師 アイゼンハイム 

 

 合衆国では公開日時が近かった上に、ネタも似たような感じだったので、興業収益は「プレステージ」の勝ち。そりゃあそうです、ヒュー・ジャックマン(「X-MEN」)、クリスチャン・ベイル(「バットマン・ビギンズ」)の豪華ヒーロー対決に加えて、スカーレット・ヨハンソンもマイケル・ケインもデビッド・ボウイも出ているS級の1本。

 

 翻ってこちらはインディ系(貧乏映画)の小品で、主役はエドワード・ノートン。ところが悲しいかな映画好きはこちらのほうにワクワクしてしまうのです。ただ日本で劇場公開がされるのかどうか、それともレンタル店に直行パターンかと冷や冷やしていたら、嬉しいことに上映されるはこびに。とりあえずはめでたし。

 

 さて内容は幻影師アイゼンハイム氏の驚くべきマジック、19世紀末ウィーンの皇族との許されぬ恋を描いたコスプレとしても見応えありの1本。舞台背景はさすがというか、ロケ中心でもその時代を感じさせてくれるし、インディ系作品の弱みを補って余りある出演陣の演技といったらよろしいでしょうかさすがの技です。

 

 主演のエドワード・ノートンに関しては初期の「真実の行方」 でその演技力は証明済みですけれど、「ファイト・クラブ」にしても「アメリカンヒストリーX」にしても変幻自在。ただ傾向としてクセがあるというか、“裏に何かありそう”だという人物が多い。比較的新しい「ダウン・イン・ザ・バレー」でも一見良さそうな“悪役”でしたしね。そんな彼がここでは一途な恋に身を焦がす、曲者の手品師(正確には幻影師)を熱演。実は今までにないパターン。良さそうに見えて“ワル”ではなくて、ウラがありそうで一途。

 

 そして彼に加えて実に微妙な位置関係にある警部を演じるポール・ジアマッティが渋い。「サイドウェイ」 でこの人うまいなぁと思っていたら、最近でも「シューテム・アップ」で間抜けなんだか、冷酷なんだか分からない悪役を演じたり、楽しませてくれる役者さん。かつてオリバー・プラットが占めていたような位置を次々に制覇(よっぽど好きでないと分からないだろうなぁこの喩え)。

 

 凝ったVFXであっと驚かせるというより、演技巧者たちの芝居と背景を堪能できる玄人好みの1本と言えます。それにしてもこの作品の場合は原題でもよかったんじゃあないかと思います、だって“幻影師”よりは“イリュージョニスト”の方が分かりやすいですものね。

 

現在(5/28/2008)公開中 
オススメ★★★★☆

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  アメリカン・ヒストリーX

 

 狡猾なインテリ青年が定番のエドワード・ノートン。その彼がここではマッチョなネオ・ナチを憎々しげに演じている。しかしその彼が刑務所で偶然出会う黒人とのエピソードに猛烈に感動させられますね。その黒人との出会いを契機に彼が目覚めていく様は素晴らしく、ラストの悲劇性を助長しています。この辺は好みの分かれるところでしょうけれど、お勧めの一品です。
オススメ★★★★☆

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