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主人公は僕だった

主人公は僕だった  主人公は僕だった

 

 もうじき(6/22)リリースされる「ラッキー・ナンバー・セブン」と同じく、ギャラでなく脚本(内容)が良くてキャストが集まる作品は要注目です。特に目立った賞も獲らず、収益も上がってないですけれど最高。

 

 “僕だった”主人公を演じるのがウィル・フェレル。日本での知名度は無きに等しいですけれど、アメリカではジム・キャリー、アダム・サンドラーに続くドル箱コメディアン。映画版「奥様は魔女」とか「プロデューサーズ」には出ていますので、確認できます。今回のシリアス演技で評価は増すでしょうなぁ。

 

 そして共演者がもう映画好きにとっては極上の組み合わせ。もう一方の主人公とも言うべき作家に扮しているエマ・トンプソンは完璧!自殺願望の作家を真剣に演じていて、かえって笑いを誘います。で。ズレちゃってる作家(大人の赤ん坊みたいな人)を支える編集者にクィーン・ラティファ。この人の控えめさは実に得がたい。10年前でしたらウーピー・ゴールドバーグが演じていそうな魅力的なキャリア・ウーマン。

 

 あと主人公が好きになってしまう女性をマギー・ギレンホールが演じているんですけれど、この人も並みの実力じゃないですね。あのチョイ変態映画「秘書 セクレタリー」 でジェームス・スペイダーの相手役をしたかと思うと、「ワールド・トレード・センター」 に堂々と出ている。弟のジェイク共々今後が楽しみ。で、ベテランのダスティン・ホフマンがまたまた唸らせます。この人の場合作品の大小に合わせてキッチリ芝居をしていく。長年の経験は伊達じゃないですマジで。

 

 さてこれら才人の芝居を十二分に発揮し、映画としてちゃんと成立させている監督マーク・フォースター 。「ネバー・ランド」も賞やら収益やらとは無関係に秀作でしたし、実力は本物。某社のCFで使われているような文字のヴィジュアル・エフェクトはオシャレで秀逸。題材が文学ですから、どこか“村上春樹”テイストで、インテリジェントを漂わせる作風は乾いていて興味深いですね。

 

 当る当らないは別にして、賞を獲るか獲らないかも別にして、顧客満足度はかなり高めの秀作、オススメです。

 

現在(5/22/2007)公開中                                  
オススメ★★★★☆

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  秘書 セクレタリー

 

 確かに正常(ではない)から少しズレてる恋模様。恐ろしくまともなのに、どこか変態チックに見えてしまうジェームス・スペイダー(「セックスと嘘とビデオテープ」「クラッシュ」も)と自傷癖のあるマギー・ギレンホール。ところがマギー演じる“秘書”の明るさが救いとなる1本。不倫より屈折した愛ならこの種の方が案外健全ではないかと・・・。あの「羊たちの沈黙」しかりで。この作品と「主人公は僕だった」でマギーはお気に入り女優に。
オススメ★★★☆☆

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