今宵フィッツジェラルド劇場で
3/25
ある意味映画を撮れる監督が数少なくなっている昨今、昨年亡くなってしまったロバート・アルトマン。「M★A★S★H」がヒットして認知度が高まったけれど、「ザ・プレイヤー」が当るまでは不遇の時代を過ごし、コンスタントに作品を発表するも肝心の作品「ショート・カッツ」、「プレタポルテ」(と思っています個人的に)は未だレンタル店では見ることが出来ない映画監督。
ではつまらないかと言うとその逆で、出演者が本当に活き活きしているんですね、この人の映画は。役者の持ち味を100%以上引き出してしまう実力の持ち主。ハリウッドの作品ですと、ギャラの高値でまず実現しないメリル・ストリープとケビン・クラインの共演がアッサリ。ウディ・ハレルソン、ジョン・C・ライリーのコンビが脇で笑わせてくれるし、ヴァージニア・マドセンが天使で、トミー・リー・ジョーンズ
とリンジ―・ローハンがむしろチョイ役。凄いですよ、実際。
これだけ豪華なキャストがスイスイと整理されて出てきて、持ち味を発揮しつつ映画は実に簡潔にまとまっている。ま、映画通の方でしたら良くお分かりですね。久しぶりに映画を見ているなぁと思わせてくれた1本、文句なしぜひリリースされたらご覧ください。81の爺さんが撮ったとは思えない。あの「プラダを着た悪魔」では意地悪ババアだったメリル・ストリープが可愛い母親を演じ、披露する歌はリンジー・ローハン演じる娘より格段に上手いんです。当たり前か、名女優なんだから。でもその実力を発揮させる才能があったんですね、惜しい人を亡くしました、年齢とは無関係に。
現在(3/25/2007)公開中
オススメ★★★★☆
今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]
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