オーシャンズ13   8/10


 スター!!がとにかくいっぱい出てるので、ついつい見てしまうこのシリーズ。特にコレといった内容があるような無いような。しかしそんな欠点も監督のスティーブン・ソダーバーグと主演のジョージ・クルーニーの人脈によって支えられているキャストの前にはどーでも良いことに・・・。

 ハッキリ言って、“お祭り”映画ですからそれぞれ気軽に演じています。でももはや「ホテル・ルワンダ」「クラッシュ」などで演技派の名声を獲得したドン・チードルにアホなスタントマンの役を振るなんて無理。「ボーンアイデンティティー」のシリーズ、「ディパーテッド」のマジ路線を走るマット・デイモンに付け鼻の坊や役を演じさせられるのはこのシリーズくらい。つまり俳優としてエスタブリッシュされた面々のお茶目なスチャラカ・ムービーといった趣がこの作品のキモ。工事現場でヘルメットを被ったアル・パチーノとかね。「ゴッドファーザーPARTV」以来の共演になるアンディ・ガルシアだってコメディにはあまり出演しません。

 監督のソダーバーグは役者達に好き放題やりたい放題させていたんでしょう。カメラの後で喜んでいたに違いない(彼は撮影監督も兼ねています)。ま、彼自身が映画青年ですからね。エレン・バーキンの起用がその証拠。とにかく、ブラピが出た!とかマジ、マット・デイモンの鼻ありゃなんだ?などと言いながらご覧になることをオススメ。ただこのシリーズを通じて、オーシャン=クルーニー とラスティー=ブラッド・ピット 2人のたたずまいはかっこ良いのです。

現在(8/10/2007)公開中
オススメ★★★☆☆
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     ゴッドファーザーPARTV


 前作から時間が経って製作された完結編。ドンとして戦ってきたマイケルの人生も終幕。コルレオーネ一家も時代の流れに逆らうことなく、堅気の商売に鞍替えしつつある時期から物語はスタート。老境を迎えたマイケルは娘と暮らしており、平穏に見えたところへ“不穏な空気”が漂い始める。不穏な空気そのもののアンディ・ガルシアは、頭に血が上ると見境が無くなるソニーの息子役。この時期セクシーな感じが似合っていたけれど、大抜擢でした。しかし悪役のジョー・マンティーニャも捨てがたい。ラストは高らかにオペラが流れる中での大団円ですが、バチカンの心ある司教に懺悔するところは印象的。古くからのファンにとっては物足りなかったかもしれませんけれど、けっこう重厚なつくりに見えた。アル・パチーノ演じるマイケルの最期は1作目 に回帰していて(ビトーの最期もあっけなかった)、このシリーズにふさわしいものだったのでは。
オススメ★★★☆☆  

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