幸せのレシピ
10/2
実はオススメせず、内緒にしておきたかった宝物のようなドイツ映画「マーサの幸せレシピ」。まさかリメイクしやがるとは。パンフレットのインタビューを見ると、監督のスコット・ヒックス、やはりあの作品が好きだったみたい。どれほど好きかは冒頭の部分を見た瞬間に分かりました。あまりにも同じなので、唖然。アレほどそっくりなのは「オープン・ユア・アイズ」のリメイク、「バニラ・スカイ」以来でしょうか。
元々優れたオリジナルがありますので、ぜひそちらをご覧いただければ、リメイクされるのも肯けると思います。作りたいという願望より、あの作品をもっとよく知ってもらいたいという欲求もあったかもしれません。それは「シャイン」 、「アトランティスの心」を監督してきたスコット・ヒックスですから。
じゃあまるっきり同じだから見所はないのかといえばそんなことはなくて、役者さん達は頑張っています。主演のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
、共演のアーロン・エッカート(「サンキュー・スモーキング」はイケます。)、「リトル・ミス・サンシャイン」でも抜群だった子役のアビゲイル・ブレスリン、それぞれ実力を披露。しかし最も興味深い違いは、アメリカ映画にありがちなポリティカリー・コレクトネスによる修正があったかのような削除部分。ま、それはあくまで映画好きの密かな楽しみに過ぎませんけれど。
初期の「マスク・オブ・ゾロ」
、「ハイフィデリティ」 などではゴージャス美女でちょっと強面の印象だったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
が「ディボースショウ」、「ターミナル」辺りから優しくて可愛らしい女性へと変貌。本作もそんな流れの一本になるかも。更に2人の共演者の旨さは絶品、アーロン・エッカートでなければあの役はなかなか務まらなかったのでは。
現在(10/2/2007)公開中
オススメ★★★☆☆
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