ラブソングができるまで 4/27


 「バブルへGO」ともども今やネタとして80年代は笑える必須アイテム。バカさ加減はこの国もアメリカも同様で、あの時やっていたお恥ずかしいことは爆笑を誘います。この作品もバッチリそこが笑いのキモで、冒頭のあのありがちな80年代PVには抱腹絶倒となります。

 で、かつての人気にすがって、遊園地のドサまわりをしている元POPグループの一員だった落ちぶれた男をヒュー・グラントが見事に体現。これが凄い“ワム!”と“デュラン・デュラン ”を掛け合わせたようなバンド(80年代の典型的な代物)のその後を見ているよう。で、落ちぶれたけど、新人歌手の依頼で楽曲提供。とお話しは進むのですけれど、この新人歌手もブリトニーとシャキーラを合わせたような女の子で、笑えます。どーして売れてる娘って・・・。

 しかしこの作品が優れているのは、そんな状況をただ笑ってお終いにしないところがミソ。あの「プラダを着た悪魔」も体裁こそラブ・コメながら、背景のファッション業界のことをしっかり描いているからこそ、大人の鑑賞にたえられるクォリティを確保。今回も音楽業界を笑いこそすれ、不要なディフォルメは可能な限り抑えている。原題(Music and Lyrics)にもある通り、作曲と作詞に焦点が絞られていて、非常に興味深いですな。

 で、作曲担当はヒュー・グラントでひょんなことから作詞をするハメになるのがドリュー・バリモア。今回の彼女はなんか等身大の女性って感じで良かったですね。「チャーリーズ・エンジェル」 とかだとやり過ぎって感じてしたけれど、なかなか可愛らしい側面が見えたりして。

 メッセージ性の強い作品もこの種の作品も、最近のアメリカ映画は可能な限り現実を反映させようとしていて、真摯な姿勢が見えます。またそういった作品だからこそヒットしているのかも。かなりオススメの一品です。それにしても主演のヒュー・グラントがキングス・イングリッシュを話していて、笑われるグループが“ワム!”と“デュラン・デュラン ”っぽいので、アメリカが舞台なのにどういうわけかイギリスに見えてしまいます。

現在(4/27/2007)公開中
オススメ★★★★☆

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      アバウト・ア・ボーイ

                         

 現代を描くと、それがありのままを、淡々としているにもかかわらず、意外に苦いものが映ってしまう。「アバウト・ア・ボーイ」は現代をスケッチ風に切り取った秀作でした。「ハイフィデリティ」に続いて原作が映画化されたニック・ホーンビィ。現代イギリス文学界の寵児なのだそうですけれど、確かに鋭い視点を持っている人だということはこの作品を見ればよく分かります。現代を描く時、それがごく普通の景色を切り取っているにもかかわらず、それが見ている人にとっては意外に“痛い”現実に映ってしまうのも現代の傾向でしょうか。
オススメ★★★☆☆

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      ハイフィデリティ

                         

                                                   
 ダメ男もここまで来たかというくらいダメダメ君を体現したジョン・キューザック。現実逃避の理屈屋で、あーでもないこーでもないとフラれた現実から逃げようとします。似たような仕事をしているので、見ていて恥ずかしいやら辛いやら。かなり的を射ている演出ですね。このリアリティはすごいですよ。
オススメ★★★☆☆
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