グァンタナモ僕達が見た真実
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「ホテル・ルワンダ」、「ジャーヘッド」、「ロード・オブ・ウォー」、「グッドナイト&グッドラック」そして「ユナイテッド93」。TVメディアが大量の映像(偏った)を垂れ流すことで隠蔽してきた事実を、これら作品は描き出してきました。そしてこの系列に類する秀作が出現。2002年の「イン・ディス・ワールド」(DVDレンタルできません、ごめんなさい)で監督のマイケル・ウィンターボトムは、アフガニスタンからイギリスに至る決死の旅をする少年を描きました。今回はイギリスから始まり戦火のアフガニスタンを経て、キューバにある米軍の基地グアンタナモに至る旅がテーマ。
もちろん旅とは最も無難な言い方で、米軍による不当な拘束、拷問、監禁が含まれた“地獄行”とでも称すべき旅程が生々しく我々の前に迫ってくる。TVでもチラッと触れられたあのアフガン戦争の時に捕虜になった人々が収監されていた刑務所。そこで何が行われていたか、そもそもアフガニスタンの戦闘では何が起こっていたのか、我々は知ることが出来ます。かつて「ウェルカム・トゥ・サラエボ」
でも真実に迫ろうとした監督の心意気は並大抵ではありません。
たまたま隣国のパキスタンを訪れていた若者が、人助けのためにアフガニスタンに行ったわ良いけれど、そこで戦闘に参加する羽目になり挙句に犯罪者に仕立てられそうになるなんて・・・。TVで見ていると“タリバーン”だか“北部同盟”だか“義勇兵”だかの区別なんかつきませんもの。もちろんこの作品は映画ですけれど、テレビで流されるブラフより貴重なニュース映像ではないでしょうか。映画好きだけに止まらず、世界に関心のある方必見。
現在(2/18/2007)公開中
オススメ★★★★☆
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