エクスマキナ 10/26
昨年(2006)から今年(2007)にかけて、メッセージ性の強い作品が多々作られてきました。「ロード・オブ・ウォー」あたりから始まって「ブラッド・ダイヤモンド」、今年に入ってもつい最近「キングダム見えざる敵」が公開されました。一方では続編華やかなりし時代。これについては説明不要ですね。
さてそんな流れの中で今年ワクワクさせてくれる傾向の作品群が“映像重視”の品々。フランスからは「ルネッサンス」、アメリカからは「トランスフォーマー」、そしてこの国からは「ベクシル2077日本鎖国」に続いて「アップルシード」の続編「エクスマキナ」が登場。映像がとにかく凄い。前作を進化発展させたCGアニメーションにはビックリ。もっとも、最新のゲームを見慣れた若い方からすれば、あったり前の映像なのかもしれませんが、オッサンはただただ唖然。
加えて映像のヒントになっている映画(パクリじゃない!)はどれも秀作揃い。「ブレードランナー」、「機動警察パトレイバー」、「攻殻機動隊」、「イノセンス」、「マトリックス」、「ウルトラヴァイオレット」などが散りばめられている。元々「マトリックス」だって「北斗の拳」とか「攻殻機動隊」から映像のヒントがあった複合体ですものね。さらにプロデューサーがジョン・ウーだけに“鳩”のオマケつき。
で、突っ込まれるのが内容云々でしょうけれど、確かにあの情報の塊のような士郎正宗の原作だけに、処理しきれていないかもしれない。もっとテーマを絞るとかした方が・・・なんてね。ただ計らずも「インベージョン」と同じく現代の恐怖“統一、同化、でなければ排除”というテーマを扱っているのですから、今日性は獲得していると思います。ワールド・ワイドにスタッフを結集させて、見事に完成したんですからそれだけで現段階では合格では?少なくとも進化した映像に唖然、YMO改めHASYMOが楽曲提供、ジョン・ウーの鳩が飛ぶ日本映画なんてまずないでしょう。そして今後に期待できるしね。
まだまだ映像には進化の余地があるのです。もはや滅茶苦茶のこの国から、よくもまぁこれほどの作品が産まれたものだとただただ驚き。「ファイナルファンタジー」
あたりからCG映画が始まりましたけれど、とうとうここまで来た。だって確実にヒロイン“デュナン”は美麗ですもの。
現在(10/26/2007)公開中
オススメ★★★★☆
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