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あの有名な香港映画の傑作「インファナル・アフェア」、そのプロットは実に絶妙で、ハリウッドがリメイクしたがるのも当然。さてどんな感じに料理されているのか、興味津々で観に行ったら凄い。あの傑作「グッドフェローズ」以来の暴力映画となっておりました。Ｒ-15指定するのは正解ですね、子供に見せるもんじゃない。
そしてこのアプローチはハリウッド大作としても正解なのです。だって情感に訴えようとしたら、トニー・レオンやアンディ・ラウには適わないですもの。アメリカの専売特許、暴力描写全開で銃の扱い方一つとっても「ヒストリー・オブ・バイオレンス」バリの凄みがあります。
更に要注目なのは、まず同じ構造をしているのにスポットを当てている部分が微妙に異なるので、見ていて全然飽きない。それどころか２時間半ギンギンに集中して見ることが出来ます。この辺も「グッドフェローズ」
に似ていて素晴らしい。そしてロック大好き監督であるスコセッシ特有の曲の使い方も文句なし。ストーンズ の“Gimme
Shelter”なんて彼らしいです。挙げればきりがないんですけれど、元の「インファナルアフェア」 には登場しないキャラに扮したマーク・ウォールバーグ
は良かったし、二人の主演もホント文句ないんですけれど、やはりジャック・ニコルソンには唸ってしまいます。実はスコセッシ監督作品に出るのはコレが初めてだそうで、ハリウッド映画としても実は事件なのです。
女性にはあまりお勧めできませんけれど、マフィア映画のお好きな方にはご満足いただけるこの１本、必見です。それにしてもマーティン・スコセッシという人は｢アビエイター｣もそうですけれど、職人気質といいますか、依頼内容は１００％以上の仕事をしてしまう生粋の映画監督ですね。
現在（１／２６／２００７）公開中
オススメ★★★★☆
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