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サンキュー・スモーキング

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 まずキャストを見てビビーンときましたねこの作品は。主演がアーロン・エッカートで脇にロバート・デュバル、ケイティ・ホームズ、サム・エリオット、マリア・ベロ、ウィリアム・H・メイシー(「セルラー」)。これだけ名前が挙がってもどこが凄いのかと言われそうですけれど、実は皆さんハリウッドの大作にも出演しているし、賞だって獲っている。

 

 主演のアーロン・エッカート1人とっても「ザ・コア」がまぁ一番分かりやすいですかね、それと「ペイチェック消された記憶」や現在(10/18/2006)公開中の「ブラック・ダリア」にも出ている。主役も張れるし脇もイケる実力派。で、ケイティ・ホームズなどはトム・クルーズの奥さんで(未だなってなかったっけ?)、「バットマン・ビギンズ」のヒロイン。ね、分かりやすいくらい豪華でしょ?「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に出ていたマリア・ベロなんて「ワールド・トレード・センター」に大抜擢で、知らないと損な美人女優です。

 

 さて監督も実は名前を聞いてアレッと思ったら案の定、ジェイソン・ライトマンっつーくらいだからオヤジはアイヴァン・ライトマン。あの「ゴーストバスターズ」「デーブ」の監督さんであります。その二世監督が手掛けたこの作品はタイトルが示す通り、タバコに関してのお話し。じゃあ非難しているだけかといえば、実に深いところまで突っ込んだ今日的なテーマが隠されている。それはコメディやシリアス・ドラマの体裁をとりつつ映画が訴えてきた、巨大メディアや政治権力が操作してきた“大衆による言論統制”とでも言うべき流れに一石を投じるとても真摯なもの。

 

 それはマイケル・ムーア の「華氏911」から始まり、近々リリースされるジョージ・クルーニー「グッドナイト&グッドラック」ニコラス・ケイジ主演のあの「ロード・オブ・ウォー」もそうです。政府といってもごく一部の人間達の考え方にアッサリ動かされないで、“自分で”考え、決めるという人間の本質に迫る、深いテーマがこの作品の根底にはある。ミニシアターならではの軽い作りの中に、毒のこもった笑いもあります。けれど肝心なのは肥大したメディアには訴えられなくなっていることを映画の機能の一つである“伝え”“残す”を使って描いているこの作品はTVのニュースの100倍、いや遥かに価値の高い一本といえるでしょう。

 

現在(10/18/2006)公開中                                     
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3人の超常現象の学者が大学を追い出されて、ちまたの“おばけ”をとっ捕まえる商売を始める。レイパーカーJr. のテーマソングも大ヒットの楽しい1本。今やジム・ジャームッシュ 作品常連の特異な演技派が板についてきたビル・マーレイ(「ブロークン・フラワーズ」「コーヒー&シガレッツ」)はこの時、人気絶頂のコメディアンだったんだよなぁ。
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